日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

そうだ、堺に行こう! その1(「仁徳天皇陵」へ)

2017-09-20 21:40:01 | 古墳時代
夏休みが終わって約3週間、秋の気配も濃くなってきたこの頃ですが、お元気でしょうか?ここで夏休みの記事をひとつ書きたいと思います。

8月9~10日に、堺・奈良を旅してきました。暑い季節に関西へ行くのは避けたかったのですが・・・博物館学芸員の課程も履修中で、博物館を少しでも見なければと考えていて、大阪にあまり行ったことがないし、大阪にある、近つ飛鳥博物館に行ってみたいと前から思っていました。ちょうど、いわゆる仁徳天皇陵を含む百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録を目指すことになり、その展示もやっているようだし、と機会をうかがっていたのですが、JR奈良駅前のスーパーホテルが、お盆前の9日の料金が妙に安い!ポイントを使って3,800円で泊まれる!ということがわかり、行ってしまおう!と行動に移しました。

いわゆる仁徳天皇陵は、そういえば堺にあるんだ、と再確認しました。堺といえば、中世、自由都市として、ガスパル・ビレラによって、イタリアのヴェニスのようだと記されているし、鉄砲生産の町でもあり、秀吉・信長とも縁が深い地です。利休や与謝野晶子もです。
世界遺産登録を目指してこれから観光地としてブレイクするであろうこの地域・・・私は大阪はいつも素通りで、大阪をよく知らない・・・そこで「そうだ、堺に行こう!」となったわけです。

主なルートは、

1日目
新幹線で新大阪→仁徳天皇陵(大仙陵古墳)→堺市博物館→堺市役所展望ロビー→さかい利晶の杜→奈良泊
2日目
JR奈良駅→奈良公園→志賀直哉旧宅→新薬師寺→買い物・お茶→京都駅から新幹線

結果的には、近つ飛鳥博物館は断念しました。ちょっと交通の便が悪いので。暑いので、無理はしないことにしました。堺の街をレンタサイクルで走ろうとも考えたのですが、止めて正解でした。

では1日目の旅から。

新大阪から南下して、JR阪和線百舌鳥(もず)駅下車。徒歩10分足らずで仁徳天皇陵です。涼しい季節ならば、堺東駅あたりからレンタサイクルで回るといいようです。堺は自転車生産でも有名な街のようですね。



やっぱり関西の暑さは独特だなあ・・・と思いながら、歩いていくと、やがて仁徳天皇陵(大仙陵古墳)前に到着。


ちなみに、現在の日本史教科書では、「仁徳天皇陵」とは書かれていません。被葬者が誰であるか定かでないからです。教科書では「大仙陵古墳」となっています。
このブログでは、通称の「仁徳天皇陵」でいきます。



仁徳天皇陵前では、ボランティアの方がいらっしゃって、説明をしてくださるようでした。暑い季節ですし、平日でしたから、お客さんはまばらでした。
古墳は、大きすぎて、小山のようにしか見えません。古墳を取り囲むお濠がありました。


奈良県桜井市の箸墓古墳も大きかったですが、なんとなく前方後円墳といわれればわからなくもない形をしていました。こちらの仁徳天皇陵は、全くわかりません。山です。
世界遺産に登録されたとしても、これではここから見ただけではつまらんだろう、と思いました。


天皇のお墓ということになっていますから、古墳の領域内に入るわけにもいきません。
何か、珍しい動植物が生息しているのでは?
この古墳は、エジプトのピラミッドや、秦の始皇帝の墓よりも面積は大きいので、世界で一番大きいお墓といわれています。
上空から見れば、きちんと前方後円墳型に見えるという、その土木技術にも驚かされます。地上からちょっと見には、山にしか見えませんから。


少し写真を撮った後、堺市博物館に行こうと思っていたところ、ちょうど、ボランティアのおじさまに、博物館も行ってみてください、と声をかけられました。

内容がなくて恐縮ですが、今日はこのくらいでストップさせていただきます。つづく

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