TBSで、5夜連続で放送されていた開局60周年ドラマがあったじゃないですかー。
日本の近現代史を織り交ぜて個人の生き方を追うようなストーリーは、各局の開局○○周年ドラマにありがちなテイストで、
今回は、特に、脚本家の橋田壽賀子さんが書きたかったという戦争をテーマに、日系移民達が、
歴史に翻弄されながらも、肩を寄せ合って戦前、戦中、戦後と生き抜いてきた話が中心。
第一話から第五話まで、各曜日2時間を超える放送時間で、部屋にいる時間帯とも重なったので、
ちょこちょこつまみ食いしながら見てました。
初日こそ、橋田壽賀子らしい、回りくどいセリフを子供が長々と喋っていて、
「あー、やはり『渡鬼』だ…」
と思ってチャンネルを変えたりしていたのですが、
最終話は、10分に1回は泣けるシーンが続いて、噴き出す感情をどう抑えてよいかわからないくらい。
敗戦国の人間として生きるのを許せなかった父親の死。
広島と沖縄に生き別れた姉妹が日系二世として辛い日々を過ごした日々。
そして、戦後、焼け野原の広島で再会した二人。
姉妹が再び行方不明になってしまったことを知らせを聞いて、敗戦後の日本で捜索する術が経たれた絶望に号泣する泉ピン子。
姉妹で広島を抜け出し、戦災を逃れた京都を彷徨い倒れる姉、医者の家でおはぎを食べて、泣きだす川島海荷。
次から次へと繰り出す橋田壽賀子の「泣かせ」の技に、やられっぱなしでした。
なんつーすかね、涙腺が弱くなったのか、
昼間12時から、外で、ずっと飲んで酔っ払って帰ってきてから見たからか。
今でも、海外に移民する人達や、少数民族、難民など、
国だとか、民族だとか、そういう枠から外れてしまい、生きざるを得ない人達はいつの時代も、
平和から遠い存在になってしまうことに、少し胸が痛い思いをしながら見ていました。
そんなわけで、前振りと関係ない今日の画像は、牛肉とにんじん丼。
最近、ちょっと意識して野菜を食べるようにしている中で、お気に入りが、にんじん。
ただ皮を剥いて、スライスして、レンジでチン。
数分後には、蒸されて、甘さを増した蒸しにんじん(?)の出来上がりです。
自分は、キャベツの千切りにトッピングし、ちょっと塩を振って、オリーブオイルをたらして食べるのですが、
この日は、ちょっと濃いめのすき焼きのタレで煮た薄切り牛肉と一緒に。
そんな昼間から酔っ払い、ドラマに泣き、それでも食べる、35歳の秋なのです。