まろの公園ライフ

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花散らしの雨

2016年04月06日 | 日記

春の雨でした。
花散らしの雨と言うそうです。
散らし寿司は好きですが花散らしは哀れです。

桜の花の散り際は日本人のメンタリティーに深く根差しています。
♪ 咲いた花なら散るのは覚悟 見事取りましょ~
そんな威勢のいい歌で多くの若者を戦地に追いやりました。
花に責任はありませんが罪深い花です。



お掃除バイトでは
花びらを掃き集めるのに難渋します。
雨に濡れた花びらは地面に貼りついて剥がれません。
花見の宴の後片づけもなかなか骨が折れます。
食い散らかした弁当、ビールやジュースの空缶、タバコの吸い殻・・・
よくこれだけ散らかすものだと呆れます。
急性アルコール中毒で搬送された人は都内で100人以上。
散る桜にものの哀れを思う日本人の心は
すっかり様変わりしました。



それでもやはりオジサンは
ハラハラと散る花びらに深い感慨を覚えてしまいます。
咲いた花が散るのは運命とは言え
心ならずも散る不本意な花たちには同情を禁じ得ません。
人間には生まれ持っての寿命があると言いますが
それを知らないからこそ生きていける行けるのでしょうねえ。



今日は久しぶりの晴れ間だそうです。
天気予報によると今年最後の「花見日和」だそうですね。
しみじみとした花見をしたいものです。

  春惜しみ 人惜しみつつ 花見かな  (杉作)