今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

マンガ、アニメ、特撮の感想ブログです。

『今何処』2010年ベスト(その2)

2010年12月29日 | その他
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/5b51288347585bd9dcf3e247318bc9f0

(↑)以前の記事です。

■6位『猫物語[黒]』

猫物語 (黒) (講談社BOX)
西尾 維新
講談社


[黒]の方ですね。いや、[白]も好きなんですが皆さんなんか白の方が良かった、好きだ、みたいな話を聞くので、敢えて差別化して[黒]だけにしてみました(汗)実際に、どっちが好きかと言えば[黒]なので、まあそういう事かなと。

「お前はその性格のままで一生生きていくんだよ!変われやしねーんだ!別の誰かになれたりしないし、違う何かになれたりしねーんだよ!そういう性格に生まれついて、そういう性格に育っちまったんだから、しょうがないだろ!もう済んだことで、終わったことで――今とつながっていようと昔は昔で――言うならただのキャラ設定だ!否定したってなかったことにはなんねーよ!文句言ってねーで、頑張て付き合っていくしかないだろうが!」

「オッケーオッケー、気にすんな!ドンマイだ!不幸だからって辛い思いをしなきゃいけねーわけじゃねーし恵まれないからって拗ねなきゃいけねーわけじゃねえ!やなことあっても元気でいいだろ!お前は!お前って奴はこのあと、何ごともなかったような顔をして家に帰って、退院したお父さんとお母さんと、またこれまでとなんら変わらない、おんなじような生活を送ることになるんだ!一生お父さんともお母さんとも和解できねえ、僕が保証する!万が一幸せになっても無駄だぞ、どれほどハッピーになろうが昔が駄目だった事実は消えちゃくれないんだ!なかった事になんかならねえ、引き摺るぜえ!何をしようが、何が起ころうが不幸は不幸のまま、永遠に心の中に積み重なる!忘れた頃に思い出す、一生夢に見る!僕達は一生、悪夢を見続けるんだ!見続けるんだから――それはもう決まっちゃってるんだから目を逸らすなよ!」

(『猫物語[黒]』P.270より)

西尾維新先生の“説教節”ってなんか好きなんですよねえ。「ああ、そうだよねえ」と思う事が多いです。今回は阿良々木くんが炸裂させていますね。
【物語三昧ラジオ~『猫物語』の話題】
http://www.ustream.tv/recorded/10672119



■7位『バトルスピリッツ少年激覇ダン』

バトルスピリッツ少年激覇ダン1 [DVD]
大浦冬華,櫻井孝宏,本多陽子,小野大輔
Happinet(SB)(D)

『まおゆう』にあったような先の物語を、アニメで挑んでくれた作品…と僕は位置付けています。『まおゆう』程の成果は出ていないんですけど、僕は一年間かなり楽しませてもらいました。特に悪の首領・異界王が良かったです。
また、そういう先の物語などのテーマ性を抜いても、登場するキャラたちがかなり魅力的でそのドラマだけでも、充分な物語に仕上がっていると思います。

また現在やっている第二期『バトルスピリッツ ブレイブ』ですが、これも『先の物語』を目指した物語の顛末としてなかなか興味深い状況になっている気がします。まあ、改めて記事に起こして行きたいです。
【『バトルスピリッツ少年激覇ダン』ラスト・ボス、その男、異界王。】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fd2f4b67b7223f48ea1b4b297973cd7a



■8位『センゴク外伝 桶狭間戦記』

センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
宮下 英樹
講談社

織田信長と今川義元という、二人の稀代の英雄が桶狭間で激突するまでを描いた物語です。一般に今川義元は油断により織田信長の奇襲を受け没してしまった、暗愚の将というイメージが……な~んて、紹介文でもいいですが、ある程度、戦国時代をかじった人なら、今川義元が戦国大名として武田信玄、上杉謙信に比肩する者であった事は周知の事でしょう。

それよりも織田信長が尾張の国を一つに纏め上げてゆく過程を綿密に描いて行ったのが圧巻でした。普通、信長の物語を描くときは、けっこうのっけのクライマックスとして“桶狭間”を早く出したいものだから、尾張統一は省略してしまう事が多々あるんですよね。しかし、ここと美濃の攻略こそが信長の天下布武を決めた戦いなんですよね。
他にも、この作品らしい視点の話とかあるんですが、これはいずれ記事に起こして行きたいと考えています。


■9位 魔王エンジェル

魔王、激怒。【TGSのその裏で】


「サタンここにいるよ!!!っつーか5年前からずっと待ってるよ!!!」

(↑)この動画のこのセリフと、ちょっと泣き出しそうな麗華さんの表情にやられました!(`・ω・´)
『アイマス2』の騒動の時に、ちょこちょこ調べていたら、この動画を観てしまったと。元々は、魔王クラスに強力なライバルだから“魔王エンジェル”だと思うんですが、まあ、そこらへん『アイマス』プロジェクト(?)の劇中設定のようなものとして処理して、実際の彼女たちはAランクアイドルなど夢のまた夢の、売れない貧乏アイドルたちだと設定して、動画を通して彼女たちの動画をアップをしてくれるように呼びかけたところ、様々な仕事(動画アップ)が舞い込むようになって、現在、かなり安定したアイドルとして順調に売れている…という物語が、フィクションとリアルの狭間を遊ぶように編まれて行く様が面白かったですね。

すぐに売れる…という訳じゃなくって、最初は3Dモデルが麗華さんとりんちゃんしか揃わなくって、ともみさんが拗ねて「私はもう魔王とエンジェルの間にある半角スペースでいいです」と言い出したり、仕事が来たと思ったら謎のクリチャー(ホメ春香、ホメ真美)と踊るハメになっているとか、展開もスリリングでした。(´・ω・`)


■10位 アマガミSS

TVアニメ「アマガミSS」キャラクターイメージソングス For You・・・
ポニーキャニオン
ポニーキャニオン

TVアニメとしては、期ごとに他にも尖ったアニメがあったりして、必ずしもそれらの作品を圧してもこれというワケでもないんですが、2クールという時間の間、ずっと楽しませてもらった、最後まで楽しませてもらった作品という事で『アマガミSS』を上げておきたいです。

ルイさんとシリーズ構成が良かったと話すわけですが、単純にヒロインの女の子たちもどの娘もかなり可愛かったです。ほぼ全員好きですね。最後に出てきた上崎裡沙さんも可愛いし、笑ってしまった。気がつくと、色々な角度から愉しんでいた物語でした。


ふ~…つかれた。それでは良いお年を。(´・ω・`)


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