今週の一番【メタキャラクター】メタ世界/メタキャラクターの考え方
球磨川「『老人なら攻撃されないと思った?』『黒幕ぶっていれば安全だと思った?』『僕が可愛らしい顔立ちだから』『おしゃべりの最中なら死なないと思った?』――『甘ぇよ。』」 不知火半袖「あたしもマイナス十三組に入れて頂戴。そろそろあたしもストーリーに参加したくなっちゃったよ☆」
『言葉』に縛られない話
元々、僕は「言葉」というものに対して、これはもの「凄い力」だなあと思っています。そもそも今、こうやって文章を書いていること自体で僕は「言葉」を駆使しているわけですが、これで僕の思考が読んだ人に伝わってしまうんですね。……なんで伝わっちゃうんでしょうね??wこれはもう単純に凄い事だと思うんです。そして「言葉」は内的な思考をする際にも駆使されます。多分「言葉」がないと人間ってまともな思考できないですよね?これも凄い……っていうか不思議な事ですw この「言葉」を上手く使う事を心がけて磨いて行くと、他者に自分の思考が伝わる率が格段に上がって行くはずです。また、他者の言わんとするところを効率よく理解したり、場合によっては他者の言の1から10の事を得られるようになっていったりするはずです。ネット界隈、おたく界隈には、こういう“魔法使い”ならぬ“言葉使い”が多いと思いますのでwwwその「愉しさ」ってのは説明するまでもないかと思います。
ただ、そういう理屈屋にも気をつけなければならない落とし穴があります。それは意志伝達のツールであるはずの構築論理に、自分が逆に使役されてしまうという事です。(というか元々「理に屈する」というのはそういう意味なんですけどね) たとえば自分が「面白さとは展開の意外性だ」という理屈を構築したとします。そうすると作品を「意外性があるか?ないか?」で区分けし意外性がなければ「つまらない」と断じる事になります。 まあ「自分の意図を披露することと、自分の視界の狭さを披露する事はコミ」なんで、ここまでは仕様がないんですが。問題は構築したこの論理に使役されて、ここから出れなくなってしまう時がある事です。「歴史考証が正しくないと面白くない」「科学考証が正しくないと面白くない」冷静に考えれば、そんな事はないのはすぐに分かるんですが、面白い事に、人間ってのは自分でそう考えると、本当に「面白く」感じないんですね。何でって「人間の心は外界の作品の真偽よりも自分の構築した論理が正しい事の方が大切」なように出来ているので(笑) 心象はいつもニュートラルな必要があります。そこらへん理屈が“どういうツール”であるかを認識していれば、そんなに踏み外す事はないと思います。まあ、実はそこを越えると今度は自分の“視界の広さ”に価値基準を置いて、無理に己の心象を騙そうとする「何でも面白い病(あるいは何でもアリ病)」が待っているのですけどね。長くなったので、それはまた別の機会としておきます。
今週の一番『君のいる町』風間くんの死
『うみねこのなく頃に』@漫研ラジオ
『ヴィンランド・サガ』の話に見せかけて『小さなバイキング・ビッケ』を観たよ?
『めだかボックス』球磨川禊のメタキャラクターとしてのメモ書き
雑談ラジオ
TVアニメ放談2@漫研ラジオ
今週の一番『神のみぞ知るセカイ』女神探し問題と『神知る』の二軸構造
・序列構造 … 序列1位、序列2位とラブコメ的展開におけるある種の“優先順位”が決まっている状態のラブコメ構造。この場合、序列1位ヒロインとはおそらく主人公と結ばれる事が直感的に察知できるヒロインを指し、序列2位ヒロインとは1位ヒロインのライバルであり、おそらく敗れるであろう事が直感されるキャラを指す。以下、優先順位の直感が下位ヒロインを決める。傾向として昔のラブコメほど、この順位ははっきり明示と言っていい程のある物語作法で描かれる。 ・並列構造 … 上記の序列構造に対するアンチテーゼとして存在するヒロイン構造。序列構造の強い作品ほど1位ヒロインが(『王子』と結ばれ得る)設定や演出を独占するが、並列構造の場合これらは下位ヒロインにも平等に与えられ、序列の存在を限りなく薄めて行く。ゲームなどでは選択肢の存在によってヒロインと結ばれる可能性が平等に配置される事によって『並列構造』を実現しているが、物語~それも一本軸の物語~の場合、この実現は非常に困難で、正確には『並列志向』の構造と言える。 ・ハーレム構造 … ラブコメ的展開が求め得るヒロイン(もしくは『王子』)が3人以上いるラブコメ構造を指す。1~2名までは普通のラブコメ(プレーン・ラブコメとでも言うかな?)。このハーレム構造は序列傾向~並列傾向の1ゲージを持ちどちらかに強い傾向を持っている事の判定が可能。一方、序列傾向~並列傾向はハーレム構造じゃない2名までのラブコメ構造にも適用される関係を持つ。
一昔前から、おたく界隈、萌え界隈では、作品内に複数(大量)のヒロインが林立する構造を持った作品が一大勢力を誇っていて、特に意図がなくても、とりあえず(その構造は)押えておけという感さえあります。…で、そういった、ある種飽和状態/供給過多な中で、より特徴を出し、よりウケるための試行錯誤が行われているのですが…そう言った作品群の中に「この構造」の完成形(?)あるいは“彼岸”が観えてしまう事があり、そこらへん僕は興味があって注目したりしているワケです。…まあ、これの“解答”の一つは既に出ていると思っていてwルイさんが言う「無菌室型」あるいは「愛でる型」とでも言うべきなのか?「らきすた」とか「けいおん!」のアレですね。……が、まあそっちはまた別の機会にするとして…。
何で主人公はこんなにモテしまうのか?(…ここを「そういうものだから!」と言ってアイデア無くスルーしてしまうと、一つ特徴出しを無くす事になる)という“作品群(ジャンル)の総体的臨界点”(?)を迎えている疑問に対して応えを用意している……と言う事と同時に、設定上「ヒロインを関連づけなしに登場させて良い」という利点を得ています。…関連づけというのは……たとえばメイン・ヒロインの妹とかね。友達でも良いですけどね。そういう縁というか、手続きなしにアイデア思いついたままのヒロインをそのまま、ばっと出せるって事です。実際、それってけっこう難しくって、今だともうハーレム構造を形成するにしてもヒロインの頭数を絞って長期化に伴うテコ入れとして一人新キャラ入れる…といった形に収まっているんですよね。これが「神知る」はもう串団子式にヒロインが増えて行けるというw
2010年2Qアニメ選考《結果発表》