【メタキャラクター】
【4月第2週:めだかボックス(第140箱「生きることは劇的だ」)】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10552.html#735
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
『めだかボックス』(原作・西尾維新、漫画・暁月あきら)の“安心院さん編”がこの週で終了でした。彼女のTVアニメ放送前に終わるという宣言は実現せず。連載は続行になっていますね。
さて、ここで自分が“主人公”に育てた善吉くんが、めだかちゃんに勝つ所を見てしまった、安心院さんは「やはり、自分にできない事はない」と絶望して自殺を図ろうとします。それをめだかちゃんが止めて「お前は生きる事の劇的さをわかっていない中二病だ!」と一喝して、このエピソードは幕を引きます。
…さて、この中で出てきた“愚行権”という善吉くんが求めた能力に非常に興味があります。「(主人公が持ち得る)ご都合主義を排除する」という恐怖の能力なのですが…多分というか僕の『読み』では、安心院さんは“愚行権”の発動を見て、絶望した…と見ています。これがあれば“最強の敵”である主人公にさえも勝つ道がある…と。
▼USTREAM:ハイライト:『めだかボックス』の話題
(↑)このUSTREAMラジオで語っていますが、僕は一連の“安心院さん編”を「最強の敵とはなんぞや?そして、その最強の敵に勝つためにはどうすればいい?」という命題に取り組んだエピソードだと思っていて、その答えの一つを見事に返しているなとおもいます。
バトルマンガで言う、最強の敵って何か?それはどういうものか?という空想遊びの話なんですが、これまで超人強度○○億パワーとか、戦闘力○○万とか、いや時を止める能力だ!とか、時を加速させる!とか、いろいろ語れるんですが、その究極の回答として「最強の敵って主人公じゃねぇ?」というのがあるワケです。
……これ、あくまでバトルマンガのフィールドで、バトルマンガの主人公って限定ですけどね。世の中の『物語』には、いろんなタイプの主人公がいるので…しかし、少年ジャンプ(友情努力勝利)で語る主人公とは、ある程度、その範囲と言ってもいいような気がします。こいつは、本当に“強い”のですよね。歴代の主人公たちが、その伝統を積み上げ、今も絶賛継続中なわけで。
そいつらに勝つにはどうすればいいか?という話が、“安心院さん編”ではいろいろ追求されていたように思います。「話をラブコメに切り替えちゃえばいいんだ!」とか(笑)
そして“愚行権”~ご都合主義を排除する能力は、一つの究極の答えだなと。ほぼ、主人公にしか効かないけど「主人公を主人公たらしめているものを無効化すれば主人公は倒せる」と。うん。『戯言』シリーズの時から、主人公に勝つ物語を観ている僕としては、単純だけど一つの答えとして満足しました。
…と言いつつ、色々思う所もあるんですよ。…単純には「能力化した時点で、主人公に破れるもの、と化さないか?」とか…だからこそ地の善吉くんを主人公化するのがまず必要だったのでしょうけど…。あと、恒久能力としてどのくらい機能できるものなのか?は、次のシリーズで観て行きたいな…とか思っています。“愚行権”はなかなか面白い能力ですが、ともすると物語破壊のみを起こしてしまう…じゃあどういうバランスで働くべきか?…いや、特に結論もないですが、ここで終ります。
(↓)関連記事
▼今週の一番『めだかボックス』~“主人公”という称号の在り処
▼今週の一番『めだかボックス』~安心院なじみさんの求めるもの
【4月第2週:めだかボックス(第140箱「生きることは劇的だ」)】
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『めだかボックス』(原作・西尾維新、漫画・暁月あきら)の“安心院さん編”がこの週で終了でした。彼女のTVアニメ放送前に終わるという宣言は実現せず。連載は続行になっていますね。
さて、ここで自分が“主人公”に育てた善吉くんが、めだかちゃんに勝つ所を見てしまった、安心院さんは「やはり、自分にできない事はない」と絶望して自殺を図ろうとします。それをめだかちゃんが止めて「お前は生きる事の劇的さをわかっていない中二病だ!」と一喝して、このエピソードは幕を引きます。
…さて、この中で出てきた“愚行権”という善吉くんが求めた能力に非常に興味があります。「(主人公が持ち得る)ご都合主義を排除する」という恐怖の能力なのですが…多分というか僕の『読み』では、安心院さんは“愚行権”の発動を見て、絶望した…と見ています。これがあれば“最強の敵”である主人公にさえも勝つ道がある…と。
▼USTREAM:ハイライト:『めだかボックス』の話題
(↑)このUSTREAMラジオで語っていますが、僕は一連の“安心院さん編”を「最強の敵とはなんぞや?そして、その最強の敵に勝つためにはどうすればいい?」という命題に取り組んだエピソードだと思っていて、その答えの一つを見事に返しているなとおもいます。
バトルマンガで言う、最強の敵って何か?それはどういうものか?という空想遊びの話なんですが、これまで超人強度○○億パワーとか、戦闘力○○万とか、いや時を止める能力だ!とか、時を加速させる!とか、いろいろ語れるんですが、その究極の回答として「最強の敵って主人公じゃねぇ?」というのがあるワケです。
……これ、あくまでバトルマンガのフィールドで、バトルマンガの主人公って限定ですけどね。世の中の『物語』には、いろんなタイプの主人公がいるので…しかし、少年ジャンプ(友情努力勝利)で語る主人公とは、ある程度、その範囲と言ってもいいような気がします。こいつは、本当に“強い”のですよね。歴代の主人公たちが、その伝統を積み上げ、今も絶賛継続中なわけで。
そいつらに勝つにはどうすればいいか?という話が、“安心院さん編”ではいろいろ追求されていたように思います。「話をラブコメに切り替えちゃえばいいんだ!」とか(笑)
そして“愚行権”~ご都合主義を排除する能力は、一つの究極の答えだなと。ほぼ、主人公にしか効かないけど「主人公を主人公たらしめているものを無効化すれば主人公は倒せる」と。うん。『戯言』シリーズの時から、主人公に勝つ物語を観ている僕としては、単純だけど一つの答えとして満足しました。
…と言いつつ、色々思う所もあるんですよ。…単純には「能力化した時点で、主人公に破れるもの、と化さないか?」とか…だからこそ地の善吉くんを主人公化するのがまず必要だったのでしょうけど…。あと、恒久能力としてどのくらい機能できるものなのか?は、次のシリーズで観て行きたいな…とか思っています。“愚行権”はなかなか面白い能力ですが、ともすると物語破壊のみを起こしてしまう…じゃあどういうバランスで働くべきか?…いや、特に結論もないですが、ここで終ります。
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