日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

いざ奈良!

2015-08-04 22:17:46 | 大学通信 レポート・試験等
タイトルは「いざ鎌倉!」をまねてみたのですが、「奈良」だとあまり語呂がよくないですね。
とにかく、明日から奈良に向かいます。スクーリングは7日~ですが、今回はなんと、ウィークリーマンションを借りて、早めに行って観光もする予定です。

ちょうど、奈良では5日から「なら燈花会(とうかえ)」が始まるために、奈良市内の宿は早くから満杯状態。宿泊料金もつり上がって、大変な時期ですが、実はウィークリーマンションは穴場です。1週間単位より短期間でもOKな物件もあるんです。

昨日、奈良大学通信教育の、「西洋史特殊講義」のレポートが戻って来ました。結果は「合格」!
卒業に向けての見通しが、ぱっと明るく開けてきました。この「西洋史特殊講義」と、先にレポート合格している「歴史文学論」の二つの科目修得試験に合格すれば、予定していたテキスト科目の単位数はクリアできることになりました。あとは予定しているスクーリングに全部出席して、卒論が合格すれば、卒業できます!

「西洋史特殊講義」は、ちょっと自信がなかったのです。この頃、コピペ問題がよくニュースで取り上げられていて、東大などでは、コピペをやった学生は名前をさらされるとか?
私は、何をするにも基本的にずるいことはしないで正々堂々とやることを心がけていますが、それにしても、レポートの設題に応えるには、100%自分の言葉で文章を綴ることは無理な場合もあり、いくつかの文献からの文章を織り込みながら自分の言葉も使って作成していくしかないことがあるわけです。今回の西洋史特殊講義はそんな感じで作成しました。これをコピペと言われてしまうんだろうか?と、レポートが返ってくるまで不安だったのです。もちろん参考文献は明示しています。

文献の扱い方、思考の緻密さなど、考古学とは違う難しさがあり、西洋史という違いこそあれ、自分も日本史の文献史学をやっていた史学科出身のはしくれとして、これでどうか?と、仕事の片手間ながら、それなりに苦闘しながら作成したレポートを祈るようにして送り出しました。戻ってくるまで一ヵ月以上が経過していたので、余計に不安だったのですが・・・

結果は、Bが一つであとは全部Aでした。例のごとく、封筒を見た瞬間にきゃあーと騒ぎ、開けて、「合格だ!」と大喜び。とりあえず、このレポートの作り方でOKだったのでしょう。
先生からの講評は、別紙がついていて長めのワープロ打ちの文章が。
大人げないですが、その中から一部を紹介。

「・・・イギリスが「世界の工場」から「世界の銀行」に転換したプロセス、またそこでロンドン・シティも性格を変えていった経緯を、とても明快な見取り図を示しながらまとめられたと高く評価いたします。・・・」

テキストで見た「ジェントルマン資本主義」が興味深く思ったので、それについても勉強して盛り込みました。日本史の教員でもあるので、日本との関係も例として入れました。
今の学校では、世界史も初めて教えているので、かなり自分でも勉強になりました。世界史の教科書では、ジェントリというのが出てきますが、これとジェントルマンは同じなのでしょう。

このレポートのために、分厚くて字の細かい専門書を5冊は借りて読みました。自分で主体的には読まないような本を、この大学通信教育ではいろいろと読ませていただいて、本当に勉強になりました。ありがたいことです。

というわけで、猛暑日が5日連続で新記録となった東京から、もっと暑い近畿地方に明日から行くのは、身体的にはつらいですが、西洋史特殊講義のレポート合格で勇気50倍くらいは出たので、その勢いで乗り込みます。
何やら横浜線が運転見合わせで明日どうなるんだろうと不安もよぎりますが・・・架線が切れたのは暑さが原因?猛暑日5日でダウンする都市、なのか・・・?

写真は、先日のスクーリング「考古学特殊講義」で見学した橿原考古学研究所の博物館の展示です。メスリ山古墳という、私も関心を持っている、謎の多い古墳の、巨大な埴輪です。近くの人と比べるとその大きいことがわかるでしょう。メスリ山古墳、気にかけておきましょう。




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