やさしくね

気分転換に、ひよことバスに乗って買い物へ。
初めてのショッピングセンターに行ってみる。
子連れで、ちょっと冒険。

そのバスの中で、おばあちゃんに声をかけられた。
赤ちゃんを連れていると
いろんな人に声をかけてもらったり
ベビーカーをたたむのを手伝ってもらったり
乗り物で席を譲っていただいたり。
ありがたいことも多い。

しばし、おばあちゃんとお話。
「母乳で育てるのはいいよ。健康な子になるよ」
「でも、よく泣くし、おっぱい飲まないと寝ない癖がついてしまって…」
ついつい、こぼしてしまう。
「ほしがるんなら、あげなさい。はいはい、って言って
あげればいいよ。やさしくね」

なんか、張りつめていた心が、スーッとラクになった。
完全母乳生活に、正直疲れてきてたけど
でも離してしまうのも、まだかわいそうだし
私自身も、ちょっとさみしいし。
いろいろ迷っているところに、この間の大泣き。

ブルーな気持ちで、家にいるのも気が滅入るので
おでかけしたところだったから
やさしいおばあちゃんの言葉で
今はまだ、先のことを考えすぎず
ひよこの気持ちに従えばいいのか～、と思えた。
「やさしくね」
その言葉が響く。

子連れで出かけるのは
途中で泣かれたりしたら、それはそれは大変だけど
いいこともある。
耳をすまし、目をこらすと
そのときの自分に必要な言葉や出来事に
出会えることも多い。
おばあちゃんに会えて、よかったな。