LA MEMORIA

不幸が親戚にありましたが、遠く離れた場所だったこともあり、式には参列せず先程香典を送りました。いつも、午前中はバタバタしているため、時にはイライラしながら日常業務を処理したりします。しかし、今日ばかりは天に召された伯母の事を思い時間をかけて一筆したためました。ともすれば多忙に呑み込まれて忘れがちになってしまいがちですが、忘れてはならない大切な事があるのだと改めて感じています。


手紙を書いていてある景色を想い出しました。小学生の頃、CABEZÓN の家族は夏休みになると、長期にわたり母の実家である岩手県で過ごしました。父の仕事が自営業であったため、時間の自由があったのだと思います。平泉厳美渓三陸海岸等、今考えてみるととても豊かな時間だったような気がします。その中でも忘れられない景色が、亡くなった伯母の住む周りの景色・・・。近くには国鉄の小さなローカル線の駅がありました。その駅に行く途中は田んぼ、水面をかするように無数の糸トンボが飛んでいました。朝起きると、朝食もままならぬまま家を飛び出し、田んぼのあぜ道で兄弟と遊び、滅多に通りかからない列車の行き来を眺めているのが日課でした。今でも、CABEZÓN の中に、鉄道への憧憬の原点としてこの景色が色濃く残っています。


Editor CABEZÓN


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