まろの公園ライフ

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たまには煎茶でも・・・

2016年10月26日 | 日記

私は「両刀使い」である。
別に変な意味ではなくお酒も甘いものも大好き。
甘党も辛党も両方ござれの両刀使いだ。

出雲銘菓の「薄小倉」が手に入ったので
久しぶりにゆっくり煎茶でも愉しみたいと思った。
ご存じかどうかは知らないが
国宝の松江城で知られる島根県松江市は
茶人でも有名な七代目藩主・松平不昧公ゆかりの茶どころである。
お隣の出雲市も昔からお茶文化が栄えて来た。

和菓子の老舗である桂月堂の「薄小倉」は
もとともと出雲が本店だったことから出雲銘菓と呼ばれる。
三日間、秘伝の蜜に漬け込んだ
大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ
錦玉(寒天)に流し込んでじっくりと乾燥させた逸品だ。

お店のH・Pの商品写真だが
薄小倉は200年の歴史を誇る伝統の味である。
どうだろうこの美しい断面。
外の皮はカリカリ、中の小豆はふっくら。
その食感と上品な甘みでまさに日本茶にぴったりだ。

茶どころ出雲は銘茶も多い。
中でも茎茶の「白折」が高級茶として人気が高いが
最近はもっぱら「勾玉」を愛飲している。
お茶本来のすっきりとした甘みとふくよかな香りが特長だ。



安物でいいから
煎茶道具も一式揃えたらいいかも知れない。
私は持ってないが・・・(笑)
出雲では10時と3時には必ず家族でお茶を飲む。
ごく小ぶりな煎茶茶碗で
何杯も何杯もお替りをするのが出雲流である。
和菓子があればいいが
ない時は漬物でも残り物の煮しめでもいい。
家族でお茶をする、という行為そのものがいいのである。

仕事柄、普段はコーヒーばかりだが
たまにいい和菓子が手に入った時ぐらいは
ちょっとゆったりとした気分で日本茶を愉しみたいものである。
その馥郁とした味わいに陶然としながら
きっと「ああ、日本人に生まれてよかったなあ」と思うはずである。

  秋寒や 一杯の茶に 満ち足りて  (杉作)