サルサバンドLATIN FACTORYのブログ
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マルチケーブルのメインテナンス Vol.2
まずはリターン用ピンジャックからまいりましょう。このようなコネクターは、一度組みあがると見た目は変わらなくなりますから、状況を確認するためには一度中を見てみる必要があります。
最後の仕上げがちょっと残念。これ、中身は普通にはんだ付けで接続されて、それぞれのはんだ部分にはスリーブもかかっている様子なので問題ないわけですが、せっかく仕上げに熱収縮チューブをかけたのなら、しっかりと仕上げたほうが気持ちがいいですね。
念のため、ほかの部分も見てみます。ん?やっぱり同じ様子で、仕上げをしてあげた方がよさそうな感じです。
熱収縮チューブは、スミチューブとも呼ばれ、熱で収縮する性質があります。電気的な接続部分にかぶせて収縮させれば、接続部分の保護にもなりますし、2~3重ねれば、水による漏電からの保護も期待できます。また、この写真のように、ケーブルの被覆部分やコードを束ねる部分の補強にも使われます。
というわけで、ライターであぶってしまいます。チューブは温まった状態では柔らかくなりますから、多少の成型も可能です。ひとまず、ピンジャックはこれにて完了。
次にボックスですが、こちらは固い箱に格納されているので、それほどダメージを受けることはないと思われます。もっとも、ゾウさんに踏みつぶされればひどいことにはなりますが・・・( ̄▽ ̄;)。
シンプルな設計でタネも仕掛けもありません。ゴム足のねじをドライバーで外せば、そのまま底蓋が外れます。
おおっ、何とわかりやすい構造だ(笑)これだったら、線をたどればどこにつながっているかわかりますね。細かいICやらプリント基板やらが詰まっていたら、もう手も足も出せません。いや、やれって言われれば、少しはやりますがね、、、はい(苦笑)。ネジのゆるみなどもチェックしましたが、そのあたりは全く問題ありませんでした。マルチケーブル(ケーブルが束になっている)部分がボックスに接続されている部分は、太いナット状のもので締め付けられていて、まずはケーブルがボックスに対して動いたりする心配はありません。
まぁ、実用上問題ないとはいえ、保護用のスリーブ状のものが、こんな中途半端な状態だと、いかがなものか、、、と思ってしまうわけです。仮に、マルチケーブルと箱の接続がユルユルだと、移動の度にケーブルが動き、その動きは、一番弱いはんだ付け部分に集中します。その結果、断線が起こってくるわけで、念を入れるに越したことはありません。
ここも熱収縮チューブを使いたいところですが、簡易的に固いスリーブを通すことで、はんだ付けによる接続部分を保護していると思われます。ということは、このように接続部分がむき出しになっていては意味がないわけで、、、ピンセットでつまんで本来の位置まで直しておきます。まぁ、ここまでは、そんなに問題になるところでもないし、実用上も大きな影響はないといえるわけですが、、、
つづく
Editor CABEZÓN