ビタミンAのコントロールで問題になるのがビタミンA欠乏症である。
症状は、四肢の関節の浮腫、視力障害、瞼周囲の脱色、食欲不振、歩行障害や虚脱行動などの外見的な症状に加えて、肝機能障害、低カルによる疾患、尿石症の誘発、コクシジューム症の誘発などがある。
同症状を来すと、あらゆる疾患を誘発しやすくなる。
特に重症となれば、内臓各器官の機能低下から病床を誘発する。
よく見られるのが、腎機能低下によりBUN値などの数値が高くなり、枝肉が廃棄処分される事態である。
また、四肢等の浮腫がひどくなれば、ズル(水腫)となり、廃棄処分されるケースも見られる。
この様な症状に気づいたら、肉質どころではないので、即、同ADE剤の補充処置を行うことである。
また、補充後の牛は、同剤効果により、食い込みが回復し、仕上がりが若々しく、結果はA-3、B-3となるは火を見るより明らかである。
要するに、肥育牛は、同コントロール以前の仔牛の飼い方にかかっているのである。
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