糸山秋子さん(イトという字は糸が二つ並ぶ)の
作品はどれも好き。
なんていうか、リズムがいい。
ロックな感じ?
重量感あり、いい意味での陶酔感あり
バラードでも「魂」感じさせる強さのような。
と思っていたら、今回読んだ本は
パンク好きの元過激派の話。
『エスケイプ/アブセント』(新潮社)
大事なものとか信じるものとか
守ってきたつもりが
実は人生をムダにしてきたと気づき
それでも何か、見えているのに見えてないものを
追いかけているような話。
心の声の正体や、諦観を感じながら
あらゆる真実とフェイクを行きつ戻りつ。
特別な事件も、目をひくようなハプニングもない。
それでも主人公が
たしかに前進していると感じる。
世の中や自分と、何とか折り合いをつけて
生きている登場人物たちに、好感。
祈りも愛も、結局は自己中心で
それを責められるものではないし
ないよりあったほうがいい、なんて思ったり。
「エスケイプ」に続く、「アブセント」はまた
種明かし的おもしろさ。
糸山さんの小説、読後はいつも
やるせなさと静かなエネルギーを感じる。
作品はどれも好き。
なんていうか、リズムがいい。
ロックな感じ?
重量感あり、いい意味での陶酔感あり
バラードでも「魂」感じさせる強さのような。
と思っていたら、今回読んだ本は
パンク好きの元過激派の話。
『エスケイプ/アブセント』(新潮社)
大事なものとか信じるものとか
守ってきたつもりが
実は人生をムダにしてきたと気づき
それでも何か、見えているのに見えてないものを
追いかけているような話。
心の声の正体や、諦観を感じながら
あらゆる真実とフェイクを行きつ戻りつ。
特別な事件も、目をひくようなハプニングもない。
それでも主人公が
たしかに前進していると感じる。
世の中や自分と、何とか折り合いをつけて
生きている登場人物たちに、好感。
祈りも愛も、結局は自己中心で
それを責められるものではないし
ないよりあったほうがいい、なんて思ったり。
「エスケイプ」に続く、「アブセント」はまた
種明かし的おもしろさ。
糸山さんの小説、読後はいつも
やるせなさと静かなエネルギーを感じる。