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東経太郎さんのケアプラン。金曜日1限。

毎年、日本の高齢者介護を扱う福祉論(時に福祉論a、時に福祉論bとなる)の授業の5回目ぐらいに、

在宅サービスを利用する東経太郎さんのケアプランを受講生に配布する。

そこには、ある月の、第1週から第4週までの、各週のサービス利用計画が示されている。

ホームヘルプサービスは生活援助と身体介護に分けられ、しかも利用時間帯が示される。

東経太郎さんは週に1回デイサービスを利用する。標準型で6時間利用。

東経太郎さんは月に1度、1週間のショートステイサービスを利用する。併設型で従来型個室を利用。

 

こうした多様なケアニーズを持つ太郎さんの1か月の自己負担額を全受講生に計算してもらった。

金曜日1限のクラスは、255名。予め電卓を持参するように伝えていたので、割と計算はススムーズにいっているようであったが、

なんせ複雑なシステムを理解しなければ<正解には到達しない>

 

こちらの思いやりとしては、月、水、金のホームヘルプサービス利用パターンは同一にした。

つまり月曜日を計算すれば、それを3倍すればよい。

 

こちらの思いやりとしては、第1週、第2週、第4週のケアプランを全く同一にした。

つまり第1週の計算をすれば、それを3倍すればよい。

 

東経太郎さんの要介護度も、最初に決めているので、迷うことはない。

しかし限られた20分の時間の中で、<正解>できることは難しい。

でも、朝位置で、頭が覚醒していない中、20名程度が正解までたどり着けた。

立派なことだ。

 

幾つかのルールを理解し、同時にそれを使わないと<正解できない>

残りの230数名には、今週金曜日の授業で<ふりかえり>をする。

全員に理解してもらう予定である。

 

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