【9月第3週:神のみぞ知るセカイ FLAG68 Every Good Girl Deserves Favor】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10429.html#605
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
「神のみぞ知るセカイ」のサマウォーズ編(?)が素晴らしかったです。「神のみぞ知るセカイ」は悪魔の世界から逃げた6万匹の“駆魂”を回収するために、ゲームの達人にして“落とし神”様と呼ばれている桂木桂馬が選ばれる物語。
今回の話は、桂馬が帰った田舎で出会った幽霊のような、駆魂のような、なんだか分らない女の子に出会うというもの。これまでの話の中でもベストの出来……いや、ストーリーや演出が“上手い”回はもっと他にあるのですが、これは純粋にテーマがよかったと言うべきなのか、素朴なセリフの一つ一つが心に染みるエピソードでした。結局この幽霊の女の子は、田舎の近所のおばあちゃんに駆魂が取り憑いていたために出てきた子だったんですけど、昔からの友達が次第に死別したり離ればなれになったりで無くなっていって、一人になってしまったその寂しさのスキマを埋めるために彷徨っていたと。ゲーム人間の桂馬は「現実(リアル)に居るからそんなスキマが出来てしまうんだ」と言い放つのだけど、そうすると、さめざめと泣いていたその幽霊は「でも…私、いい人生だったよ」と返すんですね。「今は一人でも…一人で生きてきた訳じゃない…」と。
そのスキマは自分が満ち足りて生きてきた事の証で、決して無くしたり何かと引き替えにできるものではないんですよ。
うむ…正に満ち足りた人生を送っていない者が観ると“死にたくなる”という謎のトラップ(?)まで踏襲した名作になっているの…かもYO?(`・ω・´)……いや、なんか変な茶々入れてしまいましたが、桂馬の最後の「スキマを受入れて…生きているんだ」というセリフも良くってね。読後、じん~わりと感動していました。
…ちょっとチャットの方では、スキマを受入れるなんて話をしてしまうと、今後の話の組み方に変な影を落とさないかとか思ってしまったんですが、長い人生を送ってきてそして今欠けているおばあちゃんの心のスキマと、これから長い人生を歩んで行く女の子たちの心のスキマはまるで違うものでしょうから、要らぬ心配ですね。
…しかしw「サマーウォーズ」が当たったからって引っ張ってきたであろう“田舎に行く”と“おばあちゃん”を出すなんていう、ある意味簡単なネタで、こんな名作が出来てしまっていいのでしょうか?w少なくとも「神のみぞ知るセカイ」が今、かなり“乗っている”連載である事の証左にはなりそうですね。この“神知るエンジン”は若木先生が完全に理解していて、いくつかの“お題”を与えれば「神知る」らしいエピソードとなって出てくる…と。まあ、そんなに簡単でもないでしょうがw
あと、今、巷では大変「ラブプラス」というゲームが流行っていて、僕は聞きかじり程度の情報しかないですが、これは桂馬くんはやるべきだろう…などとも考えました。しかし、これもよくよく考えると、ずっとずっと昔っから、桂馬は既に「ラブプラス」のセカイに居る男の子なんですよね。「ラブプラス」なんて無くても自らの妄想力で、そのセカイに入っていた。世間は「ラブプラス」を介してようやく、そのセカイを垣間見ようとしていると。むしろ、ようやく世界が桂馬に追いついたのだ…と言えるのかもしれません(`・ω・´)
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「神のみぞ知るセカイ」のサマウォーズ編(?)が素晴らしかったです。「神のみぞ知るセカイ」は悪魔の世界から逃げた6万匹の“駆魂”を回収するために、ゲームの達人にして“落とし神”様と呼ばれている桂木桂馬が選ばれる物語。
今回の話は、桂馬が帰った田舎で出会った幽霊のような、駆魂のような、なんだか分らない女の子に出会うというもの。これまでの話の中でもベストの出来……いや、ストーリーや演出が“上手い”回はもっと他にあるのですが、これは純粋にテーマがよかったと言うべきなのか、素朴なセリフの一つ一つが心に染みるエピソードでした。結局この幽霊の女の子は、田舎の近所のおばあちゃんに駆魂が取り憑いていたために出てきた子だったんですけど、昔からの友達が次第に死別したり離ればなれになったりで無くなっていって、一人になってしまったその寂しさのスキマを埋めるために彷徨っていたと。ゲーム人間の桂馬は「現実(リアル)に居るからそんなスキマが出来てしまうんだ」と言い放つのだけど、そうすると、さめざめと泣いていたその幽霊は「でも…私、いい人生だったよ」と返すんですね。「今は一人でも…一人で生きてきた訳じゃない…」と。
そのスキマは自分が満ち足りて生きてきた事の証で、決して無くしたり何かと引き替えにできるものではないんですよ。
うむ…正に満ち足りた人生を送っていない者が観ると“死にたくなる”という謎のトラップ(?)まで踏襲した名作になっているの…かもYO?(`・ω・´)……いや、なんか変な茶々入れてしまいましたが、桂馬の最後の「スキマを受入れて…生きているんだ」というセリフも良くってね。読後、じん~わりと感動していました。
…ちょっとチャットの方では、スキマを受入れるなんて話をしてしまうと、今後の話の組み方に変な影を落とさないかとか思ってしまったんですが、長い人生を送ってきてそして今欠けているおばあちゃんの心のスキマと、これから長い人生を歩んで行く女の子たちの心のスキマはまるで違うものでしょうから、要らぬ心配ですね。
…しかしw「サマーウォーズ」が当たったからって引っ張ってきたであろう“田舎に行く”と“おばあちゃん”を出すなんていう、ある意味簡単なネタで、こんな名作が出来てしまっていいのでしょうか?w少なくとも「神のみぞ知るセカイ」が今、かなり“乗っている”連載である事の証左にはなりそうですね。この“神知るエンジン”は若木先生が完全に理解していて、いくつかの“お題”を与えれば「神知る」らしいエピソードとなって出てくる…と。まあ、そんなに簡単でもないでしょうがw
あと、今、巷では大変「ラブプラス」というゲームが流行っていて、僕は聞きかじり程度の情報しかないですが、これは桂馬くんはやるべきだろう…などとも考えました。しかし、これもよくよく考えると、ずっとずっと昔っから、桂馬は既に「ラブプラス」のセカイに居る男の子なんですよね。「ラブプラス」なんて無くても自らの妄想力で、そのセカイに入っていた。世間は「ラブプラス」を介してようやく、そのセカイを垣間見ようとしていると。むしろ、ようやく世界が桂馬に追いついたのだ…と言えるのかもしれません(`・ω・´)