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『謎の円盤UFO』~SHADOの職場はエロ過ぎて仕事になんない(´・ω・`)

2011年05月26日 | 特撮


『謎の円盤UFO』(1970年放映)コンプリート。イギリスの『サンダーバード』を作ったジェリー・アンダーソンのAPフィルムズ制作の実写ドラマです。宇宙の彼方から飛来してくる未確認飛行物体(UFO)と、地球の対抗組織SHADOの熾烈な闘いを描いた『物語』。1970年において、1980年の近未来を描く試みをしていて……服装とか、ストレイカー司令官の乗っている車のデザインとかが、ちょっと跳んでるんですよねw…で、ムーンベースに行くと女性士官がもっとすごい格好をしているのですが……地上はちょっと未来な感じで、月はかなりバリバリに未来世界な感じがなかなかいい雰囲気だと思います。

勿論、ミニチュア特撮のカッコ良さは健在で……いや、ホント言うと僕は月面迎撃機・インターセプター(上画像左)のデザインはそんなに好きじゃないんですが(汗)こう、UFOの侵入に対するあまりの撃墜率の高さに、遂には惚れてしまいますね。(`・ω・´)
いや、もうホントにマジで次から次へと確実に撃ち落として行くww大抵の場面がほぼ一方的にUFOを片付けてしまうんですよ。『宇宙戦争』などをはじめとして、宇宙侵略者にとっては地球の科学力など児戯に等しいって体で、一方的に地上を蹂躙してゆく“侵略者もの”が多い中、SHADOの軍事力の圧倒的頼もしさは『謎の円盤UFO』の特徴にして見所の一つでしょうね。
結果、強行な侵略を諦めざるを得ない宇宙人側は、必然的に隠密の、陰謀的計画によってSHADOの壊滅を測るスパイ・アクション的なお話になってくるワケです。……まあ、こちらも冷徹で頼もしすぎるストレイカー司令にばっちり対応されてしまうんですけどね。



『謎の円盤UFO』のもう一つの特徴として、女性士官のセクシー過ぎるコスチュームが挙げられると思います。(`・ω・´) 月面基地の女性士官たちは、なぜか揃って紫のカツラとコスモルックと言われる身体ぴっちりの服を着込んでいます。…なんで、紫のカツラなんでしょうね?(考)まあ、ぱっつりのコスモルックは“伝統”だから仕方がないとしても、ですね……。
潜行戦艦スカイダイバーの服とか!網ですよ!網!?なんでだよ?w仕事になんないよ?こんなん!(`・ω・´)誰の趣味だよ?ストレイカーか?ヘンダーソン長官か?……フリーマン大佐と見た!……まあ、慣れればどうって事はないのかもしれませんけどねwこれが、未来1980年というものなのでしょうか。…男の服装は、いたって落ち着いているのですけどねえ……あ、スカイダイバーはやっぱり網かw

あと印象に残るところとしてはストレイカー指令の家庭についてですね。沈着冷静なストレイカー指令は、対宇宙人との作戦において無類の指導力を発揮する、実に優秀な司令官なんですが、その裏で彼自身の家庭はダメにしてしまうんですよね。…というか家庭崩壊の果てに、一人息子を死なせてしまっている。
随分、欝なストーリーなのですが、何でこんな話を盛り込んでいるんだろう?と多少違和感も持っています。ほぼ完璧人間で、宇宙人対策用サイボーグのようなストレイカーにも人間味を……という事だとしたら、ちょっと暗すぎる話ですし。
まったくの直感、当てずっぽうを言うと、当時のイギリスの世相か影響しているのかな?とか思ったり。10年後の近未来を描くというコンセプトもあって、そこらへん妙に敏感な作品にも思えます。女性の社会進出とか、あんな格好ですが意識されていますし。あんな格好ですが。(´・ω・`)

…まあ、単純には、あれだけの超エリートで、家庭も円満なんて話だと視聴者のルサンチマンが黙っちゃいないぜって話なのかもしれません?…ふむ。そう考える方が妥当かなあ…。でも、同じくイギリスのジェームズ・ボンドとか、モテモテ人生で全然OKなワケで、特に瑕疵を作らなくてもいいような気もする。…まあ、特に結論も無いですけど、ともかく、ストレイカー指令の家庭崩壊劇は、ハードなSFストーリーに妙な生々しさを残し、不思議な雰囲気に寄与しています。


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3 コメント

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徐々に怪奇色が強くなる・・・ (ロヒキア)
2011-05-26 11:16:33
ストライカーの家庭の話だと、いきなり2話目なんで、やっぱSHADOのメンバーが少なかれ“個人”を犠牲にして成り立っているという事なんでしょう。フォスターも女と別れてたりしますし。

まー、スパイドラマの延長上という事でしょうが。

“家庭を犠牲”といえば、宇宙人に家庭をジャックされた上に奥さんまで殺された隊員が、最後に月面でUFOを撃墜したけど、宇宙服が破損してゆっくり死んでいくときに“司令官に借りは返したと伝えてくれ…”と、こと切れるのが妙に印象に残ってるんですよねー。

あとは「謎の発狂石」とか「宇宙人フォスター大佐」のような、夢か現実か?なエピソードも好きですねー。
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Re:ロヒキアさん (LD)
2011-05-27 21:05:10
『謎の円盤UFO』は裏切り者…というか、宇宙人の陰謀でやむなく宇宙人側に与した者でも、けっこう容赦なく死を与えますよね。最後に理性を取り戻しても……死亡!って感じで。

『謎の発狂石』はかなり『プリズナーNo.6』を彷彿とさせるものがありました。
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Unknown (DKTOKYO)
2023-05-11 23:35:18
ハヤカワ文庫の謎の円盤UFOではムーンベースの隊員は『帯電防止』の紫のカツラが制服という記述がありますね
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