先日、2010年のまとめラジオなんかをしまして…いろいろ、話したり、ああ、海燕さんも、ペトロニウスさんも、今年のベストとか出しているやん?(´・ω・`)とか、思いまして、つられて僕も書いてみました。あまり、リアルタイムでは合っていないかもしれないけど、僕は今年楽しんだよという事で…(汗)
本当は、これ、一つ一つ、きちんと記事を書いて行きたかったんですけどね…まあ色々詰まっていまして、なかなか進まないんですよ?(´・ω・`)でも、いくつかのものは改めて記事に直して行けたらなと思っていますので、今回はその予告編みたいなものという事で…。
■1位 『まおゆう魔王勇者』
「本当に観たかった物語を観せてもらった!」僕にとって、この年は何があったかと言えば、即答で「まおゆう」があった事を上げてしまいますね。それくらいインパクトがありました。
子供の頃から、ヒーロー物~少年ヒーロー~特撮ヒーロー~世界を救う者たちの物語を観てきた僕にとって「本当にこの結末で良かったのか?」、「もっと他にもやれる事があったのではないか?」という疑問は常にあって。でも、そういう単純に悪を倒して終わらない世界の複雑さを描き、それでも英雄譚として成立する物語というのは、非常に困難なものでもあったんですよね。
ここでは、それを描くことの難しさ、それを成し遂げた『まおゆう』の素晴らしさを長々書くのは避けますけどね。しかし、従来の英雄譚を脱しようとする“脱・英雄譚”を目指しながらも、なお、“英雄譚”として成立しているという矛盾するテーマを両立させるという、離れ業に到達してしまった物語として、多くの人に知ってもらいたいし、僕は事ある毎に引き合いに出すと思います。書籍化おめでとうございます。
■2位 『小惑星探査機はやぶさ』の物語
奇跡のラストショット…小惑星探査機はやぶさが、最後に地球を捉えたラストショットですね。2003年に打ち上げられ2010年に地球に帰還するまでの間、何のメンテナンスもなく苦難の旅を乗り越えてきた物語…あかん、この画像貼った時点で既にうるっと着ている。
今年、こんなに応援せずにはいられなかった『物語』、こんなに泣かせてくれた『物語』、こんなにありがとうを言った『物語』はこれでした。…ほんとに、こんなただの機械になんでこんなにも感情移入しちゃうんでしょうね?w関わった技術者たちの“変態的”ながんばりも含めて(むしろ、こっちがメインなんだけど、既に擬人化して捉えてしまっているので)頭が下がる思いです。
<完結編>探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力
笑って感動した動画
はやぶさの擬人化はいろいろあったけど、すこっちさんのこれが一番好きですね。
■3位 『うみねこのなく頃に』
ああ…、僕はそこに居た。その景色を、僕は確かに知っている…!と、号泣させられた一本。嬉しいとか、悲しいとか、そういう事じゃなく。ただ、ただ号泣だった。もの凄い“共鳴”だった。
(↑)上記のセリフのシーン周りなんですけど…友だちに話したりしましたが、読み返してみると、僕の誤解や誤動作が大いに混じっている可能性がありそうですね(汗)でも「ああ、あの時僕もそう思ったよ!!」というスイッチが入ったのは間違いないですし、それは右代宮縁寿の「魔法の存在を知っているけど、でも自分は魔法を認めない」という決意と無関係ではないですね……。
うん。まあ、ちょっと誰にも伝わらない話かもしれません。(´・ω・`)でも『うみねこ』ってそういう話ですよね。
トリッキーな設定と叙述を混じえた、尖り過ぎなエンターテイメントの実態を確認する……といった程度の認識だったのですが、ある日、不意打ちに心象風景見せられるとは思わなかったです(汗)
■4位 『医龍』
もうすぐ終わりだと思われますが…群像劇ドラマの大傑作…にまで仕上がったと思います。その重厚さにおいてある面では『白い巨塔』を超えたとすら思っています。いや、比較するのもなんなんですが…。
■5位『ぷよm@s』
【アイドルマスター】ぷよm@s part1【ぷよぷよ】
ものすごく楽しませってもらっている動画ですね。『アイドルマスター』の765プロのアイドルの女の子たちが初代『ぷよぷよ』を熱く対戦する物語なんですが…。どこかで、何か語りたいのだけど、どこから語ればいいのか分からないような新体験(?)に近い愉楽を感じています。
よく少年マンガの熱さで語られているよな気もするんですが、それぞれの選手(アイドル)のそれぞれの戦い方とドラマを、これほど重層的に、織りなしていっている物語は、そうは思いつかないです。…『ああ、播磨灘』とか?違うか(汗)
ちょっと比較違いかもしれないですが『三月のライオン』で宗谷名人がいて、島田さんや、後藤さん、隈倉さんがいて下に二階堂や桐山くんがいるような感じ?…う~ん、これも違うかな?(汗)
しかし、何がいいたいのかというと、彼女たちが自ら選ぶ“ヘルファイヤ”や“デスタワー”といった得意戦術は、将棋でいう“早石田”とか“藤井システム”といった戦術形に匹敵する凄みを感じます。…少なくともこの物語上では。
…あれ?さらっと書くつもりが、なんでこんなに時間がかかってるんだ?しかも、文字数制限受けた…orz いや、もうねっちり書かなくてはならない事は、改めて記事を起こしますので、ここではさらっと書きますね(汗)
(↓)続きです。
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/603e610b3cdb56e9d2cecbd05a8f6e4c
本当は、これ、一つ一つ、きちんと記事を書いて行きたかったんですけどね…まあ色々詰まっていまして、なかなか進まないんですよ?(´・ω・`)でも、いくつかのものは改めて記事に直して行けたらなと思っていますので、今回はその予告編みたいなものという事で…。
■1位 『まおゆう魔王勇者』
まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 | |
橙乃 ままれ | |
エンターブレイン |
「本当に観たかった物語を観せてもらった!」僕にとって、この年は何があったかと言えば、即答で「まおゆう」があった事を上げてしまいますね。それくらいインパクトがありました。
子供の頃から、ヒーロー物~少年ヒーロー~特撮ヒーロー~世界を救う者たちの物語を観てきた僕にとって「本当にこの結末で良かったのか?」、「もっと他にもやれる事があったのではないか?」という疑問は常にあって。でも、そういう単純に悪を倒して終わらない世界の複雑さを描き、それでも英雄譚として成立する物語というのは、非常に困難なものでもあったんですよね。
ここでは、それを描くことの難しさ、それを成し遂げた『まおゆう』の素晴らしさを長々書くのは避けますけどね。しかし、従来の英雄譚を脱しようとする“脱・英雄譚”を目指しながらも、なお、“英雄譚”として成立しているという矛盾するテーマを両立させるという、離れ業に到達してしまった物語として、多くの人に知ってもらいたいし、僕は事ある毎に引き合いに出すと思います。書籍化おめでとうございます。
【魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「先の物語」という意味(その1)】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/74eed63271d173e9d4dd2c8facb30615
【魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」~「先の物語」という意味(その2)】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/463b4de3919163ad00aa98250584512b
■2位 『小惑星探査機はやぶさ』の物語
奇跡のラストショット…小惑星探査機はやぶさが、最後に地球を捉えたラストショットですね。2003年に打ち上げられ2010年に地球に帰還するまでの間、何のメンテナンスもなく苦難の旅を乗り越えてきた物語…あかん、この画像貼った時点で既にうるっと着ている。
今年、こんなに応援せずにはいられなかった『物語』、こんなに泣かせてくれた『物語』、こんなにありがとうを言った『物語』はこれでした。…ほんとに、こんなただの機械になんでこんなにも感情移入しちゃうんでしょうね?w関わった技術者たちの“変態的”ながんばりも含めて(むしろ、こっちがメインなんだけど、既に擬人化して捉えてしまっているので)頭が下がる思いです。
<完結編>探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力
笑って感動した動画
はやぶさの擬人化はいろいろあったけど、すこっちさんのこれが一番好きですね。
■3位 『うみねこのなく頃に』
[同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話] | |
07th Expansion | |
07th Expansion |
「ごめんね。魔女がこの世界のどこかにいるかもしれないことを、私は認めるけれど。でも私の世界は揺るがない。」
「……魔女も魔法も、認めない。六軒島の真実は、必ず暴いてみせる。……でしょ?」
「えぇ。それが私の世界よ。仮に本当に魔女が存在したとしても、私の世界では認めないわ。当の魔女に、どれだけ言い寄られてもね。」
(『うみねこのなく頃に』ep.4 より)
ああ…、僕はそこに居た。その景色を、僕は確かに知っている…!と、号泣させられた一本。嬉しいとか、悲しいとか、そういう事じゃなく。ただ、ただ号泣だった。もの凄い“共鳴”だった。
(↑)上記のセリフのシーン周りなんですけど…友だちに話したりしましたが、読み返してみると、僕の誤解や誤動作が大いに混じっている可能性がありそうですね(汗)でも「ああ、あの時僕もそう思ったよ!!」というスイッチが入ったのは間違いないですし、それは右代宮縁寿の「魔法の存在を知っているけど、でも自分は魔法を認めない」という決意と無関係ではないですね……。
うん。まあ、ちょっと誰にも伝わらない話かもしれません。(´・ω・`)でも『うみねこ』ってそういう話ですよね。
トリッキーな設定と叙述を混じえた、尖り過ぎなエンターテイメントの実態を確認する……といった程度の認識だったのですが、ある日、不意打ちに心象風景見せられるとは思わなかったです(汗)
【『うみねこのなく頃に』@漫研ラジオ】
(その1)http://www.ustream.tv/recorded/8980998
(その2)http://www.ustream.tv/recorded/8982124
(その3)http://www.ustream.tv/recorded/8983623
■4位 『医龍』
医龍 24 (ビッグコミックス) | |
乃木坂 太郎 | |
小学館 |
もうすぐ終わりだと思われますが…群像劇ドラマの大傑作…にまで仕上がったと思います。その重厚さにおいてある面では『白い巨塔』を超えたとすら思っています。いや、比較するのもなんなんですが…。
【『医龍』@漫研ラジオ】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/6cf3fa64f6bac6c5daf8652f28140850
【今週の一番『ゴッドハンド輝』ジュブナイルに問う命題】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fe76bc5881510848ee79f645fa4d0ff1
【「医龍」19巻】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/fe76bc5881510848ee79f645fa4d0ff1
■5位『ぷよm@s』
【アイドルマスター】ぷよm@s part1【ぷよぷよ】
ものすごく楽しませってもらっている動画ですね。『アイドルマスター』の765プロのアイドルの女の子たちが初代『ぷよぷよ』を熱く対戦する物語なんですが…。どこかで、何か語りたいのだけど、どこから語ればいいのか分からないような新体験(?)に近い愉楽を感じています。
よく少年マンガの熱さで語られているよな気もするんですが、それぞれの選手(アイドル)のそれぞれの戦い方とドラマを、これほど重層的に、織りなしていっている物語は、そうは思いつかないです。…『ああ、播磨灘』とか?違うか(汗)
ちょっと比較違いかもしれないですが『三月のライオン』で宗谷名人がいて、島田さんや、後藤さん、隈倉さんがいて下に二階堂や桐山くんがいるような感じ?…う~ん、これも違うかな?(汗)
しかし、何がいいたいのかというと、彼女たちが自ら選ぶ“ヘルファイヤ”や“デスタワー”といった得意戦術は、将棋でいう“早石田”とか“藤井システム”といった戦術形に匹敵する凄みを感じます。…少なくともこの物語上では。
…あれ?さらっと書くつもりが、なんでこんなに時間がかかってるんだ?しかも、文字数制限受けた…orz いや、もうねっちり書かなくてはならない事は、改めて記事を起こしますので、ここではさらっと書きますね(汗)
(↓)続きです。
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/603e610b3cdb56e9d2cecbd05a8f6e4c
引用場面で縁寿は、杖の一振りだけで願望を叶え、"現実の底を割ってしまう"ような「魔法」に対し、自分の現実とそれに向き合う意志の方を選択した。
というような意味でぼくはあの場面を理解し、やはり感動しました。LDさんと同じ感受であったのかは、ちょっとわかりませんが。
仰られているように、『うみねこのなく頃に』という一連の作品自体は、そういった意味での「現実の底を割る≒無制限に願望を叶え、自分に抵抗物や他者として働く意味での"外界"を喪失させてしまう」ものとしての「魔法」との向き合い方を描いている物語であると認識しています。
ただ、友達の方が疑問を呈して(?)いたように、「魔法=悪」として書くのではなく、
「良い魔法と、悪い魔法がある」
「"現実"の無制限な肯定は、むしろこの"良い魔法"までもを殺してしまう。この意味で"悪い魔法"と同位のものとなりうる」
ことを焦点としているようで。現実と魔法の二者択一を迫りがちなこれらのテーマに対し、「第三の解答」を見せてくれる作品として、疑いようもない傑作だと思います。
このお話については、以前LDさんの書いたこの記事
「カードキャプターさくら」魔法少女の結末と再生
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/eb555eb7a9abcc3753597d00e052cb06
に滅茶苦茶に感動したのがどうしても忘れられず、ここぞとばかりにコメントさせていただきました。
「カードキャプターさくら」の「魔法を使うのは楽しい!!」の答えもまた、すがすがしくていいですよね。物語につよく心動かされる身としては、それもまた、明白で端的な、一つの事実に思います。
それに対して「いや、だからそれって結局、現実>魔法なんでしょ?」と単純に言われたくない気持ちと景観があるだけですね。
> 「良い魔法と、悪い魔法がある」
そう、この観点まで来たら世界(現実)は魔法で動いている、違う?って話になると思います。それでも、魔法を否定するって何?とかですね。
> 「カードキャプターさくら」魔法少女の結末と再生
「さくら」は本当に名作ですね。子供向けの『物語』を追っている身としては、男の子の物語はロボットorヒーロー、女の子の物語は魔法少女が、一つの軸になると思って観ています。