今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)
マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。




http://live.nicovideo.jp/watch/lv118994330

海燕さんの『ゆるオタ残念教養講座ニコ生「『ソードアート・オンライン』を語る」にペトロニウスさん、敷居さん、レスター伯さんと一緒に出させてもらいました。1時間くらいですね。

『ソードアート・オンライン』第24話「鍍金の勇者」ネタバレ感想。

海燕さんが記事に書いているように、昨今では特異な王道回帰英雄譚に思えるんですが、それが何故、成立するのか分からない。………うむ。アスナ可愛いとか、直葉ちゃん可愛いとか言いまくってると、何か観えてくる気がしたんですが……ちょっと、放送では時間がなかったかな?まあ、また考えます。

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いつも、このブログを見てもらってありがとうございます。

実は、ちょっと思い立った事がありまして、このブログの記事の更新頻度が落ちるかもしれません。
…といっても『漫研』でやっている『今週の一番』のチャットはこれまで通り、やりますし更新情報も上げて行きます。(一緒に付けている記事がもっと簡素になるか、全く書かないかという感じかな?)あれは、今年で14年間毎週続けておりまして…なかなか止められるものではないですね(汗)あと、USTREAMのラジオもこれまで通り続けて行きたいです。それも更新します。

最近は、自分なりに短い間隔で記事を書くようにしていたのですが…まあ、それで、少しでも僕の記事を楽しみにしてくれている人がいたら、申し訳ないな、と思いまして、お伝えしておきます。
…と言っても、全く書かなくなるワケでもありません。「止める」という気はないので、何か思いつけば書いて行きます。その時はよろしく読んでやって下さい。

そんな感じで。今後とも、よろしくお願いします。


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【日本史】



▼泳ぐやる夫シアター:やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです 巻第一

今週の日曜日の夜あたりに、mantrapriさん、哲学さんと『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』のラジオをやる予定です。しかし、この物語は先日、ペトロニウスさんのラジオでも取扱いましたが、非常に膨大なこの物語は、一回の放送で全て語りには……いや、仮に語りたい所だけ抽出しても、語り切るのは難しいのですよね。そこで、先にブログ上に僕の話の前提~背景~となる部分、だけでも記事に書き起こしておこうと思います。
『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』は、源平の合戦~鎌倉時代成立期を駆け抜け、そしてやがて室町幕府を開く宿命を持った“足利一族”の頭領・足利義兼~義氏の視点から描かれる、源頼朝、北条政子を中心とした鎌倉幕府に到る者たちの壮大な群像絵巻をやる夫キャラクターたちで描いている『物語』です。

■中世を一つなぎにする物語

まず、僕がこの物語に感動というか“感謝”している部分は、どうも一般的(?)なものとはどうも微妙にズレがあるらしい…という事を打ち合わせしていて気づいたのですが(汗)僕はこの物語を通して“僕の中の日本史”を南北朝~室町時代から、鎌倉時代を、繋いで一続きにしてもらったという面の感謝が非常に大きいのですよね。
それは『風雲児たち』(作・みなもと太郎)を読んで「幕末」を「関ヶ原の戦い」からはじめる事によって、江戸時代を一つの視点で描いてもらった感覚に近いものがあります。
僕が歴史を学んだ時、まあ元々、織田信長や豊臣秀吉が活躍する「戦国時代」が好きだったという事がありますが、そこを調べて行くと「応仁の乱」と言うものに辿り着く。「応仁の乱」からさらに遡ると「足利義教の武断」を経て「足利義満の武断」に辿り着く。「足利義満の武断」からさらに遡ると「観応の擾乱」、「南北朝時代」、そして「建武の新政」、「鎌倉幕府の崩壊」に辿り着きます。
そうやって「ああ、歴史というのはずっとずっと連綿とつながっているんだなあ…」と実感するに到るのですが、そこから先…というのが僕には無かった。…「元寇」によって鎌倉幕府が弱体化して?それによって後醍醐天皇による天皇家復権の活動が?…う~ん?くらいの感じでしょうかね。

しかし『やる夫が鎌倉幕府~』を読むと実感できるのですが、そもそも北条氏は鎌倉幕府の執権という、当時の最大勢力/最大武力を持つ集団の筆頭には、確かになったのだけど、そこに到るまでに流した血と火種は、ずっとそのまま残ってしまっていた。
また、鎌倉幕府は確かに当時の最大勢力で、そこを支配すると言う事は、日本全体の支配者になる事を意味する……という言い方もできますが、実際は、日本国内の権力は一元的に統一されておらず、鎌倉幕府に未加盟の武家も(特に西国には)存在し、反旗を翻される存在は~そもそも反旗というか、仕えてすらいないから反乱ですらない者たちから戦争を仕掛けられる状況は~残ったままだった事が分かります。

『やる夫が鎌倉幕府~』は、この時代の一番の歴史資料である『吾妻鑑』について、批判的な視点で語っている面が大きい物語です。しかし批判しながらも別の~鎌倉府のナンバー2であったろうと作者が語る~足利氏という一族の視点を提示する事によって歴史の再構築を行い、それにより鎌倉時代黎明期の情景が鮮やかに再現されて行く所に感動を覚えさせられます。
正にそこ。『吾妻鑑』の最大の目的であったろう「執権北条氏の一強」とでも言うような歴史イメージ~おそらく学校で普通に習う鎌倉時代のイメージだと思いますが~からだと、あまりに多くの事が見えなくなっている、そこを質される事になります。

※あ、ここで一つ茶々を入れますが、この物語はあくまでフィクションで、そこで描写されるものを歴史的事実として捉えるのは危険というか、あまり歴史の学習として正しい姿ではありません。しかし、読めば分かりますが、この作者さんは相当な歴史知識の持ち主で、普通に専門家じゃないかとも思うんですが、そのまま後学に耐えうる資料を提示してくれます。その上で、個々の出来事はギャグとパロディによって成り立っているので、これをそのまま飲み込むような人は、そもそも、この物語を読めないだろうという、非常に絶妙のバランスによって描かれているんですよね。

そもそも、教科書の年表を見ていると江戸時代が“ミラクルピース”と言われる奇跡の時代だったなんて言っても「鎌倉幕府だって、室町幕府だって100年かそこいらくらいはピースだったんじゃないの?」というイメージを持つ人も多いのではないかと想像します。
しかし、実情を言えば日本史の、律令制度が崩壊した“中世”において、徳川幕府による幕藩体制が確立されるまでは、極端に言いますが、この国が一つの権力の元、一元的な支配体制が布かれた事は一度たりともないないと言ってもいい程、力の均衡による戦雲が立ち込め、人々は長い長い長い長い擾乱の日々を生き抜いてきたと言う事です。
なぜ、それ程長いこと擾乱の時が収まらなかったのか?それは正に日本史のキモという気がしますが……う~ん(汗)ここまでに、けっこう文字数使っちゃってますねえ(汗)日本史全体の話が長引いてしまっているので、ちょっと一旦、鎌倉幕府成立に到る話に戻ろうと思います。

■“坂東”というフロンティア

この長い長い擾乱の物語の、そのはじまりを考える時、坂東(関東平野)という土地を抜きにしては考えられないと思います。「墾田永年私財法」による荘園の台頭と班田制の崩壊、それに伴う律令制度による朝廷の中央集権体制の弱体化、その中で、「武士の出現」に伴って、朝廷の影響力の薄い独自の勢力として力を持ってきたのが坂東でした。

源平合戦を見ると分かる事ですが、この頃、坂東連合軍を率いた源頼朝は、平家追討の院宣を受けて、壇ノ浦まで平家を追い詰めてこれを討滅しています。途中、現地の勢力の支援があったとは言え、基本的に関東から出発した軍隊が、日本の西の端まで到達しそこで決戦を交える程の継戦能力が、既にあった事を表しています。
これってつまり坂東は中央軍としての武力を既に有しており、事があれば、日本のほぼ全域にその中央軍を派遣して討滅できる事を意味します。つまり、単純に武力においては、日本の支配者の名乗りをあげてよい程の勢力を獲得していると言えます。
日本地図を持っている人、あるいは頭の中で描ける人は、すぐに分かると思います。当時、日本の中心は畿内(関西)だったワケですが、土地のポテンシャルにおいては関東は全く引けをとっていない事、というよりむしろ順調に開拓が進んで行けば、いずれ坂東は畿内を凌駕する“国”になるであろう事は自明だと思います。

ここらへん西洋の「新大陸発見」と開拓移民から独立戦争までの流れをイメージすると、この“坂東”という土地の意味が見えて来るのではないかと思うんですよね。いや、僕はアメリカ独立運動の事などはよく知らないので、大雑把な符合になりますが。古代の日本人は、坂東という“新大陸”を発見し、朝廷の支配の届かぬ(届きづらい)その土地にこぞって出立し、植民と開拓を始め、人間の数を爆発的に増やし拡散させていった。
そうして、現地の治安の維持という問題において、ほとんど全くあてにできない朝廷を無視して、彼らは独自の武装をし近隣から襲いくる無法狼藉を防ごうとした。それが(↑)上の画像にある坂東武士団のはじまりになって行くワケです。

「坂東は日本人のフロンティア」であり、ある意味、法の届かぬ無法地帯で、自分の身は自分で守らざるを得なかった。それによって自分らの自立に対して何の恩恵もない朝廷に対する帰属意識は必然的に薄れていった、その経緯が分かると、日本史の中世のはじまりと、そして鎌倉幕府の目指したものが見えてくるはずです。
そんな中で正にフロンティア的な出来事として先住民を僻地に追いやる「前九年の役」、「後三年の役」があるのでしょう。これはアメリカ新大陸的に言えば、騎兵隊vs先住民と言ったようなイメージを持つ方が、一般に理解しやすいのではないかと思います(我ながら大雑把な語りですが)。

その先住民を追いやる戦いにおいて、直属の上司だったのが河内源氏の頼義、義家といったメンツだった。これが「源氏は武家の棟梁」という伝説というか、妙な決まりというか、坂東武者たちの心に刻まれたものになって行っているはずです。
「戦場でお世話になった上司」というのは、単なる身分や制度上の上司を超えた情と言うか忠誠心が自然と生まれるのでしょう。それが勝った戦、生き残った戦ならなおの事(平将門の血脈がこういった持ち上げ方をされてないのは結局負け戦だったからだろうか?)。気分の良くない人もいるかもしれませんが、異民族との戦いによって得た、同族の連帯感というのも、大きな作用を持っているように思います。これは、西国の海に勢力を持ち、貿易で力をつけた平忠盛→清盛から連なる平家一門には無いアドバンテージだったはずです。

これらの条件が坂東に鎌倉幕府の胎動を促して行きます。…もしこれに源頼朝という要素が入らなかったら、あるいは源氏の伝説がなかったら、どうなっていたか?事の当否は分かりませんが、おそらく坂東が大和朝廷の中央集権体制からの離脱を試みるのは必然で、その際は「坂東合衆国」のような様相を呈していたかもしれません。


……う~ん、時間切れ(汗)やっぱり書き切れませんね。もう幾つか書きたい項目があるのですが、また改めて書き足せられればと思います。とりあえず、走り書きまで。


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去年に引き続き「今年僕が『愉楽しんだ』中で良かったもの」を10本ほど上げてみようと思います。今年、旬だったかどうか?は怪しいものがあるかもしれませんが、まあ「僕は今年楽しみました」って事でよろしくお願いします。

■1位 『HUNTER×HUNTER』(キメラアント編完結)



HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)
冨樫 義博
集英社

10年に一度の名シーンを見せてもらったと思っています。それ以前に『HUNTER×HUNTER』のキメラアント編は、様々な人間・非人間のものたちの“想い”と、“生”と“死”が入り混じった物語になっていて、その終極の頂点に人間・コムギと虫の王の対局があった。素晴らしい大河ドラマであったと思います。
この大河ドラマの前では本来の主人公ゴンも脇役となってしまった感もありますが、そんな事はどうでもいいと言うか…ゴンが、この物語の大きな核である王との関わりを持つことなく、(出会いさえしていないですよね?)ネフェルピトーとの対決の物語に終始した事は、このドラマの多視点性の共有に貢献したのだろうとさえ思います。

…んん、たとえば『機動戦士ガンダム』が、一年戦争という戦争を通じて、様々な人間たちの生き様を描いて行き、その最後の終極の戦いで主人公は「先の世界の境地」に至るという……なんか「ガンダムでたとえると、」とたんに陳腐化してしまうような、気がしないでもないですが(汗)
しかし、『ガンダム』のような、選ばれた限られた物語のみが持つ『大きな物語』と『先の物語』を(『情報圧縮』は、ほとんど使わずに)両立させ完成させた姿が、ここにはあったと思っています。
ラストでウェルフィンやビゼフのような者たちに至るまで「生き残った事」を祝福され、引いては死んでしまった者たちをも悼み/祝福する情景に至って行く、ほんとうに、凄い物語です。

『HUNTER×HUNTER』~最期の軍儀

▼USTREAM:『HUNTER×HUNTER』@漫研ラジオ


■2位 『少女不十分』

少女不十分 (講談社ノベルス)
碧 風羽
講談社

僕が見たかったものを言語化してもらったような物語…と言えばいいんでしょうか。僕は自分が見たいものって既に多くは言語化して自分の記憶領域に収納しているんですけど、いや、それは自分の莫大な無意識層のほんの一部かもしれませんけど(汗)しかし、その言語化できそうな部分で言語化していなかったものを言語に変えてもらったと言うか…。

たとえば、僕は『私の愛した悪役たち』なんてコラムを自分のサイト内で書いたりして、「僕は『悪役』が好きだ!」なんて公言しています。その中には相当、非人間的、非倫理的な奴らも含まれるのですが、妙に持て囃したがる「いいわ、この人、大好きだ!」とか言いたがる所がある。…で、それは「自分は“異形”の者が好きなんだ」と言うところまでは言語化していたわけですが…。
『少女不十分』には、それを一歩進めて「自分は“異形”の者たちが、異形なりに楽しく生きている所、満足して生きている所、そういう物語が見たい」のだな、と言う所まで明示化してもらった感覚を持ちました。とにかく、凄い共感がありました。そして、その共感は、僕の中の相当コアな部分を抉っていたのは間違いないです。
「お前はその性格のままで一生生きていくんだよ!変われやしねーんだ!別の誰かになれたりしないし、違う何かになれたりしねーんだよ!そういう性格に生まれついて、そういう性格に育っちまったんだから、しょうがないだろ!もう済んだことで、終わったことで――今とつながっていようと昔は昔で――言うならただのキャラ設定だ!否定したってなかったことにはなんねーよ!文句言ってねーで、頑張て付き合っていくしかないだろうが!」

「オッケーオッケー、気にすんな!ドンマイだ!不幸だからって辛い思いをしなきゃいけねーわけじゃねーし恵まれないからって拗ねなきゃいけねーわけじゃねえ!やなことあっても元気でいいだろ!お前は!お前って奴はこのあと、何ごともなかったような顔をして家に帰って、退院したお父さんとお母さんと、またこれまでとなんら変わらない、おんなじような生活を送ることになるんだ!一生お父さんともお母さんとも和解できねえ、僕が保証する!万が一幸せになっても無駄だぞ、どれほどハッピーになろうが昔が駄目だった事実は消えちゃくれないんだ!なかった事になんかならねえ、引き摺るぜえ!何をしようが、何が起ころうが不幸は不幸のまま、永遠に心の中に積み重なる!忘れた頃に思い出す、一生夢に見る!僕達は一生、悪夢を見続けるんだ!見続けるんだから――それはもう決まっちゃってるんだから目を逸らすなよ!」

(『猫物語[黒]』P.270より)

去年のベストで取り上げた『猫物語[黒]』ですが、このシーンとかそうですね。阿良々木くんが、羽川翼さんを“善人の化物”扱いするシーンで、かつ“善人の化物”である事を止めた羽川さんに、また“善人の化物”に戻れと、本当のお前は「化物である事を知っているお前」ではなく、「その化物こそがお前」なんだと。それを否定するなと。すごく好きなシーンです。

元々、西尾先生の“お説教”には、共感する事が多く、妙に好きだったんですが、その理由が分かった気がしています。
また、『少女不十分』を読むと、それまでの西尾維新作品が、一本筋を通して観ることができるようになって、改めて西尾維新ファンになりました。…まあ、「ネタばらし」をしたら、さっと次のテーマに転進してしまうかもしれませんが(汗)それも含めてぼちぼちと追って行きたいです。

▼USTREAM:物語三昧ラジオ~『少女不十分』


■3位 『魔法少女まどか☆マギカ』

魔法少女まどか☆マギカ 6 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
悠木 碧,斎藤千和
アニプレックス

振り返ってみると、僕が今年一番[愉楽しんだ』アニメは、やっぱり『魔法少女まどか☆マギカ』だったと思います。…僕の周りだと、妙に冷めている感想というか「ウェルメイド」な位置づけで落ち着いている人が多い気もするんですが……「ええ!?なんで?そんな事ないでしょう!」(`・ω・´)…って思いますもん。
ただ、けっこう複合的というか画面作りの演出の妙とか、あるいはイヌカレーの魔女世界の表現とか、あるいは「魔法少女の系譜」的な話とか、そういった諸々の「良い/好き」が全て集まって、僕の「『まどか☆マギカ』好は面白い!』が形成されているので、一部欠けたり、テンションが落ちたりすると違った観え方になるかもしれませんね。

しかし、そうは言っても、まどかの「子ども離れした決断」とか、ほむらの「子どもっぽい決意」とか、やっぱり好きなんですよね。彼女らの分からない所を、ずっと『読ん』でいったのが、僕の『まどか☆マギカ』の一番のめり込んだ所ですが、充分な感動を返してもらったと思っています。
まあ、あと何と言ってもキュゥべえですけどね(笑)僕の友達が、彼を「究極のラスボス(の一人)」に数えていましたが、非常に納得するものですし、僕も最初から在る『祭壇』(最後に主人公に問いかけをするモノ)のように評したりして記事も書いていますね。
クラッシックなアニメの名作群と肩をならべて、遜色のない、名作だったと思います。

『魔法少女まどか☆マギカ』~決意と祈りの物語

『魔法少女まどか☆マギカ』と『風の谷のナウシカ』その結末に宿るもの


■4位 『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』



▼泳ぐやる夫シアター:やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです 巻第一

記事に書こう書こうと思っていて未だに書けない…(汗)しかし、今年一番、「泣けた物語」でした。鎌倉幕府成立期~源平の合戦の時代は、源義経がヒーローで好かれていて、彼の物語はマンガなんかでも多く作られているのですが、その反動というか義経を主人公にすると、かなり悪役っぽいというか、性酷薄な扱いを受けやすい源頼朝と北条政子の物語……じゃなかった(汗)それを通して見届ける事のできた“足利一族”の『物語』です。

このブログで言うと「もう一つの『まおゆう』」という言い方が、一番、食いついてもらえるかもしれませんね(笑)実際は、ものすごい大河ドラマで、様々な観方があってなかなか一口には言えないんですが…。
その政治能力、政略能力がチートレベルまで振り切れている、とある夫と妻が「争いのない世界」を目指して、「丘の向こう」を見ようとして修羅道を突き進む物語です。そして『まおゆう』のように上手くはいかず、数十年の歳月をささげても、なお、平和未だ来たらず…どころか、様々な火種を残して幕を下ろして行く物語です。

その気高き理想を追う姿は『ガンダムSEED』と良く合っていて(笑)源頼朝がキラ・ヤマトで、北条政子がラクス・クラインなんですけどね。いい視点なんです。
ある意味、源頼朝の持つ高い政治視点や指標(と、想像されるもの)は、それくらい“高い理想”に基づいたものだったと考えないとしっくりこないくらいなんですよね。「出世したい!出世して自分の家族と、仲間たちを皆守りたいんだ!」くらいなら“平清盛”でいいんですよ。
そして、存命中はその途轍もない政治能力を奮って理想に邁進した彼らをして「丘の向こう」の到達には至らなかったその物語は、人間の歴史として非常に胸を打ち、心揺さぶるものがありました。…ラジオとかやったのですが、まだまだ言い足りないんですよね(汗)まあ、どこかで記事にしたり、またラジオしたりしたいです。

▼USTREAM:物語三昧ラジオ~『やる夫が鎌倉幕府の成立を見るそうです』


■5位 『放浪息子』

放浪息子 6 [Blu-ray]
牧野竜一,志村貴子,岡田麿里,AIC Classic
アニプレックス

原作も良いのですがアニメ版ですね。あおきえい監督の「その物語を変えない再構成」がよくって、特に最終回は胸が締め付けられました。
先ほどの『少女不十分』に通じる話ですが、二鳥くんはある意味“異形の子”なんですよ。いや、作中で会話があるように「それが普通の子という事」でもあるんでしょうけど、今は、彼の「女の子の格好をしたい」という想いは“異形”のものとします。

そうして考えると最終回の倒錯劇の開幕での、万来の拍手は、僕には非常に「残酷なもの」に思えたんですよね。だって以前の話で、二鳥くんが決意して女の子の格好で登校してきた時、大人たちは有無を言わせず二鳥くんから、その格好を剥ぎとって大問題にしたんです。クラスメートは二鳥くんを奇異の目で見て、時に意味もなく意地悪したりしたんですよ?
それが「舞台の上なら拍手するよ」ってのはどういう事?と僕は思いました。「舞台の上でなら許してあげる」なんてのは、恐ろしく傲慢で、残酷な仕打ちに僕は思えたんですね。

…でも、何と言うか“そう”なんですよ。世界は良くも悪くもなく。万来の拍手は残酷であると同時に、間違いなく「二鳥くんの存在を皆が祝福してくれている」証なんですよね。…そうしたらもう、胸を張って舞台に上がるしかないですよね。自分を傷つけるであろうと分かっているその舞台に。
本当の自分を分かってくれない、皆、認めてくれない式に、声高に悲鳴をあげる行為は僕はどうも好きになれないんですが、逆に『少女不十分』の「(誰も分かってくれないかもしれないけど)でも、それで大丈夫なんだ。とにかく大丈夫なんだ」という語り、あるいは、この二鳥くんのように胸張って舞台にあがる姿は、すごく好きです。

アニメ『放浪息子』フラワー・オブ・ライフから『物語』を抜き出す。

▼USTREAM:ハイライト:『放浪息子はどこまでも~』の話題


■6位 『神のみぞ知るセカイ』

神のみぞ知るセカイ 14 OVA付特別版 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館

『HUNTER×HUNTER』が週刊連載作品と言っていいかどうか分からない(笑)と、するなら、今年、週刊連載の中で一番『愉楽し』ませてもらったのは『神のみぞ知るセカイ』でした。
まあ、このブログの中では一番記事として取り扱っている、一番、僕のおたく魂に火をつけてくれている作品なんですが、特に、今年の「攻略ヒロインたちの逆襲」と「ハクアの格の上がり方」は良かったです。
“終り”に向かって着実に進んでくれている安心感も良いです。他愛もないギャルゲー・フォーマット・ラブコメが、ここまで来れるという描きが、物語内のテーマとしても、物語自体の格も、一体になって上げている。凄い連載です。

今週の一番『神のみぞ知るセカイ』~攻略ヒロインの逆襲がぱない(`・ω・´)

今週の一番『神のみぞ知るセカイ』~ハクアの物語昇格がぱない(`・ω・´)

今週の一番『神のみぞ知るセカイ』~“落とし神”の臨界


■7位 『日常』

日常のブルーレイ 特装版 第7巻 [Blu-ray]
本多真梨子,相沢舞,富樫美鈴,今野宏美,古谷静佳
角川書店

毎回、腹を抱えて笑っていました!(`・ω・´) 「くすっ」…みたいなのじゃなく、マジ笑いって久しぶりだったかも…?ネットなんかで「クソつまらん!」みたいな意見を時々、見るのですが、本当かよ!?とか思ってしまいます。そんなに笑いのツボって違うものなんですねえ…(汗)
気がつくと今年のアニメで一番繰り返し観ていたかも。・校長が鹿と格闘する話、・ゆっこがコーヒー頼んで「ちょ~苦ぇえ!」話、・みおちゃんが超キレて「ゆっこ何て言ったと思う?」って言う話、あたりが特に好きです。

▼USTREAM:ハイライト:『日常』の話題


■8位 『シュタインズ・ゲート』

STEINS;GATE Vol.9【初回限定版】 [Blu-ray]
宮野真守,今井麻美,花澤香菜,関智一,田村ゆかり
メディアファクトリー

ストーリー的に良かった…という事もあるんですが、ヒロインの牧瀬紅莉栖の造形が異様に良かったです!(`・ω・´) ルイさんが、よく言うように、本当に「おたく慰撫のヒロイン」なんですけどね(汗)その慰め方が尋常じゃなかったというか……単純におたく主人公をヒロインが「でも、好きなんです!」と言えば慰撫っちゃ、慰撫なんですけど……そうじゃない詰め方、リアルな詰め方…でもなく、おとぎ話的な詰め方とでも言うか、そういう「幻想的な慰撫」…???……なんか、自分でも何言っているのか分からなくなっていますが(´・ω・`) そういうモノが牧瀬紅莉栖には宿っていました。

…この8位は、本当はシャルロット・デュノアが居る『インフィニット・ストラトス』とどちらにしようか迷っていたんですけどね(汗)『物語』全体としては『シュタインズ・ゲート』の方が良かったと思います。ヒロイン格としても、牧瀬紅莉栖だとは…思いますが、シャルの相当捨て難い(汗)まあ、ほぼ同率8位だと思って下さい。

▼USTREAM:ハイライト:牧瀬紅莉栖【Steins;Gate】の話題

▼USTREAM:ハイライト:『シュタインズゲート』の話題

▼USTREAM:ハイライト:『シュタインズゲート』の話題


■9位 『結界師』



結界師 35 限定版 一挙両得の小冊子付き (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)
田辺 イエロウ
小学館

今年、完結した物語として『結界師』を上げておきます。非常に淡々とした『物語』であり「感動した!」、「泣いた!」、「萌えた!」、あるいは「笑った!」という感情の昂ぶりのようなものは無い、少ない…と言っていいように思いますが、その物語の細かやさ、またこれも群像劇と言っていいものですが、その重厚さ、存在感は、上位に上げた作品群に引けをとるものではなかったと思います。

あと、良守の“お母さん”ですね。今回、色々な局面で引っ張ってきている言葉である“異形”の、正にその人間で、完結後、ず~っと気になっているキャラです。僕は異形が好きだし、異形を分かりたい人なのでしょうね。このどうにも掴み所がないお母さんの事を、少しでも何を観ている人だったのか分かりたくてしょうがないのですが、ある程度考える事ができた部分もあるのですが、やはり茫漠としている所は茫漠としたままです。…月並みですが「もっと評価されていいキャラ」に思っています。

今週の一番『結界師』…とは如何なる物語だったのか?

『結界師』は『祭壇』の無い物語なのか?

▼USTREAM:『結界師』@漫研ラジオ(その1)

▼USTREAM:『結界師』@漫研ラジオ(その2)


■10位 『C』

「C」第4巻<Blu-ray>【初回限定生産版】
内山昂輝,戸松遥,細見大輔,後藤沙緒里,櫻井 孝宏
東宝

実は、この記事を書こうと思った時から「何を10位にするのか?」だけは、何を1位にするか?よりも先に決まっていました。それがこの『C』です。(`・ω・´) …何とも惜しい作品ですし、その惜しさを『愉楽しんだ』とでも言えばいいのでしょうか。
…たとえば『東のエデン』についてですが、あれはかなり好きで入れ込んでいるファンも多いと思います。しかし、その何割かは、あの作品が必ずしも成功した物語だとは言えない事を感じつつ、理解しつつ、「それでも、だからこそ、好き」というスタンスをとっているように観えます。それと同じです。僕にとっての『東のエデン』が『C』なんですよ。『東のエデン』も好きですけどね。それくらい実験というか、先取り感がある物語でした。

なんか今のギリシアのニュースとか読んだりすると勝手に『C』のOPテーマの『マトリョーシカ』のBGMとかが聞こえて来て、ギリシアから“C”(崩壊)が起こっているビジョンが浮かんだりするんですよね(笑)…まあ、実際、正にああいうものを語った作品でしょう。

『C』最終話 control(未来)~出口のない現代寓話

…さて、ここまで。文字数間に合っているかな?(汗)それではこの一年ありがとうございました。良いお年を。(´・ω・`)


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評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
岡田 斗司夫
ダイヤモンド社

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
佐々木 俊尚
筑摩書房

『キュレーションの時代』~情報を如何に享受するか

以前、USREAMでやった『キュレーションの時代』についてのラジオで得た知見の流れで『評価経済社会』(著・岡田斗司夫)を読んでました。なかなか興味深い内容でしたが、この本は「今は人間にとって“第三の波”に当たる情報革命の到来によって価値観のシフトが起きている。故に旧来の価値観では、次世代に到来する社会の在り方が実感しずらい(※ 社会自体は地続きに継承されて行くので理解に完全な断絶が起こるわけではないが)」という主張がまず、前提としてあって、旧来の価値観で生きているであろう僕からは、多少すっと腑に落とすのが難しい説もありますね。いや、岡田斗司夫さん自身が、少なくとも元は旧来の価値観の住人で、そこから価値観のシフトを意識して今後の展望説を唱えても、多少、衒いや歪みが入る可能性はあるよね?という事込みで、ですねw

…それでも『キュレーションの時代』と併せて読んでみると、今の世の中の動きが何となく実感できる部分もあります。一つは「資源、土地、環境に対する有限感」から来る「モノ不足」の時代であるという事。…ん。どちらかというと日本経済の低迷に拠る「一億総清貧化」と言った方がしっくり来る気もします。人類全体の価値観のシフトがかなり限定的になったような気もしますが、元々この話は“第三の波”である情報革命を享受できる国なり地域なり、且つ、以前の革命成果であった産業革命の行き詰まりに到達している事が当該条件なので自然、先進国の話になりますね。
もう一つは今、言った情報革命による「情報余り」の時代という事になると。これが『評価経済社会』の中で紹介されている、堺屋太一さんの提唱する『人間のやさしい情知』~人間には豊富なものをたくさん使うことを格好良いと感じる美意識と、不足なものを節約するのは正しい事だと信じる倫理観が存在するという説~に照らし合わせて考えた時にどうなるか?

まあ「モノ不足」だとしたら、経済活動が引き締められるのは必然として、「情報余り」を起こしている“情報界”において不足~貴重なものは何か?というと、それは“大きな評価”それと“小さな評価”という事かなと。“大きな価値”というのはブランドイメージと言ってもいい、定まりを持った多くの人に認められた評価ですね。お金では(なかなか)買えないものという表現もされています。“小さな評価”というのはマイナーな人気という言い方でもいいかと思いますが『キュレーションの時代』でビオトープなんて言う言葉を持ちだした程、マスの成り立たない小さな生息範囲で育まれている価値…という事です。これらは、なかなか手に入らない“貴重品”として扱われる。
ここで“貴重品”なら高値で取引できるはずだ…と貨幣経済で価値を測る脳だと考えてしまう気もしますが、“現実界”の経済は「モノ不足」(と行き詰まり)で緊縮状態、そして“情報界”の評価(価値)は一律に換金できるものではないんですよね。その評価(価値)はある人にとっては100円程度のものかもしれない。ある人にとっては10,000円払ってもいいものかもしれない。…これさえも強引に決めていますが。商品の価格を決める需要・供給曲線が通用しない世界というか、需要曲線の全部に供給側は対応する体制が求められる。

つまり、1円払いたいと思ったユーザーには1円を払ってもらい、1,000円払いたいと思ったユーザーには1,000円を払ってもらう、今は払える額が少ないけど時間を置いてさらに上乗せしたいならそれに対応する。“大きな評価”を守る事、“小さな評価”を育てる事に“情報界”の住人はお金を使って行くのではないか?そして“情報界”の素材は、原価に根差すものは少なく、多くはこういった体制に応え得るもので成り立っているはず。もし、それが0円なら、ユーザは0円をどんどん払ってくれる。しかし、それは価格が0円だからではない。“情報界”には0円のものが溢れかえる事になるが、そこに“評価”がないならユーザは0円すら払わないだろう。
…まあ、たとえば非常に少数のグループに支えられたクリエイターとかね?とりあえずそういう話をしているんですけどね。あと、それらの評価を見つけてきて流通させる“キュレーター”ですね。“キュレーター”にもまた“評価”に晒される対象の一つとなる。効果の漠然とした広告収入はどうなるか分からないけど、アフィリエイトは強い力を持つ。それこそ“キュレーション”の仕方次第で、ほとんどの人に無価値だったものを、多く消費させる事に変換し得るし、ユーザーはその事に満足し得る。……と僕の理解はそんな感じなんですが、どうなんでしょう?(´・ω・`)どきどき。現実のニュースに合わせているので、そんなずれる事もない気もしますけどね。

まあ、貨幣経済社会の価値観においては景気は良くないし、日本の経済が上向きしそうな材料も少ないので、知らずうなだれてしまう事もあるわけですが、それを「今は、価値観の変わり目の時代なんだよ」と言って、別の価値観による社会活動の勃興を謳うのは気が楽になる説ではありますね。……勘違いしちゃいけないのは、それによって景気が回復するって話ではないんですよ?ww…そうではないはずです。そもそも(現実界の)景気云々という価値観とは別の価値観の勃興によって、別の満足と別の活気が生まれると。(場合によってはそれが景気を上向かせるかもしれないけど、あまり強い因果関係にはない)……咀嚼して行くとそういう話に思えます。
あと『評価経済社会』の中においては、実は、価値観が変化している現状で旧来の価値観でそれを見ようとすると失敗する事を説き、人間の価値観は時代と共に大きくは三つの波に代表されるようなパラダイムシフトを経て来た事を本文の半分くらいの量を割いていて説明しています。その人間の価値観の変遷の『物語』が大変面白かったのですが、そこはまた機会があれば、改めて語ったりしたいと想います。


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「ぴぃ~~~~~~~!(ぱぱん!ぱんぱんぱん!)パピィ!!」…と。先日、何の気なしに『遊星少年パピィ』(1965年放映)を観ようとしたら…データ、破損してて、パピィの変身の時の火花の音、「ぱぱん!ぱんぱんぱん!」と一緒に、画面もぱぱん!ぱんぱんぱん!なワケですよ……?orz

あ、データやられている…って、ちょっと必死になってサルベージを試みたのですが、データ半分以上“持って”行かれました…。52話中残ったのは20話以下。ああ…(沈)これはちょっと不味いかも…という事で、ちょっとやばそうな光ディスクのライブラリをチェックして見てました。まあ、全部観るのは不可能なので、怪しそうなもの、貴重なものを、セレクトしてランダムで…。
『宇宙大帝ゴッドシグマ』とか(最近、DVD出ましたね)、『機甲艦隊ダイラガーXV』とか、NHKのドラマ愛の詩シリーズとか(ここらへんの作品の話もしたいのだけど、何時の機会になるやら…)ちょっと保存状態がよくなかったっぽいのをチェック…と同時にハードディスクにバックアップをしましたが……とりあえず大丈夫そう…かな?でも、どこか知らない所で“持って”かれているんだろうなあ…。
まあ、しばらくは、気になるタイトルのレストアとバックアップをしようと思っています。

僕は2000年頃から光ディスク~DVD-RAMで録画を初めているので、もう録ったデータの中には10年以上経っているものも混じっているのですよね。最初はパナソニック製のディスクレコーダーを使っていましたが、東芝のハードディスクレコーダーを買ってからはその使い勝手の良さに惚れてRDシリーズのヘビーユーザになっています。最初に買ったRD-X2が2002年の発売ですから、それも9年くらい経っています。ちょっと、そこで光ディスク等、保存メディアの信頼性?を使ってみた個人的感覚の話をしておこうかと思います。

まずレーザーディスクですが、これは20年以上持ってますね。保存状態やものによっては走査線が入ってちらつくのですが観れない事はない。VHSビデオの劣化よりははるかにマシです。多くのものは劣化もほどんどないですし。
ここらへんはアナログの強さみたいなのがあって、やはりデジタルは一度、破損が顕在化すると「何とか見れる」という状態にはならなくって、見れるか?見れないか?の二択になります。また、してもいないコピーガードがかかる時もある(汗)まあ、でもレーザーディスクは圧倒的にかさばるので現実的ではないですね。

さて本題のDVD-RとDVD-RAMですが(僕はDVD-RWは使った事がありません)どちらもかなり持っている……と思います。少なくとも10年は持っているみたい。データ破損したりするのは、保存状態が悪かった時と……あとディスクか、ドライブの相性が悪くて元々データの“載り”(?)が悪かった時…という気がします。
時々…デッキのデキの悪いヤツとか、ディスクの悪いヤツとか、掴まされるんですよね。デッキは嫌な感じがしたらすぐに買い換えています。ディスクは…う~ん……平均すると500枚に1枚くらい?(全く適当な計算なのですごく希という意味くらいにとって下さい)かもしれませんが、割と同じセットの中に連続して入っている感じです。20枚セットを買って“掴まされたら”その中に2~3枚入っている感じ。
ただ、DVD-Rは一度、録画してその時、きっちり録れていたら、後ずっと大丈夫なイメージがあります。DVD-RAMはその時、大丈夫でも何年かしたら壊れていた…ような経験がけっこうありました。そんなに保存状態悪くもしていないのですが…。

それと東芝RD信者の僕ではありますが、実はこっそり(?)パナソニックのDIGAも一台サブデッキとして使っていまして…。実が録画や、読み込みの信頼性はDIGAの方が高いような気がします。RDでサルベージできなかったものが、DIGAでサルベージできた…という経験はけっこうあって、その意味もあって他社デッキは一応、常にサブとして用意しています。

ブルーレイはまだ使っていませんね。DVD-RAMの時もいろいろ不安定な目にあってきたので、よっぽど、このDVD-RAMディスク/デッキが廃れない限りは乗り換える気にならない……その時にはブルーレイの次のメディアに行っているかもしれませんしねw
今は、大体、録画はハードディスクを拡張して残しています。すぐに手元に引き出せるし便利です。でもハードディスクは大容量の代わりにクラッシュで全部持ってかれてしまうので、必要に応じて光ディスクでバックアップする…。ハードディスクも頃合いを見て新しいドライブに移動する…というライブラリ運用をする予定です。この体制であと5~10年は戦いたいけど…どうかな~?(´・ω・`)


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▼USTREAM:『うみねこのなく頃に』2@漫研ラジオ

先日、魔王14歳さん、かんでたくま。さんとやった『うみねこのなく頃に』のラジオですが、やはり最後の約30分が切れていて、USTREAMサポートに問い合わせたのですが…まあ、どうもデータは完全に失われていて復旧は無理みたいですね。まあ、最後はまとめみたいな事を話していたわけで、ある程度、それまでの会話で語った事ではあったんで、そんなに困らないかな?とは思うんですけどね。
ただ、最後の方で話していた「右代宮戦人と右代宮縁寿の間にあるギャップ」の話が『愉しかった』ので、そこをピックアップしておこうと思います。

僕自身の大元の話としては(↓)この記事があって…

『うみねこのなく頃に』~長い、長い、魔法と心の旅の結末
先ほど説明を単純化するために「魔法を肯定するか?否定するか?」という言い方をしましたが、縁寿は魔法の存在を否定はしない。それどころか、この時の彼女は魔法とは何なのか知っているし、その使い方も身につけている。そして、それを使えば幸せになれる事すら、解っているのですよね。
でも、彼女はそれを選ばない。…ここ、ちょっと説明が難しいですが、彼女は多分、魔法を捨てるわけではない。また、魔法を使わなくなるわけでもない。きっと思い立つ度に使い続けるのでしょう。……でも、心の一番大事な場所には置かない。心の核にはしない。その宣言をするのが(↑)上のep4のセリフなんです。
本当は魔法を否定するワケではないけど“その意志”を示すためには、二択なら否定する方を選ぶしかないんですよね。

それはねえ…兄貴に何をごちゃごちゃ言われようが、揺るぐものではないと思うのです。生き方を示せと、その選択肢を与えられたら、それはもうBなんだと。

やはり『うみねこのなく頃に』ep.8(最終回)で、最後に示される選択肢はかなり納得いかないものがあって、そこらへんは、かんで。さんも、魔王さんも、この感覚の共有があって……まあ、ちょっと最後の選択肢を言いますけど「魔法か?手品か?」という選択肢そのものに納得できないんですよね。この物語を縁寿の視点で観た時、その選択肢にはならないんじゃないか?と。
その選択肢は一言で言うと「魔法を肯定するか?否定するか?」というものですが、縁寿は既にその選択肢を止揚していると思うんです。でも、その縁寿に合わせた出題は戦人くんの領域では、出す事ができなかったんじゃないか?というのがラジオでの話になります。



ちょっと話を移しますが、“最後の攻防戦”で、六軒島を喰らい尽くして虚無に返そうとする黒山羊さんたちに対して、推理を述べるものにはノックスとウィルが(その推理を打破し)、幻想を述べるものには使い魔たちが(幻想の設定による攻撃力で)、それぞれ防戦します。
このシーンかなり好きなんですが、もしこの場に縁寿がいたら“推理の刃”と“魔法”の両方を使い、奮っていたはずだと、そんな話をラジオでしていました。丁度、メタ性をもたない普通の人間たちはライフルで、推理側の敵、幻想側の敵の両方を攻撃できたのですが、それよりも一段上のプレイヤー・キャラクターである事が分かります。なんで、それができると言うのかというと、それがep.4で縁寿が到達した領域だと思うからです。

じゃあ、戦人はどうか?戦人はこの時“黄金の剣”を使って防戦します。これも“推理”と“幻想”の両方の敵に効果がありました。おそらくはゲームマスターだけが行使できる武器なのでしょう。
しかし、多分、戦人は“魔法”を使えない……と僕は思います。“推理の刃”は使えるんじゃないか…とは思う。しかし、彼は直接、“煉獄の七姉妹”や“シエスタ近衛兵”を使役する事はできない。それをしようと思うと、一端、必ずベアトリーチェを介して、そこから動いてもらう事になるはずです。
ep.4をプレイした人には分かると思いますが、縁寿が示した“魔法”って、そうそう簡単に行使できるものじゃないんですよね。かなりの修練と……そもそもの素質がいる。対して戦人は全エピソードを通して観た時、彼自身は反魔法の塊みたいな男で、その素質はほぼ完全に失われていると言っていいと思います。

じゃあ、何で彼が“黄金の剣”を持っているかというと、ベアトリーチェの示す“真実”に到達したから(両方の力を持つという意味では縁寿に遅れる事のep.5で)なんですが、その手段は“推理”と…幾許かの“愛”であって、“魔法”を知る事はダイレクトなものではない。要するに彼の“魔法”の理解は「ベアトリーチェの言っている事を信じる(合わせる)」レベルで、実際としては、悪魔たちの使役はおろか、視えるか?視えないか?の狭間くらいの位置なんじゃないかと思います。

右代宮戦人とベアトリーチェの関係って、ちょっと複雑で(ゲームマスターとなった戦人は、幻想である所のベアトリーチェの、そのまた幻想…という角度の観方も存在する等)あまり一口に語れないんですが、この場の縁寿との対比に合わせて言うなら「戦人は、ベアトリーチェに口説き落とされて、魔法側に転向した」って事なんですよね。

『面白い』ですねwベアトリーチェの示す“真実”に到達してゲームマスターになったと言う事は、「ベアトのゲーム」では戦人の負けなんですよねw(しかし、負けると全てが手に入るという……羨ましい敗者だよw)
無論、戦人は“真相”に到達している。…そこで戦人が「そらみろ。魔女なんか居なかった。魔法なんて無かった。推理は可能だった。俺の勝ちだな」と高らかに宣言すれば、彼の勝ちなんですが、それをしなかったから戦人の負けだというw真相を知ったから逆に魔女を認めてしまうというwむしろ、真相を暴かせる事が、このゲームの最後の罠だったとでも言うかw

自分は真実を知ったからこそ魔法を認めた…という立場の戦人の視点からすると「魔法を肯定するか?否定するか?」という選択肢が、最も“自分の到達した場所”を示すものではあったんですね。……いや、この文章書くときは「分かってないよ戦人!プギャ~!(^∀^)」くらいの勢いだったんですが、こうやって整理して書き出して観ると、彼の視点は視点で分かって来ますね(汗)
しかし、そうは言っても縁寿の話に戻りますが、彼女の目指した場所はそこではないはずなんですよね。そして、彼女の到達点にある種のシンパシーを感じている僕としては、とにかく戦人の提示する“茶番劇”が分からないというか「そうじゃない」と言いたくなるわけです。だから、こそ「魔法の肯定/否定」ではなく、戦人の示す選択肢の意図を否定して“あっち”を選んで、そしてその結末に、すごく納得感を覚えてしまっているんですよね。

…ふむ。そもそも、無限の魔女ベアトリーチェの示す“真実”と、観劇の魔女アウアウローラが持ち込んだ一なる“真実”は、違うものなんですよね。いや、本当に全く違うもののはず。
そして戦人が、縁寿に到達して欲しかった真実はベアトリーチェの真実の方と言う事なんでしょうね。僕としては「…だが断る!」なんですが、まあ、そこは置いておくとしてw

戦人は「真実を知ったからこそ魔法を肯定した者」で、縁寿は「魔法を知ったからこそ魔法を否定(止揚)した者」って事か。これは完全に『認識戦』になりますねえ…。
ある意味正反対な二人が、主人公を務めた『物語』だったと言えそうです。そして、それに対して選択肢が、ちゃんと用意されてたのだから、良い物語だったなあと、そう思いますね。


[同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話]
07th Expansion
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[同人PCソフト]うみねこのなく頃に散 Twilight of the golden witch[第5話~第8話]
07th Expansion
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[同人PCソフト]うみねこのなく頃に散 Twilight of the golden witch[第5話~第8話]
07th Expansion
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『うみねこのなく頃に』ep8(最終) 終わりました!いや、良かった!僕はどうもゲームをやる習慣が失くなってしまった人なので、クリアまで相当時間がかかりましたが、楽しかったです。ちょっと先にネガティブな事を述べさせてもらうと、この『物語』、けっして冗長じゃないワケではないし、ストーリーも、推理劇も、穴がないと言うにはちょっと苦しいものだと思います。しかし、それを超えて魅力的なゲームでした。(※真相はちょっと腑に落ちない所も残っているので、これはまた詰めて行こうと思っています)
『うみねこのなく頃に』(作・竜騎士07)は、伊豆の孤島“六軒島”に住まう大富豪・右代宮金蔵の遺産相続をめぐって、親族会に集った右代宮の一族が、奇怪な連続殺人に見舞われ、全員が死亡する。一族かあるいは一族の招来を受けないと立ち入れないその孤島に現れた怪人物・魔女ベアトリーチェの正体を巡って、事件の真相が様々な錯綜をはじめる…そんな『物語』。



最初は、フィクションとメタ・フィクションを交えた先鋭的な『物語』構造に興味を惹かれました。…いや、読んでて、魔法かトリックか?推理は可能か?不可能か?などと言うんですが「いや、いきなり、魔女ベアトリーチェが現れて、異空間で戦人と会話している時点で、証明終了ちゃうん!?…って言うか、推理は可能か?不可能か?とか言っている横で“奇跡の魔女”とか、“絶対の魔女”とかが、ビシバシ推理不能な魔導繰り出しているんですが、それは何でスルーですか!!?」…と、いろいろ状況理解というか、この『物語』の“癖”のようなものを呑み込むのに苦労したんですけどねwそれはそれで、凄い愉しかったと言うか「尖り過ぎた物語は、叙述や構造が異形を取るものだよね。ふむふむ、こういう事の描写をしようとするとここら辺が苦しくなるのか…」という、それに接する快感がありましたね。

しかし、正直この物語に“心を打たれる”とは思っていませんでした。いつもの僕のように、半笑いで、したり顔で、「ん、まあ、面白かった。なかなか参考になったよw」…くらいの感想を述べて、それで終わりだと思っていました。
…告白します。僕は『うみねこのなく頃に』に、もの凄い共鳴を起こしました。シンクロ、じゃないですね。音叉を鳴らすと、側にあった音叉も響きだす、あんな感じです。『うみねこ』の中で、紡がれる言葉やメッセージは、僕のかつての“心の旅”と酷似していた…のだと思います。心の底に沈めてあった音叉を、妙に、変な調子に叩かれるんです。吐きそうな感覚すらあった。
…と言っても、僕は取り立てて不幸な生い立ちも、人生を激変させるような特異な体験もしてきていない人なので「酷似」なんて言葉を使っても、大いに誤解、誤動作の可能性もあるワケですけどね(汗)でも、それでもね…
「ああ…、その景色を僕は見たよ!僕はそれを確かに見たんだ…!」
…と叫びたくなった。まあ、ちょっと誰にも伝わらない話かもしれませんが(´・ω・`;)…でも、これは必ずしも勝手な拡大解釈というワケでもないはずで、『うみねこのなく頃に』は、そういう心の核が発する“一なるもの”をとても大切に取り扱っている物語ではありますよね。まあ、ここでそれが何かを詳しく書き留めるつもりもないですが。

■真なる結末は…

ところで僕はクリア前にも『うみねこ』をクリアしていた人の感想などを軽く目撃していたのですが、これが、あんまり評判よろしくないようです(汗)僕自身は取り立てて不満足な点も、「これはイカンだろう!」という局所の指摘も特にないのですが、かと言って、穴や、拙い面がないワケではないので、それらにあまり反論する気はおきないです。どこが気に入らなかったかは人によって、けっこう違う気もしますしね。
しかし、この物語の結末に対する反論というか…自分は反論というつもりは丸でないし、多分、それで良いはずだと思うのですが、ちょっと言及しておきたい事があります。

※注意!ネタバレ入ります!

何かと言うと、基本選択肢というものを全く用意していなかったこのノベル・ゲームが、最後の最後に、二つの選択肢と二つの結末を与えます。しかし、その選択は、仮にA、Bとしますが、その場の雰囲気というか、直前まで戦人くんが積み上げていったメッセージを鑑みると(?)…Aを選ぶしかない?ような感じがするんですよねw
そうして、実際に、Aを選ぶとトゥルー・エンドっぽい結末を迎えて、Bを選ぶとバッド・エンドっぽい結末を迎えます。まあ、この時僕はBを選びました。で、その終わり方を気に入りはしたんですが……「ん~(考)何か全体の雰囲気からするとバッドエンドって事かな?」と思い、その後でAを観たんですよね。そうするとまあ、Aの方がトゥルーっぽいw
…何がトゥルーで、何がバッドって基準があるワケでもないですが、一般的にはそう見えるって事でいいのかなという気もします。…で、今、バッドエンド扱いした選択Bについていきなり翻して「いや、これバッドエンドじゃないよね?」というのが僕の話です。
※ 最後の二つの選択肢は、物語のもう一人の主人公・右代宮縁寿に与えられます。事件のあった1986年10月4日~5日に、彼女は体調不良のために島に訪れず、事件に出会う事がなかった。一人、生き残った伯母の右代宮絵羽は、遂にその真相を明かさず息を引き取る。右代宮家最後の一人となった縁寿は、その遺産の相続を巡る追っ手を振り払いながら、12年前の六軒島の真相を追い求めて行った。その旅の果ての選択肢になります。

その選択肢とは一言で言うと「魔法を肯定するか?(A)」、「否定するか?(B)」です。…実はそう単純ではないんですが、これは後で補足します。ともかく長い旅の果てに“その様な”選択を与えられる。
この選択肢、僕からするとBしか無いのですよね。ほぼ速攻でした。無論、Aが頭を霞めない事はないです。また、周りに合わせるというか「優しさを振りまく」ためだったらAでもいいのでしょう。しかし、この選択肢は「六軒島事件の真相」という迷宮から縁寿が抜け出て、そして「どのように生きるのか?」という生き方を示す局面での選択です。
それは、もう、Bしかない…というのが僕の選択です。だって、先に述べた、僕が“心を打たれた”景色って正にそこなんだもの。


「ごめんね。魔女がこの世界のどこかにいるかもしれないことを、私は認めるけれど。でも私の世界は揺るがない。」
「……魔女も魔法も、認めない。六軒島の真実は、必ず暴いてみせる。……でしょ?」
「えぇ。それが私の世界よ。仮に本当に魔女が存在したとしても、私の世界では認めないわ。当の魔女に、どれだけ言い寄られてもね。」

(『うみねこのなく頃に』ep.4 より)

先ほど説明を単純化するために「魔法を肯定するか?否定するか?」という言い方をしましたが、縁寿は魔法の存在を否定はしない。それどころか、この時の彼女は魔法とは何なのか知っているし、その使い方も身につけている。そして、それを使えば幸せになれる事すら、解っているのですよね。
でも、彼女はそれを選ばない。…ここ、ちょっと説明が難しいですが、彼女は多分、魔法を捨てるわけではない。また、魔法を使わなくなるわけでもない。きっと思い立つ度に使い続けるのでしょう。……でも、心の一番大事な場所には置かない。心の核にはしない。その宣言をするのが(↑)上のep4のセリフなんです。
本当は魔法を否定するワケではないけど“その意志”を示すためには、二択なら否定する方を選ぶしかないんですよね。

それはねえ…兄貴に何をごちゃごちゃ言われようが、揺るぐものではないと思うのです。生き方を示せと、その選択肢を与えられたら、それはもうBなんだと。
……いや(汗)ちょっとここで引き戻りましょうwさっきまで僕は自分の選択を肯定するロジックを都合良く組んできたワケですけど、じゃあ、Aの選択肢の意味は何か?っていうと、それは「優しく生きる事」と解する事もできます。さっき「優しさを振りまくためだったらAでもいいのでしょう」と言った正にそれで、それを心の一番大事な場所に置くなら、それを心の核にするなら、それでもいいのでしょう。

また、縁寿にこの選択肢を与える本来の主人公・右代宮戦人は、そうして欲しいのでしょう。戦人は、最初ずっとBを、何があってもBを選ぶことでこのゲームを続けてきたのですが、真相に至ってその選択をAに変えた。だから縁寿もそれを選んで欲しいと……むwそう考えると「やっぱり戦人の逆を行くのが良くない?バランス的にw」とか思うけどwまあ、ちょっと続けます。

どちらの選択肢を選ぶとしても、その意味はある。だからその選択肢は等価値なのでしょう。作り手も、これまでずっと選択肢なしでやってきたゲームに対して「ここで“正解”を選べ」という問題を提示したとは思えない。縁寿が選択すべき、選択し得る“道”だから提示されたのだと考えます。
そして、どちらか一方を決めた者に対して「そっちは、ハズレでした!残念!」などと決めつける事を、由としない事を、ずっと、ずっとこの物語は描き続けてきたはずです。


「「グッド!」」

(『うみねこのなく頃に』ep.8 より)

でも、“奇跡”が起こるのはAかもしれない。Aを選んだ縁寿はやがて奇跡の物語に巡り遇う。そしてBを選んだ縁寿は冥府魔道に墜ちたかもしれない。確かに二つの選択による二つの結末はそのように別れています。それもまた納得出来るものがあります。
しかし、僕は声を大にして言いたい。「それは望む処!」と。真実の魔女ヱリカと顔を見合わせて「「グッド!」」と声を合わせるシーンの何と気持ちの良い事か。これがバッドエンドだったとしても、僕の気持ちを充分満足させるエンドだった事は間違いないです。

…いや、それにBの方が“猫箱”でっかくってわくわくしねぇ?(`・ω・´)Aの方ってさ、もう“アガリ”寸前まで描いちゃってるじゃん?それに対してBは、縁寿の『物語』は“ここから”はじまってるんですよね。
これからの縁寿がどうなって行くかは測り知れないですが、たとえば、ヱリカみたいな推理探偵紛いの事をするようになってさ?強引に真相を暴き立てるんだけど、でもヱリカよりは、ちょっとだけ優しかったりしてさ?その上でグランドストーリーでは、右代宮財閥と須磨寺家に今だに生命を狙われ続けてて、縁寿も逆襲を期しているとか……よくね?そういうの?(`・ω・´)(…ああ、これが二次創作かw)

■世界が変わること…

この物語で提示される二つの選択肢について、僕はどちらを選ぶか?って話をさせてもらいましたが、もう一つ、選択肢が存在する事の意味、「二つの結末を見ることができる」意味を、書き添えておきたいと思います。
これは多分、小此木社長に焦点を合わせると分かりやすいかと思いますが、彼は縁寿に協力するサポートするように見せかけて、裏では殺害命令を出していたんですよね。しかし、この選択肢の一方では、縁寿はその小此木社長を味方につけて~自分を殺そうとしていた事は知る由もなくなっているんですが~おそらくは幸せな結末を迎えて行きます。この意味は大きい。

「裏で(真相)は私を殺そうとしてた!許せない!」じゃなくって。心の在り方を変えるだけで、そういう者さえも味方に変えて、正しい道を進んで行ける。本当は世界はそれくらい簡単に変わるんだよとこの話は言っているのでしょう。
この物語の“魔法”という概念に合わせて語るなら、それは「魔法は人の殺意さえもなかった事にできる」とでも言えばいいのか…外側からは母に愛されていない娘のように見えた真里亞が、どんな世界を観ていたのかという、それが垣間見えるのではないかと思います。

そんな処で。複雑な物語構造と、推理と、素晴らしいテーマ、あらゆる角度から僕を存分に『愉楽』させてくれた物語でした。


※以前のUSTREAMラジオです。(↓)僕がep5あたりをクリアした所での、推理と真相予想の話をしています。
【『うみねこのなく頃に』@漫研ラジオ】
(その1)http://www.ustream.tv/recorded/8980998

(その2)http://www.ustream.tv/recorded/8982124

(その3)http://www.ustream.tv/recorded/8983623



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http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/5b51288347585bd9dcf3e247318bc9f0

(↑)以前の記事です。

■6位『猫物語[黒]』

猫物語 (黒) (講談社BOX)
西尾 維新
講談社


[黒]の方ですね。いや、[白]も好きなんですが皆さんなんか白の方が良かった、好きだ、みたいな話を聞くので、敢えて差別化して[黒]だけにしてみました(汗)実際に、どっちが好きかと言えば[黒]なので、まあそういう事かなと。

「お前はその性格のままで一生生きていくんだよ!変われやしねーんだ!別の誰かになれたりしないし、違う何かになれたりしねーんだよ!そういう性格に生まれついて、そういう性格に育っちまったんだから、しょうがないだろ!もう済んだことで、終わったことで――今とつながっていようと昔は昔で――言うならただのキャラ設定だ!否定したってなかったことにはなんねーよ!文句言ってねーで、頑張て付き合っていくしかないだろうが!」

「オッケーオッケー、気にすんな!ドンマイだ!不幸だからって辛い思いをしなきゃいけねーわけじゃねーし恵まれないからって拗ねなきゃいけねーわけじゃねえ!やなことあっても元気でいいだろ!お前は!お前って奴はこのあと、何ごともなかったような顔をして家に帰って、退院したお父さんとお母さんと、またこれまでとなんら変わらない、おんなじような生活を送ることになるんだ!一生お父さんともお母さんとも和解できねえ、僕が保証する!万が一幸せになっても無駄だぞ、どれほどハッピーになろうが昔が駄目だった事実は消えちゃくれないんだ!なかった事になんかならねえ、引き摺るぜえ!何をしようが、何が起ころうが不幸は不幸のまま、永遠に心の中に積み重なる!忘れた頃に思い出す、一生夢に見る!僕達は一生、悪夢を見続けるんだ!見続けるんだから――それはもう決まっちゃってるんだから目を逸らすなよ!」

(『猫物語[黒]』P.270より)

西尾維新先生の“説教節”ってなんか好きなんですよねえ。「ああ、そうだよねえ」と思う事が多いです。今回は阿良々木くんが炸裂させていますね。
【物語三昧ラジオ~『猫物語』の話題】
http://www.ustream.tv/recorded/10672119



■7位『バトルスピリッツ少年激覇ダン』

バトルスピリッツ少年激覇ダン1 [DVD]
大浦冬華,櫻井孝宏,本多陽子,小野大輔
Happinet(SB)(D)

『まおゆう』にあったような先の物語を、アニメで挑んでくれた作品…と僕は位置付けています。『まおゆう』程の成果は出ていないんですけど、僕は一年間かなり楽しませてもらいました。特に悪の首領・異界王が良かったです。
また、そういう先の物語などのテーマ性を抜いても、登場するキャラたちがかなり魅力的でそのドラマだけでも、充分な物語に仕上がっていると思います。

また現在やっている第二期『バトルスピリッツ ブレイブ』ですが、これも『先の物語』を目指した物語の顛末としてなかなか興味深い状況になっている気がします。まあ、改めて記事に起こして行きたいです。
【『バトルスピリッツ少年激覇ダン』ラスト・ボス、その男、異界王。】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fd2f4b67b7223f48ea1b4b297973cd7a



■8位『センゴク外伝 桶狭間戦記』

センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
宮下 英樹
講談社

織田信長と今川義元という、二人の稀代の英雄が桶狭間で激突するまでを描いた物語です。一般に今川義元は油断により織田信長の奇襲を受け没してしまった、暗愚の将というイメージが……な~んて、紹介文でもいいですが、ある程度、戦国時代をかじった人なら、今川義元が戦国大名として武田信玄、上杉謙信に比肩する者であった事は周知の事でしょう。

それよりも織田信長が尾張の国を一つに纏め上げてゆく過程を綿密に描いて行ったのが圧巻でした。普通、信長の物語を描くときは、けっこうのっけのクライマックスとして“桶狭間”を早く出したいものだから、尾張統一は省略してしまう事が多々あるんですよね。しかし、ここと美濃の攻略こそが信長の天下布武を決めた戦いなんですよね。
他にも、この作品らしい視点の話とかあるんですが、これはいずれ記事に起こして行きたいと考えています。


■9位 魔王エンジェル

魔王、激怒。【TGSのその裏で】


「サタンここにいるよ!!!っつーか5年前からずっと待ってるよ!!!」

(↑)この動画のこのセリフと、ちょっと泣き出しそうな麗華さんの表情にやられました!(`・ω・´)
『アイマス2』の騒動の時に、ちょこちょこ調べていたら、この動画を観てしまったと。元々は、魔王クラスに強力なライバルだから“魔王エンジェル”だと思うんですが、まあ、そこらへん『アイマス』プロジェクト(?)の劇中設定のようなものとして処理して、実際の彼女たちはAランクアイドルなど夢のまた夢の、売れない貧乏アイドルたちだと設定して、動画を通して彼女たちの動画をアップをしてくれるように呼びかけたところ、様々な仕事(動画アップ)が舞い込むようになって、現在、かなり安定したアイドルとして順調に売れている…という物語が、フィクションとリアルの狭間を遊ぶように編まれて行く様が面白かったですね。

すぐに売れる…という訳じゃなくって、最初は3Dモデルが麗華さんとりんちゃんしか揃わなくって、ともみさんが拗ねて「私はもう魔王とエンジェルの間にある半角スペースでいいです」と言い出したり、仕事が来たと思ったら謎のクリチャー(ホメ春香、ホメ真美)と踊るハメになっているとか、展開もスリリングでした。(´・ω・`)


■10位 アマガミSS

TVアニメ「アマガミSS」キャラクターイメージソングス For You・・・
ポニーキャニオン
ポニーキャニオン

TVアニメとしては、期ごとに他にも尖ったアニメがあったりして、必ずしもそれらの作品を圧してもこれというワケでもないんですが、2クールという時間の間、ずっと楽しませてもらった、最後まで楽しませてもらった作品という事で『アマガミSS』を上げておきたいです。

ルイさんとシリーズ構成が良かったと話すわけですが、単純にヒロインの女の子たちもどの娘もかなり可愛かったです。ほぼ全員好きですね。最後に出てきた上崎裡沙さんも可愛いし、笑ってしまった。気がつくと、色々な角度から愉しんでいた物語でした。


ふ~…つかれた。それでは良いお年を。(´・ω・`)


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先日、2010年のまとめラジオなんかをしまして…いろいろ、話したり、ああ、海燕さんも、ペトロニウスさんも、今年のベストとか出しているやん?(´・ω・`)とか、思いまして、つられて僕も書いてみました。あまり、リアルタイムでは合っていないかもしれないけど、僕は今年楽しんだよという事で…(汗)
本当は、これ、一つ一つ、きちんと記事を書いて行きたかったんですけどね…まあ色々詰まっていまして、なかなか進まないんですよ?(´・ω・`)でも、いくつかのものは改めて記事に直して行けたらなと思っていますので、今回はその予告編みたいなものという事で…。

■1位 『まおゆう魔王勇者』

まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
橙乃 ままれ
エンターブレイン

「本当に観たかった物語を観せてもらった!」僕にとって、この年は何があったかと言えば、即答で「まおゆう」があった事を上げてしまいますね。それくらいインパクトがありました。
子供の頃から、ヒーロー物~少年ヒーロー~特撮ヒーロー~世界を救う者たちの物語を観てきた僕にとって「本当にこの結末で良かったのか?」、「もっと他にもやれる事があったのではないか?」という疑問は常にあって。でも、そういう単純に悪を倒して終わらない世界の複雑さを描き、それでも英雄譚として成立する物語というのは、非常に困難なものでもあったんですよね。

ここでは、それを描くことの難しさ、それを成し遂げた『まおゆう』の素晴らしさを長々書くのは避けますけどね。しかし、従来の英雄譚を脱しようとする“脱・英雄譚”を目指しながらも、なお、“英雄譚”として成立しているという矛盾するテーマを両立させるという、離れ業に到達してしまった物語として、多くの人に知ってもらいたいし、僕は事ある毎に引き合いに出すと思います。書籍化おめでとうございます。
【魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「先の物語」という意味(その1)】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/74eed63271d173e9d4dd2c8facb30615
【魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「先の物語」という意味(その2)】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/463b4de3919163ad00aa98250584512b



■2位 『小惑星探査機はやぶさ』の物語



奇跡のラストショット…小惑星探査機はやぶさが、最後に地球を捉えたラストショットですね。2003年に打ち上げられ2010年に地球に帰還するまでの間、何のメンテナンスもなく苦難の旅を乗り越えてきた物語…あかん、この画像貼った時点で既にうるっと着ている。
今年、こんなに応援せずにはいられなかった『物語』、こんなに泣かせてくれた『物語』、こんなにありがとうを言った『物語』はこれでした。…ほんとに、こんなただの機械になんでこんなにも感情移入しちゃうんでしょうね?w関わった技術者たちの“変態的”ながんばりも含めて(むしろ、こっちがメインなんだけど、既に擬人化して捉えてしまっているので)頭が下がる思いです。

<完結編>探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力


笑って感動した動画



はやぶさの擬人化はいろいろあったけど、すこっちさんのこれが一番好きですね。


■3位 『うみねこのなく頃に』

[同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話]
07th Expansion
07th Expansion

「ごめんね。魔女がこの世界のどこかにいるかもしれないことを、私は認めるけれど。でも私の世界は揺るがない。」
「……魔女も魔法も、認めない。六軒島の真実は、必ず暴いてみせる。……でしょ?」
「えぇ。それが私の世界よ。仮に本当に魔女が存在したとしても、私の世界では認めないわ。当の魔女に、どれだけ言い寄られてもね。」

(『うみねこのなく頃に』ep.4 より)

ああ…、僕はそこに居た。その景色を、僕は確かに知っている…!と、号泣させられた一本。嬉しいとか、悲しいとか、そういう事じゃなく。ただ、ただ号泣だった。もの凄い“共鳴”だった。
(↑)上記のセリフのシーン周りなんですけど…友だちに話したりしましたが、読み返してみると、僕の誤解や誤動作が大いに混じっている可能性がありそうですね(汗)でも「ああ、あの時僕もそう思ったよ!!」というスイッチが入ったのは間違いないですし、それは右代宮縁寿の「魔法の存在を知っているけど、でも自分は魔法を認めない」という決意と無関係ではないですね……。
うん。まあ、ちょっと誰にも伝わらない話かもしれません。(´・ω・`)でも『うみねこ』ってそういう話ですよね。

トリッキーな設定と叙述を混じえた、尖り過ぎなエンターテイメントの実態を確認する……といった程度の認識だったのですが、ある日、不意打ちに心象風景見せられるとは思わなかったです(汗)
【『うみねこのなく頃に』@漫研ラジオ】
(その1)http://www.ustream.tv/recorded/8980998

(その2)http://www.ustream.tv/recorded/8982124

(その3)http://www.ustream.tv/recorded/8983623



■4位 『医龍』

医龍 24 (ビッグコミックス)
乃木坂 太郎
小学館


もうすぐ終わりだと思われますが…群像劇ドラマの大傑作…にまで仕上がったと思います。その重厚さにおいてある面では『白い巨塔』を超えたとすら思っています。いや、比較するのもなんなんですが…。
【『医龍』@漫研ラジオ】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/6cf3fa64f6bac6c5daf8652f28140850

【今週の一番『ゴッドハンド輝』ジュブナイルに問う命題】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fe76bc5881510848ee79f645fa4d0ff1

【「医龍」19巻】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fe76bc5881510848ee79f645fa4d0ff1



■5位『ぷよm@s』

【アイドルマスター】ぷよm@s part1【ぷよぷよ】


ものすごく楽しませってもらっている動画ですね。『アイドルマスター』の765プロのアイドルの女の子たちが初代『ぷよぷよ』を熱く対戦する物語なんですが…。どこかで、何か語りたいのだけど、どこから語ればいいのか分からないような新体験(?)に近い愉楽を感じています。

よく少年マンガの熱さで語られているよな気もするんですが、それぞれの選手(アイドル)のそれぞれの戦い方とドラマを、これほど重層的に、織りなしていっている物語は、そうは思いつかないです。…『ああ、播磨灘』とか?違うか(汗)
ちょっと比較違いかもしれないですが『三月のライオン』で宗谷名人がいて、島田さんや、後藤さん、隈倉さんがいて下に二階堂や桐山くんがいるような感じ?…う~ん、これも違うかな?(汗)
しかし、何がいいたいのかというと、彼女たちが自ら選ぶ“ヘルファイヤ”や“デスタワー”といった得意戦術は、将棋でいう“早石田”とか“藤井システム”といった戦術形に匹敵する凄みを感じます。…少なくともこの物語上では。


…あれ?さらっと書くつもりが、なんでこんなに時間がかかってるんだ?しかも、文字数制限受けた…orz いや、もうねっちり書かなくてはならない事は、改めて記事を起こしますので、ここではさらっと書きますね(汗)

(↓)続きです。
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/603e610b3cdb56e9d2cecbd05a8f6e4c


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