カフェ開拓

人生、後ろ暗いことがあるわけではないけど
ちょっと暗めの店が好き。
照明を落としたカフェ、喫茶店などなど
「隠れ家」という言葉には、めっぽう弱い。

そこは前から存在は知っていたけれど
なんとなく足を踏み入れられなかったジャズ喫茶。
勇気を出して入ってみた。
これが大当たり。

マニアックなおじさんとかが新聞広げたり
居眠りしながら長居している場所かと思いきや
店員さんも客層も若め。
照明の感じも、ほどよく不健康な雰囲気も私好みで。

けっこうなボリュームでかかるジャズ。
うなるサックス、心くすぐるビヴラフォン、
ウッドベース、憂いをおびたボーカルに身を委ね
しばし書き物。
いい店みつけた。

カフェは、そのときそのときの気分によって使い分ける。
だからこそ、人に紹介するのはけっこう難しい。
食事みたいに、「何が食べたい」とかで選ぶというより
そのときの雰囲気とか、相手の好みとか
いろいろ考えなきゃならないから。

この店なら、ひとりでも、打ち合わせでも
おしゃべりでもOKかな。
意外に懐の深い喫茶店でした。