ちょっとブログ更新頻度が落ちるかも…
漫研ラジオ/アニメフリートーク+アクエリオンEVOL+パパきき+男子高校生の日常 2012/02/20
『魔法少女プリティサミー』~パロディ/バトル魔法少女の『情報圧縮体』
今週の一番『ニセコイ』~王道ラブコメは不在だったか?
「ネギくんに本命がいる」という宣言にも関わらず、それが誰か明かされないという落とし所が取られる事によって“壁”の存在がくっきり観えた気がします。…その選ばれたヒロインは、序列の縛りは突破したのだけど、並列の縛りには取り込まれた……って事なんですよね。そして『ネギま!』は究極的な並列を志向したが故に、その縛りもまたより強固だったと。 今、フィナーレに向けての展開がトリッキーで『面白』過ぎるのですが、それもネギくんの本命をはっきりさせないという縛りの中から生まれて来たような面があると思われます。(…とか言いつつ、最後の最後にはっきりさせたりして(汗))
フリートーク 2012/02/16
【漫研究室】『ヴィンランド・サガ』と『火の鳥 黎明編』からの情景
『ギルティクラウン』~“守られた主人公”は英雄になれるか?
彼ら、彼女らは、「間違えた道のまま突っ走っている」事が共通していると言えそうです。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、球磨川禊、衛宮切嗣、暁美ほむら、立華かなで、そしてベアトリーチェは、間違った判断をし、間違った決断に至り、しかし強い信念のもと「自らを信じて」一心不乱にその物語を駆け抜けている。 しかし、「元々、間違った判断なので、いつまで経っても、どんなにがんばっても、自分たちの望む場所にたどり着けない」のですよね……そういうキャラたちだと言えます。 (中略) たとえば『風の谷のナウシカ』のナウシカ、『キャプテン』の谷口(イガラシでもいいかも)、『コードギアス』の枢木スザク(僕は彼は最後に折れたと思っていますが、少なくともルルーシュと敵対しているスザクは)といったキャラがそうです。 彼らはまず、即断即決と言っていい、極めて短時間で“正しい判断”を下します。そして、その信念に基づいて一心不乱にひたすら行動で示します。そうして元々、正しい判断だったので、(時に彼らの行動は、最初は、大変まだるっこしい遠回りに見えたりもするのだけど)結果として予想外の短期間で「望んだ結果」という果実をもぎ取ります。 …完全に上に上げた、「間違えた道のまま突っ走っている」“彼ら”、“彼女ら”とは違う存在、ともすると、それだけで強い憎悪を持たずには居られないようなキャラだと思います。
『愛天使伝説ウェディングピーチ』~『セーラームーン』を追った作品
エミの所属していたマジカラット団が解散し、団員たちもそれぞれの道を歩み始める。エミの公演が終わった誰もいない舞台で、魔法が使えなくなった舞は一人マジックの練習をする。もう消えてしまった妖精のトポを思い出して涙をこらえる。失敗して掌から球を落とす。零れた球を拾いながら舞は泣く。将が迎えに来る。舞はいつか再び立とうと願うその舞台を見つめながら、今は扉を閉じる。………という、そのラストは本当に名シーンで「マジカルエミ」を魔法少女ものの最高傑作に上げる人が多いのも納得なんですよね。
しかし、それは間違い…とも言えないのですが(その後の発展の仕方を観ても)、ともかく一方向一元的なものの観方で、実際にはもっと沢山の老若男女を巻き込んだ込んだ「強い」シリーズと言えます(※注:老=大きいお友達、若=小さいお友達)。すご~く大雑把に言うと、魔法/変身要素で女の子を取り込み、バトル要素で男の子を取り込み、ラブコメ/ロマンス要素で高学年(以上)の女の子、美少女要素で高学年(以上)の男の子を取り込んだという……んんん、大雑把だなあw別にバトルが好きな女の子も、ラブコメが好きな男の子もいるでしょうしねwとまれ、それらを取り込んだ総合的なエンターテイメントとして、かなり革新的なジャンルとして「セーラームーン」はそのフォーマットが構築されて行きました。
私の愛した悪役たち VOL.7
今週の一番『魔法先生ネギま!』~並列構造の臨界
■今何処予想~本命:長谷川千雨 『少年マンガ放談』の中でも述べていますが、アスナ以外で、“物語の流れ”として「好き」という感情を抱く相手は、この娘しかいないんじゃないか?…とさえ思うキャラです。別に恋愛事なので、誰をどういう脈絡で好きになっても、脈絡なく好きになっても、不思議ではないんですが『魔法先生ネギま!』は物語なので、その“物語の流れ”(僕の感じるもの)としては…ですね。 原則『ネギま!』は、美味しい所、どきどきする所は、各ヒロインにシェアされる傾向があって、その中の有力ヒロインたちから“流れ”が全く見当たらない…なんて事はないんですけど、それでもネギくんが学園の外に飛び出した「魔法世界編」において、一番、ネギくんの“決断”と“成長”に手を貸し、見届けていたのは千雨だったと思います。
~でも、シンディに勝たせたかったって気持ちもあるんですか? 赤松氏「新装版6巻のキャラクター紹介でも書いていますが、シンディは漫画家への愛情を一身に受けたキャラなんでね(笑)勝たせたい気持ちはありましたよ。ただ、勝たせることはできないんで(笑)それに一度、勝っちゃったところまで行ったんで。相当盛り上がりましたよ。たぶん、私的にこの巻が一番盛り上がった時期だったと思いますね」 (『AIが止まらない!』新装版6巻巻末より)