牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

提供データが生きてくる

2010-03-17 23:24:47 | 予防治療


「枝肉成績とりまとめ」(平成20年)によると、生産県別や肥育産地毎の成績が性別毎に集計されている。
去勢牛のデータ数116,892頭、雌牛 67,994頭の合計頭数184,886頭である。
肥育サイドが注目するのは、肥育素牛の両親の格付け成績のランク付けである。
これを端的に表した表が、種雄牛とその交配母方祖父毎の能力評価である。
著明な種雄牛程交配例が多く、母方祖父系の数も多い。
また、個々のこれらの相性結果は、産子が去勢牛の場合と雌牛の場合では、その発現に差かあることがわかる。
全頭的には、平成20年度の成績の伸び率が従来より高くなった項目に、BMS、しまり、きめがある。
その影響を受けた結果として、5等級率が若干高くなっている。
これは、格付け判定の内、リブロースの切断面のロース芯の判定基準となる標本に加えて写真が取りいけられたために、サシの判定がシビアに正確を増したための効果が現れたものと思われる。
性別毎に格付けされた出荷牛の父牛とその父牛を交配した母方祖父系毎について、格付け項目毎の平均値とA5率・A4以上(上物率)が詳細に集計されているために、これらを参考として素牛の選定に活かせる情報源となっている。
肥育関係者であれば、この情報は手にしたい代物である。
それには、その基礎となる出荷牛の格付けデータの提供が不可欠となる。


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