さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

台風が通り過ぎていく、老舗の台湾料理店で。

2010年11月01日 00時37分49秒 | 食べ物の話




そんなわけで、画像は、渋谷区道玄坂2丁目「麗郷 渋谷店」で、いろいろ。
この日は、久しぶりの友人と、ご飯です。

台湾料理の店として、昔からあるお店のようで、友人に連れてきてもらいました。
東急本店の近く、道玄坂に向かう、少し怪しい坂道の近くにあるお店。
狭い路地ですが、一日中、人の行き交いが絶えないところですよね。

お店のお客さんも、道玄坂らしい、おしゃれなミドルなおっさんや女性がちらほら。
遊び慣れている感じのお客さんが多いかな。

こちらの名物は、蜆のガーリック炒めや、豚の腸詰。
蜆ってあまり食べないじゃないですかー。
味噌汁以外で蜆の料理を見たのは、自分は初めてです。
ガーリック風味で、蜆のエキスがたっぷり出ている汁を貝殻ですくいながら、頂きます。
汁だけでも、ご飯にかけて食べたい気分です。
腸詰は、まあソーセージですが、サラミに似た、濃厚な味わい。
自分は見逃してしまったのですが、お店の中につりさげてあるようで、
酒のつまみには最高な感じです。

海老も、ただ茹でただけじゃない雰囲気の味わい。
殻を剥いて、特製のたれにつけて、がぶっと。
交わす言葉も後回しで、とにかく夢中になります。

そして、今回、何よりも、心奪われたのは、角煮。
なんつーですかね、ボリュームもそうですが、美しい照り。
そして、ちょっと覗いて見える、ほうれん草の、鮮やかな緑。
飾り包丁で細工された付け合わせもあるわけでなく、
ただ、そこにある必然性だけで、皿の上に存在しているわけですよ。
奇跡が作り出すアートのようなものです。

味のほうも、まったくしつこくなく、これだけ食べても、別腹扱い。
崩れそうなくらいトロトロな角煮にノックアウトです。

本当はちゃんと味わいし、もちろん味わったのですが、
この日は、やはり、その友人の話す言葉をちゃんと受け止めてあげることが、本当の目的。
人生の中で、大きな決断をせざるをえなかった友人に、
もしかしたら、影響を与えてしまったのではと、
申し訳ない気持ちもあるのも事実。

僕にできることなんて、ないかもしれないし、
それでも、僕にできることは、少しでも、その気持ちを楽にしてあげることかな。
友人の言葉を聞いて、
自分も、まっすぐ、しっかりと、歩いてかなくてはいけないなと、
改めて思った、渋谷の夜でした。