まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

もの思ふ秋です。

2016年10月15日 | 日記

定点観測のミカン。
もうすっかり食べ頃の風情ですね。
瀬戸内の島々も今頃はミカン色に染まっているのでしょう。

この蜜柑のある家は結構な豪邸なのですが
人の気配がなくてせっかく食べ頃なのに収穫の様子もありません。
このまま熟れるに任せてほったらかしでしょうか。
ああ、モッタイナイ!
言ってくだされば友人・知人・親戚総出で
ミカン狩りに馳せ参じますのに。
とは言っても、これだけの蜜柑を食べるのは骨です。

柿もすっかり熟れています。
このお宅も同じように収穫する気配がなく
たまにヒヨドリが啄むぐらいで
熟れた柿の実がポトポトと落果し始めています。
最近、こういう家が多いですねえ。
昔から「実のなる木」は子孫繁栄につながると言われていて
庭に柿やミカンを植える家は多かったようですが
少子化・高齢化の流れは如何ともしがたく
無人の家でカキやミカンが鮮やかに色づいている風景は
ある意味、現代の象徴かも知れません。

お掃除の途中
マンションの玄関にコオロギが登場!
夜行性なので昼間に見ることはめったにありません。
寝ぼけて迷い出て来たのでしょうか。
警戒してか、さすがに鳴いてはいませんでした。

そう言えば、亡くなった親父は
コオロギではなく「スズムシ」を育てるのが趣味でした。
家の中に飼育用の大きなガラスケースを並べ
スズムシが卵を産み付けた土にせっせと霧吹きで水をやり
やがて秋口には卵がかえって元気な鳴き声が・・・
ナスビやキュウリを割りばしに差して
楽しそうにエサづくりをしている姿も忘れられません。
わが家にスズムシの声が途絶えてから
もう何年になるでしょうか。



今年も玄関に「速水御舟」のポストカードを飾ってみました。
侘び寂びた風情のなかなか味わいのある柿です。
亡くなった母は柿が大好物でした。
葬式でも棺の中に庭の柿をいっぱい入れて送り出しました。
そんな母の命日ももう間もなくです。
いろいろともの思う秋です。