清閑で風光明媚な立地にあって、家畜の飼育環境抜群と豪語していたが、先日来のゲリラ豪雨に見舞われた際に、水没があったと前述したが、立地には優れているが、かなりの傾斜地を利用しているため、2~3の畜舎が水没した。
けれども、今回のような被害は稀であり、豪雨が如何に酷いものであったかが判断できる。開設から間もなく28年目を迎えるが、増頭の度に増設してきたために、不具合のある畜舎も数棟ある。
2日の豪雨は、横殴りで水没箇所も多かったが、庇の下に設置していた畜産用換気扇を稼働させるためのインバーターが漏電により機能不良となった。
雨が上がり、梅雨明けとともに高温状態となったというに、およそ20台の換気扇を2基のインバーターで稼働させていたが、インバーターが使用不能になっため、肥育牛の熱中症の発症が気がかりであったため、インバーター抜きで、換気扇をフル回転させたが、結局過電流状態となり、メーンのブレーカーが加熱し、スイッチが落ちてしまった。
焼けてしまったブレーカーを冷まさせるのに、2~3時間掛かってようやく、ブレーカーがONとなった。
全てのインバーターの稼働電流を1/2程度にセーブさせたため、その後はブレーカーが落ちることもなく静かに稼働させているが、気温30℃以上になれば、肥育後半の牛らには超危険状態となる。
漸く3日目に新品のインバーターが到着し、牛も人もやっと安堵である。
排水にしろ、電気設備にしろ常に万全を期すことも、畜産技術の一環なのであるを実感した次第である。