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『伊上勝評伝』不世出の天才を語る

2011年02月19日 | 特撮
仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男
井上 敏樹,竹中 清
徳間書店

※本文及びタイトルで「不世出」という言葉を書いていますが、これを僕は「才能があるのにそれが評価されていない」意味で使っていたのですが、それは誤りで本当の意味は「めったに世に現れないほど、すぐれていること」(岩波国語辞典)という事らしいです(汗)
こういう場合「不遇」という言葉を使うらしいのでですが…なんかちょっとしっくり来ないのと、調べると、不世出の誤解の意味はそこそこ流布しているようなので、ちょっとこの本文ではこのままその意味で使います。以下、誤解なきようお願いします。


『伊上勝評伝』(著・井上敏樹、竹中清)を買ってきました。古い特撮ヒーローファンの中には伊上勝という脚本家はもっと評価されてもいいと考えている人も少なくはないでしょう。この本のあとがきの一行目には「伊上勝は不世出の脚本家である」と書かれています。僕も、そう思います。いや、「不世出の脚本家」どころか「不世出の天才」だったと思っています。この本の出版で伊上勝先生のこれまでの評価が陽に当たる……かどうかは分かりませんが、ともかく、一冊の本が「伊上勝を評価する」とアクションをとってくれた事を嬉しく思います。

伊上勝が何故、不世出なのか?それは一口に言えば“子供向け”ドラマの脚本家だったからです。今回、巻末にある伊上先生の脚本リストに目を通しましたが、やはり大人向けドラマの脚本を手がけられた事は相当少ない。近い時期に特撮~アニメの脚本でも活躍された高久進先生(『マジンガーZ』のメインライター等)などは『キイハンター』(1968年放映)、この本で取材を受けられている長坂秀佳先生(『キカイダー01』、『快傑ズバット』等)は『特捜最前線』(1977年放映)と、大人向けのドラマでも代表的な脚本を残されているのに対して、まずそれがほとんど無い。
今だとアニメと特撮だけの脚本家なんて沢山いるんですけど、当時は大人向けの作品で実績がないという事は、少なくもと評価される賞賛されるという場に立つのは相当に困難なものでした。まだ、手塚治虫先生だってその功績をほとんどの大人は関知していない時代でしたから。

また、この時代でも、大きくなっても子供向け特撮番組が好きで、子供ならほとんど意識しない脚本家にまで目を向けて評価を行うという、いわゆる“おたく”は居たのですが、そういうマニアたちには伊上勝先生の脚本はかなり無視されていたはずです。
これは話すと長くなるのですが、「大きくなっても子供向け番組から卒業できない事」にコンプレックスを持っていた当時のおたくたちの間では、作品の評価を「大人の鑑賞に耐えるか?」というゲージで測る事が有力でした。「本当は大人を唸らせる程の深いドラマとテーマを持っているのに、特撮がちゃち臭いのと子供向けってラベルが張ってあるだけで、それが分からなくなる愚かな大人が多いのさ」…と言ってアイデンティティを保ったと言えばいいのか(汗)
ともかく当時の“おたく”たちも脚本を評価すると言えば、風刺や内面描写が充実する深いテーマのものに偏り、あまりに子供だましなものは無視された。ピンキリのキリにされた。その意味で敢えてこう書きますが伊上勝の脚本は紛うことなく“子供だまし”の脚本でした。

だから、伊上勝先生は長らく目を向けられる事がなかった。SF的に練りこまれた『ウルトラQ』や、風刺とドラマ性を兼ねた『ウルトラセブン』などが持てはやされた。僕もおたくになりたての頃に目を向けていたのはそっちでした。
………というか僕としては「俺は、最初から伊上勝を評価していたよ?」とか言い出すおたくは、おたく的に信用できないくらいの勢いなんですが……どっすかね!?特撮ヒーローおたくの皆さん?!(`・ω・´)(まあ、例外はいるでしょうがw)
…まあ、反論はあるかもしれませんが。少なくとも『伊上勝評伝』に書かれているように、昔から円谷特撮関連のメイキングの本は様々に出ているんですが、東映ヒーローの黄金時代を築いたこの人に触れている本は、ほとんど無い。それがそのまま実情に則しているはずです。

※この一連の“史観”を語った文章ですが、MODSTOONさんから「(当時)ファンから「伊上勝」が不当評価され、貶められていたとは言えない」というご指摘を頂きました。この反論について、少し協議しました。僕自身は、おたくの間で、伊上勝先生が貶められていたとは思ってなくて、その功績の割に無視されていた~悪いダメな作家と言われたのではなく(消極的に)論ずるに能わずという扱いを受けた~という感覚で書いています。その上で、この“感覚”は他のコメントの方の話や、僕自身のおたく間の交流、またパブリックな出版物の文言、状況などを考えると、ある程度その当時の(伊上氏活躍頃のおたく界隈の)“空気”として語っていいレベルだとは考えています。『伊上勝評伝』にも謳われるように、こういう本がそもそも出ていなかったという事もあります。
しかしながら、僕のこの語りが、ある一面の語りに過ぎない事は承知していて、それを否定するつもりはありません。(これは他の記事についてもそうです)また、“そうじゃない人たち”がいた事も否定はしない…というか、できようはずがありません。
以上を踏まえて、今回のMODSTOONさんからのご指摘に基づき、注意を喚起しておきます。僕のこの語りは僕の体験基づく一面の語りである事は間違いありませんので、その点留意の上、記事に接して接していただければと思います。


しかし、ある時気がついたんですよ。というか具体的には丁度全話ビデオ化された『仮面ライダー』(1971年放映)全98話を全話一気に目を通している時に気がついたんですが。さらに言えば『仮面ライダー初期13話』という神話(まあ、ここでは知っている人だけ知っていればいいです)の検証の為に観ていたんですが(`・ω・´)…気づいたんです。
この脚本はすごい!!って。
その凄さの一端は、伊上先生の実子で現役の脚本家の井上敏樹先生が、的確に触れられています。
父の作劇法の第一の特徴はその省略法にある。いや、第一だの第二だの箇条書きにする必要はあるまい。要するにまだるっこしいシーンは書かず、面白いものだけをこれでもかと畳みかけるのである。だから説明のためのシーンが極端に少ない。たとえば刑事が犯人の隠れ家を探す場合、刑事はいきなりその隠れ家に現れる。なぜそこを突き止めたの経緯は一切説明されない。そういった手順を描く事は父にとってつまらない事であり、そのつまらない事を面白くひねろうなどとは考えなかった。そんな暇があるならば、刑事と犯人の直接対決を書いているのだ。

(『伊上勝評伝』P.18より)

正にこういう感じだと思います。伊上先生のこのドラマ上要らないと判断するモノはもの凄く大胆でした。それが独特のテンポというかスピード感を与えていました。今みたいにTVアニメが隆盛するその前の一時期、夕方くらいの時間にTVを点けると、どれかのチャンネルは必ず特撮ヒーローがやっている、それも大半が東映ヒーローという黄金期があったのですが、それはこの伊上先生の脚本のスピード感がある程度、シェアされていた面が大きかったと考えています。
しかし、この『伊上勝評伝』、様々な関係者のインタビューをとっていて、伊上先生の知られざる実像に迫っている所はファンとしては満足なんですが、伊上先生の脚本のどこがすごいのか?という言及はかなり少ないんですよね(汗)(文中にちらほら匂いが散見される程度で)…なので、ちょっと僕が伊上脚本で観ている所を記事に書き起こしておこうと思います。

■伊上勝の作劇法

僕が伊上脚本の“良さ”を説明する時に、大抵引用する“定番の話”があります。『仮面ライダーストロンガー』(1975年放映)の第7話「ライダー大逆転!!」の回なんですが。
まあ、先に『仮面ライダーストロンガー』の説明をすると、復讐のために自ら悪の組織・ブラックサタンに身を投じて改造手術を受け、脳改造前に逃れた城茂(じょう・しげる)は正義のヒーロー・ストロンガーとしてブラック・サタンに立ち向かう物語なんですが……すごいよね!脳改造前に脱出とか!w伊上脚本による仮面ライダーの集大成的な作品で、ドラマ性、エンターテイメント性申し分の無い完成度の、大傑作ですよ!(`・ω・´)

さて、その第7話「ライダー大逆転!!」ですが、奇っ怪人ワニーダ(当然、ワニの怪人だ!)の罠に嵌ったストロンガーは対ストロンガー用に発明された催眠ガスを食らって眠らされてしまう。そして催眠効果で悪の手先にされてしまい、ストロンガーのパートナーだった電波人間タックルに、ワニーダの命令で襲いかかります。しかし、タックルがやられる直前で、ストロンガーはニヤリと笑う。ストロンガーは今まで操られていたフリをしただけだったのです。そして脱出を果たしますが、その時のストロンガーとワニーダの対話がなかなか衝撃的です。


ワニーダ「な、なぜだ、なぜ我々のガスが効かなかった!?」



ストロンガー「そんな事、俺が知るか!!」



ワニーダ「くそ~!こうなりゃ今までの奴隷人間を全部殺してやる!」

(『仮面ライダーストロンガー』第7話より)

「そんな事、俺が知るか!」って…orz ぼ、僕は知りたいよ!?知りたいよ!ストロンガー!!(`;ω;´)……いやね。考察してみると、ブラックサタンが発明したという「ストロンガー用の催眠ガス」というのは単純に失敗だったんでしょうねw…でも、ストロンガー的には「なんか、効いてないっすけど?……ちょうどいいから敵の秘密基地に案内してもらおうかな?(ばたんきゅ~?)」となったと。……で、それが効かない理由をワニーダさんが聞いてくるんだけど「そんな事、俺が知るか!」…と。うんうん。まあ、そういう事なんでしょうw
…でもね。大抵の脚本家は「どうやって、ストロンガーが機転を利かせて、ワニーダの罠を逃れた」のか考えるてくれると思うんですよ?その方が「さっすが!僕らのヒーロー!」だもの(´・ω・`)それを「ただ効かなかった」て……そりゃそうかもしれないけどw

でも、それを「そんな事、俺が知る!か」の一言で一刀両断してしまう。伊上脚本の真骨頂は正にこういった所に宿っていたと思います。…ちょっと誤解のないように言うと、僕はこのシーンを腹をかかえて笑ったりするし、誰かに『ストロンガー』を紹介する時に、パッと笑って興味を引いて欲しくって、面白おかしく説明したりもしますが、同時に大いに感動と感銘を受けてもいます。特撮おたくを自認する人には単純にギャグで流して欲しくない…とも思っています。

要するに井上敏樹先生が指摘したように「まだるっこしいシーンは書かない」って事なんですよ。それを入れる暇があったら面白い事をどんどん積み上げて行く。この場でいう『面白い』事って何か?それは「ストロンガーが罠にはまって、僕らの敵になってはらはらする事」です。そして「ストロンガーがその罠を脱してワニーダを追い詰める事」です。その間にある「ストロンガーは、どうやって罠を回避したのか?」はどうでもいい事……面白いかもしれないけどまだるっこしい事なんですよ。(`・ω・´)
直感的でない。という言い方の方が伝わるかもしれませんね。ストロンガーが罠にはまってピンチになる事は「はらはら」するし、ストロンガーが罠を脱してワニーダを追い詰めるのは「スカッ」とする。でも、どうやって罠を回避したのか?は「理屈」なんでしょうね。理屈を説き、相手を腑に落としてようやく面白くなる。そんなワンクッションに、うだうだ時間を割くくらいなら、他の“直感”を載せる。それが伊上脚本のメソッドと言えます。(伊上先生自身、考える気もなかったでしょうけど)

これは当時のお茶の間のTVの接し方にかなりマッチしたスタイルだったと思います。同時に、時代を経るとマッチしなくなってくる運命だったとも思えます。でも、僕はここに『物語』の本質的な面白さの枠組みが宿っているとも考えています。伊上脚本には物凄く勉強させてもらったという気持ちなんですよね。

もう少しこの枠組の話を続けましょう。たとえば『仮面ライダー』で敵幹部が人質を取ったりしますよね。いや、どのヒーローものにもある定番でしょうけど、仮面ライダーはこういうピンチの脱し方なども、多くはこの伊上メソッドに沿っています。

地獄大使(ショッカーの幹部)が「ライダー!!これを見ろ~!貴様が一歩でも動けば、人質の生命はないぞ~!」と本郷猛こと仮面ライダーを脅したりします。どうなる?……しかし、ライダーは「おのれ地獄大使~」とか言いながら、動くんですよね。襲ってくる戦闘員を「とう!とう!」とか言って蹴散らします。
その間なぜか、地獄大使はライダーを注意しないんですよね。「…いや、動くなって言わなかったけ?」とか言ってもいいと思うんですけど。…で、何かへんだな?と思う絶妙のタイミングで滝(ライダーの協力者、強い)が現れて、ライダー「滝!」→滝「ライダー!ここは俺にまかせて人質を!」→となる。
「ライダー!ジャーンプ!!」掛け声と共にライダーはジャンプ一閃!崖の上で十字架に張り付けられている、おやっさんやガールズたち(定番w定番w)を見事救出!!さあ、地獄大使とその手下の怪人との決戦!となるわけですが……地獄大使、その間わりとぼ~っとしてます。人質作戦なのに……何してたんだろ?この人?(´・ω・`)そのクセ、人質を奪われてしまうと、おもむろに「おのれ、仮面ライダー!!」と地団駄を踏みます。…愛すべき間抜けさです(´・ω・`)

これも『仮面ライダー』の興味を引いてもらうために僕がひっぱり出す話ですが、ギャグ的に笑ってもらえるといいなと思いつつも、僕自身はすごく感動、感銘している構成でもあるんです。“まだるっこしいもの”を抜いたらこうまで美しくなるのか!とさえ言いたい。
先ほど話した直感の面白さでこのシナリオを分解します。

①地獄大使に人質を取られた。ライダー・ピンチ! → はらはら!
②そこへ滝が現れた!「ライダー!ここは任せろ!」 → やった!嬉しい!
③ライダー!ジャーンプ! → カッコイイ!!(゜∀゜)
④人質を救出! → やった!嬉しい!
⑤地団駄を踏む地獄大使 → あっはっは!ざまみろ!


この各要素を“まだるっこしいもの”無し、でつなげると(↑)上述のああいう感じになるんですよね。「大事な人質なのに、よそ見したり、注意を怠るわけないじゃん!…じゃあ、どうやって救ける?」とか理屈を言い出すと、どんどん“まだるっこしく”なります。
『伊上勝評伝』に伊上先生はシノプスの段階で面白い~むしろシノプスの段階でシナリオが完成している~という話があって、想像ですが大体こんな要素じゃないかと思います。そして、今まで伊上脚本を誉めてきたんですが、これをそのまま画に収めれば、それで楽しくなる!と判断して撮影して来た『仮面ライダー』シリーズ(第一期)の監督たちも本当に、凄い!凄い!凄い!と思います。この共闘…ある意味、共犯関係が『仮面ライダー』という伝説を生む原動力だったのでしょう。僕は「30分の芸術」と呼ぶのですが伊上脚本の眷族には間違いなくその美しさが宿っていました。

しかし、それらは“子供だまし”のレッテルを張られて来たと思います。いや、レッテルなんで貼った連中の視点の事で、元々、子供向けを作って来たのだからそれは勲章と言っていいのですけどね。
考えさせられる深いテーマがあるわけでもない。ただ、きゃーきゃーと楽しい事だけをかき集めて。展開と展開を結ぶ理屈もおざなり。それは大人や、コンプレックスから「大人の鑑賞に耐える子供向け作品」を標榜するおたく~今、こう書くと滑稽に聞こえるかもしれませんが、これはこれでおたくとして真剣でした~からは、そっぽを向かれ、(あるいは無視し難い伝説を持った『仮面ライダー』には理屈の“初期13話”という神話が付加された…とそう思うんですよね)気がつくと特撮ヒーローの黄金時代は終わりを告げ、再評価の機会さえも薄くなってしまった。

でも、僕は“子供だましの脚本”だからこそ『面白さ』というものの核がよく観えると思っている。「30分の芸術」としてそれは結晶のような輝きを放っていると思っている。
物凄く勉強させてもらいました!伊上脚本を楽しみ、分析した事は、僕が物語を愉楽する事の大きな財産になっています!本当に「ありがとう」と言いたいです。
そして受け手が『物語』に複雑さを求めるようになって行くとともに時代に合わなくなり静かに消えていった伊上脚本のシンプルさは、今こそ~それは古典としての位置づけではあるかもしれないけど~参考にされるべきモノになっているのじゃないか?とも思っています。

※伊上勝先生の不世出性を強調しようと思ったら、ちょっと恨み節っぽい文章になってしまいましたね(汗)悪しからずお願いします。


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5 コメント

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大学のSF研の頃 (けぺる)
2011-02-20 00:36:49
この本は未読で、読みたいとは思っています。
伊上勝氏の再評価の機運は高まっていて、某特撮研究家氏にトクマ新書(企画が潰れた)で出るはずだったと聞いていたのはこれだったのか別にあるのか。

大学のSF研の頃、よく特撮のOP集をイベントなどで上映していたのですが、大体OP集は1話か最終話から取っており、「脚本:伊上勝」が連続するのが笑いの種になっていました。やはり当時(1980年代)の特撮マニア的には、佐々木守氏や長坂秀佳氏、金城哲夫氏の人気が高かったですね。(まぁ雑誌「宇宙船」の影響は大きいと思います。)そして藤川圭介氏、上原正三氏は一段低く見られていて、伊上勝氏は番外という扱いだった覚えがあります。

大人になって分かることというのは確かにあって、また平山会でお話を聞いて納得するものもあり。前回は参加できなかったのですが、伊上勝氏は天才で、井上敏樹氏にも言及する言葉があったようで、行けなかったことを悔やんでいます。
なんというか、当たり前のことを当たり前に見せるのが一番難しい、面白いものを理屈抜きに見せることの難しさは、分かります。あまりにも当たり前すぎて、若い頃は評価できなかったのかもしれないと思います。

いや、本屋で見たことないんですよ、この本。素直にamazonで買うかな。
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ルリ子さんも後を追いました (ロヒキア)
2011-02-20 11:50:54
伊上勝の脚本はなんか違うんじゃないか?と思い出したのは、中学校の頃に東映作品の再放送が続いて、あまりの登板率の高さからでしたかねェ。そろそろムック関係の嘘も、そういった再放送やVHSで検証できる頃だったと思います。

一方で前述の記載と前後して、アニメックで池田憲章センセイが書いてた『特撮ヒーロー列伝』でしたっけ?アレで伊上脚本の抜粋があって、結構怪人の倒し方とか、本郷と一文字の違いに工夫があったりして、後年にストロンガー末期の7人ライダー集合のあたりでは、自分がメインで担当した本郷、一文字、風見、結城、茂あたりはしっかりキャラの描き分けが出来てるんですよねー。

でも、一番凄いと思ったのは一文字の本郷離脱の説明かなーと(w

『プレイガール』もパイロットに相当する初期話数を担当するなど、リストは色々とわかり易かったし、宣行社時代の変名などの考察も興味深いですよねー
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Unknown (LD)
2011-02-21 02:32:12
Re:けぺる

> やはり当時(1980年代)の特撮マニア的には、佐々木守氏や長坂秀佳氏、金城哲夫氏の人気が高かったですね。

そうですよね。僕も偉そうな記事を書いてますが、自分は最初から分かっていたと言うつもりは無いです。
世の中には一周してはじめて分かる事ってけっこうあって、伊上先生の良さもその部類じゃないかと思います。

Re:ロヒキアさん

> そろそろムック関係の嘘も、そういった再放送やVHSで検証できる頃だったと思います。

嘘ではなくってその筆者の視点を語ったって事なんでしょうけど、その影響力が絶大に過ぎる時期がありましたね。
僕の“おたく修行”というか特撮関係の研究は「このテキストに書かれている事は本当にそうなのか?」を確かめる所から出発した面があります。

懸賞素材が乏しい時代のムック関係の言説は、時に、“定番の批評”という縛りを生み出してしまった面がありますが、当然ながらパイオニアとしての意味があったとも思っています。
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LDさんへ私信 (modstoon)
2011-02-24 20:29:24
本エントリについての違和感について書きました
お読み下されば、また御理解いただければ幸いに思います

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1679218716&owner_id=4342560
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感謝 (modstoon)
2011-02-27 18:01:51
補記作業をありがとうございました
このような書き方であれば問題は無いと考えます

──────── 重ねて、御礼申し上げます
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