ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

POLLY PODEWELL

2007年05月10日 | 女性ボーカルP,Q
AUDIOPHILE/AP-136 STEREO/POLLY PODEWELL/ALL OF ME/1980

今晩はポリー・ボードウェルを聴いていますが, 彼女の事がこれまた判りません。こういう時は国内盤のライナーノートが読めたら重宝するのですが(笑)。ジャケット裏のライナーノートには経歴などは書かれていないのです。シカゴの出身の彼女は本アルバム以外に同じAUDIOPHILEから“DON'T YOU KNOW I CARE”やBAYBRIGEから“I'M OLD FASHIONED”が出されていますし他にも有るかも知れませんが, 本アルバムがファースト・アルバムです。あまり話題に上らないシンガーかも知れません。特にこのアルバムの彼女のボーカルは1980年のアルバムにしては古くさいと敬遠する人もいるかも知れませんが, 僕は大好きなアルバムです。彼女の声質はやや低く落ち着いたもので力強さをかんじさせます。歌い回しは情感を感じさせながらも思い切りの良いボーカルで気持ちの良い歌いっぷりです。1980年収録のアルバムとしては異色のデキシー調古典的アレンジで構成されていて時代に逆らったアレンジに違和感を覚える人もいると思いますが, 僕はそういう事は全く気にもならず新鮮なアルバムとして感じられます。A-1のALL OF MEなどは曲自体も好きな曲ですがデキシー調のバック演奏となっていておもしろく温かみも感じられて大好きです。A-2のSKYLARKも悪くありません。A-5の SEEMS LIKE OLD TIMESはどこかに懐かしさを感じさせます。B-2の JUST ONE OF THOSE THINGSやB-3のYOU'BE A SWEETHEARTはノリが良い感じがいいです。ピアノ伴奏だけのB-5のTHE VERY THOUGHT OF YOUは彼女のボーカルが静かに楽しめ, 本アルバムではA-1のALL OF MEと並んで好きな1曲です。

パーソナルは, POLLY PODEWELL(vo), HERMAN FORETICH(clr), FREDDIE JONES(p), MIKE MOORE(b), CHUCK CHAMISON(ds), BILL RUTAN(banjo)
収録曲
A面
1, ALL OF ME
2, SKYLARK
3, I'VE GOT A FEELING I'M FALLING
4, SHE'S FUNNY THAT WAY
5, SEEMS LIKE OLD TIMES
6, I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
B面
1, SOMETHING TO WATCH OVER ME
2, JUST ONE OF THOSE THINGS
3, YOU'BE A SWEETHEART
4, WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS
5, THE VERY THOUGHT OF YOU
6, RADIO

RICKIE LEE JONES

2007年05月09日 | 女性ボーカルJ
WARNER BROS/1-23805/RICKIE LEE JONES/GIRL AT HER VOLCANO/10inch/1983

このリッキー・リー・ジョーンズという歌手はまさにどん底から這い上がったような女性で、僕は彼女にロッキー・リッキーとでも呼びたい感じです。1954年シカゴ生まれの彼女ですが、人は生まれながらに不平等というのか彼女の場合は両親がともに孤児院出身という事で自分の家族の愛情を知る事ができなかった両親に育てられたのですが、そのせいかどうか少女の頃から酒や妊娠中絶はては麻薬と荒廃した生活の後に家出をして, バーのウエイトレスなどをしながら全米各地を放浪もしたようですが, 19歳の時にL.A.のクラブで歌い始めリトル・フィートのロウエル・ジョージに認められデビューのきっかけをつかみました。2004年には来日してライブをおこなっています。現在もアメリカで人気の高いシンガーそしてソングライターとして活動しています。本アルバムでは彼女はピアノを弾き語りしていますが、近年はアコギやエレキギターでの演奏が多いようです。彼女の声質ですがハスキーながら甘味を帯びた可愛い声で、歌い回しは投げ出すような歌いっぷりのところがありそれが飾らぬ彼女の個性を主張しているようですが、声を張って歌うところでは絞り出すような情感をかんじさせ、心のどこかを揺さぶられるようです。説得力のあるボーカルです。ジャケットは黒地に前衛的なイラストが描かれているもので僕はこれに牢獄をイメージしましたが, どうでしょうか? ジャケ裏のアンニュイな彼女の写真を載せておきます。アルバム全体はジャズとブルースとフォークが一体となったような曲調に感じられます。比較的最近のアルバムですが, 彼女の叫びが届くようなアルバムとなっていて聴けます。
パーソナルは, RICKIE LEE JONES(vo. p), NATHAN EAST(b), ART RODRIGUEZ(ds), DEAN PARKS(g), その他は曲目によって変動有り省略
収録曲
A面
1, LUSH LIFE
2, WALK AWAY RENE
3, HEY, BUB
4, MY FUNNY VALENTAINE
B面
1, UNDER THE BOARDWALK
2, RAINBOW SLEEVES
3, SO LONG

CLAIRE MATIN

2007年05月08日 | 女性ボーカルM
LINN/AKH018/CLAIRE MATIN/THE WAITING GAME/1991

本アルバムは, 僕にとってのジャケ買いに近い一枚です。クレア・マーティンは英国のSOUTH LONDON生まれでティーンの時からプロシンガーとして活動しました。本アルバムが彼女のデビューアルバムですが、デビューアルバムとは思えぬ彼女の世界をすでに持ちボーカルで展開しています。僕が感じる彼女の世界とは静かで透明感のあるボーカルです。彼女の声質はややハスキーなもので歌い回しは自然で気負わずサラリと歌っているイメージを受けます。どの曲を聴いても静寂感があり熱くはなりません。このあたりは好みが分かれるところだと思いますが, 80年代後半ごろから, こうした透明感のあるボーカルを歌うシンガーが増えたように思います。これもトレンドなのでしょうか。僕はもう少し濃い味のするボーカルが本来は好みなのですが, ジャケットの彼女の写真の魅力がそれを補っています。モノクロ写真がよりいっそう彼女の目の色や髪の毛や肌の色に対する想像力をかきたてます。このアルバムでは, ドライブ感あふれるA-1のYOU HIT THE SPOT, A-6のSOME CATSも悪くありませんし,彼女の持ち味がよく表れているB-4のTIGHTやB-5のEVERYTHING HAPPENS TO MEもお気に入りです。

パーソナルは, CLAIRE MARTIN(vo), JIM MULLEN(g), JONATHAN GEE(p), ARNIE SOMOGYI(b), CLARK TRACEY(ds)
収録曲
A面
1, YOU HIT THE SPOT
2, BE COOL
3, THIS FUNNY WORLD
4, BETTER THAN ANYTHING
5, IF YOU COULD SEE ME NOW
6, SOME CATS
B面
1, THE WAITING GAME
2, IT'S ALWAYS FOUR A.M.
3, THE PEOPLE THAT YOU NEVER GET TO LOVE
4, TIGHT
5, EVERYTHING HAPPENS TO ME
6, THE KEY TO YOUR FERRARI

500枚目

2007年05月07日 | ジャズ全般
PRESTIGE/PRLP7079/SONNY ROLLINS/SAXOPHONE COLOSSUS

昨晩いままでにアップしたアルバムが500枚近くになっていました。これも皆さんにいろいろと教えていただいたり感想などをいただいたお陰と感謝しております。数え間違いがあるかもしれませんが今日を500枚目アルバムの日として何を記事にしようかと考えていました。大好きな菅野邦彦のアルバムをとも思ったのですが、かなり紹介済みのためにあまり良いアルバムが残っていませんでした。やはり自分が好きなアルバムじゃないと記事にしても自身もおもしろくないものです。そこで僕のようなド素人が紹介するのも恐れ多いのですが、ソニーロリンズのこのアルバムにしました。彼の紹介やアルバムに収録された曲については専門の方や詳しい方にお任せしたいと思います。僕はこのアルバムを4枚持っています。最初に買ったのが国内盤ビクターので上から二番目の写真のものです。大学の頃はこれでも不満も感じず満足して聴いていました。それから相当に時間が経過してから写真は掲載しませんがやはり古いビクターのTOPRANKを買いました。これは両深溝有りというのに魅かれたのですが、音はあまりかわらないような気がしました。その後にしばらくしてOJC盤を買いました, このOJC盤は音よりはジャケットのロリンズの顔が一番よく見えるのでこれもおもしろいかなという程度で入手したのです。OJC盤ですから高いわけはありませんでしたので気軽でした。しかしどの盤も似たようなもので, だんだんと聴いているうちにやはり音はオリジナルに勝るものはないという決まり切った道筋へ進むことになり、狂おしいほどオリジナル盤が欲しくなりました。店で探しても無いのでもっぱらネットで探していました。ネットで探すとこれが割りとあるんですね。最初に見つけたのは東京の某店ですが、状態を考えると値段が高すぎると思い断念。その次に素晴らしいコンデションのアルバムを見つけましたがこれは値段も素晴らしいのであきらめました。お次は値段は相当こなれていましたが若干針飛びするというアルバム, これは当然パスしました。その後はまずまずの状態でしたが値が合わず入手できず。結局, 本アルバムは国内で入手したのですが、ちょうどその時に海外でも同じ程度の盤を見つけどちらかを入手しようと二段構えで臨みました。結局国内での方が安くついた勘定になって少し助かりました。僕の場合はあれこれ寄り道せずに最初からオリジナルを求めておけば無駄な出費はしなくてすんだかも知れませんが、寄り道をしたからこそ辿り着けたのかも知れません。このアルバムの1曲目のST. THOMASですが, 僕はこの収録曲のマックス・ローチのドラミングが特に好きなんです。曲の始まりはローチのドラムで幕を開けるのですがロリンズのサックスが続きそれが一息つく, 開始37秒後ぐらいのローチのスティックから鳴らされるカンカンという超硬質な金属音が好きで、この音がどれだけ硬質に聴こえるかをシステムやアルバムの好き嫌いの判断の一つにしています。それから演奏開始から2分30秒後ぐらいから始まるローチのドラムソロが堪りません。いままで何回聴いたか判りませんがLPの摩耗を考えてもまだ2000回ぐらいは聴けると思います(無理かな)。レーベルの住所は446 W. 50th ST., N.Y.C.で手彫りでRVGとAが左に倒れたサイン、それからABという刻印もあります。このアルバムのアナログ・プロダクション盤の45回転盤も欲しいのですが、千枚限定でとっくに売れ切れで入手できずにいます。中古で一度見かけましたが800ドルという値段がつけられていましたので敬遠して, 気長に探しています。

国内ビクター盤です。ジャケ色が濃いですね→


廉価盤で有名な?OJC盤です。写真では判りずらいと思いますが、実物はロリンズの顔がよく見えます→

BRENDA LEE

2007年05月06日 | 女性ボーカルL
DECCA/DL4216/BRENDA LEE/SINCERELY/1962

今日の紹介のブレンダ・リーは1944年アトランタ生まれのポップシンガーです。ブレンダ・リーといえばリトル・ミス・ダイナマイトとも呼ばれていました。僕が初めて彼女を知ったのは中学生になるかならないか頃だったと思いますがラジオで彼女の歌を聴き彼女のシャウトスタイルが新鮮で間も無くレコード盤を買いに町のレコード屋に自転車に乗って走ったのを思い出します。下のこのEP盤が当時に買ったもので、買った時と発売時期が一致しているかどうかは定かではありませんが、このEP盤は昭和38年(1963年)5月に330円で発売されたものですが, 当時の330円はお好み焼き3枚分の値段かそれ以上の価格でした。悩める中学生だった僕は家にあったフルオート一体型ステレオシステム(大袈裟なネーミングでした)で, このEP盤と越路吹雪の同曲を聴き比べたりしていました。

アルバムの話に戻りますが, 本アルバムはコテコテのポップアルバムですが彼女のバーカルは相変わらずの小気味良いシャウトでの歌い回しで, このアルバムを聴くと古き良き1960年代にタイムスリップするかのような懐かしさがこみあげてきます。A-1のYOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVE, A-4のIT'S THE TALK OF THE TOWNやB-1のI'LL ALWAYS BE IN LOVE WUTH YOU, B-5のHOLD ME, B-6のI'LL BE SEEING YOUが自分のイメージする彼女らしくてお気に入りです。ジャケット写真もオバさん顔をしている彼女ですがここでは少し可愛らしく写真におさまっています。

BILL McELHINEYのアレンジ, OWEN BRADLEY監修によるオーケストラ及びコーラス
収録曲
A面
1, YOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVE
2, LAZY RIVER
3, YOU'VE GOT ME CRYING AGAIN
4, IT'S THE TALK OF THE TOWN
5, SEND ME SOME LOVING'
6, HOW DEEP IS THE OCEAN(HOW HIGH IS THE SKY)
B面
1, I'LL ALWAYS BE IN LOVE WUTH YOU
2, I MISS YOU SO
3, FOOLS RUSH IN
4, ONLY YOU
5, HOLD ME
6, I'LL BE SEEING YOU

DOLLY HOUSTON

2007年05月05日 | 女性ボーカルH
UNIQUE/LP107/DOLLY HOUSTON/DOLLY'S LULLABY

今日は5月5日子供の日という事でジャケットが子供にちなんだモノを紹介します。幼い少女がベビーベッドに人形を寝かせて子守唄でも唄っているのでしょうか、そんな印象のジャケットです。子守唄というのは古今東西もっとも親しまれ子供が最初に耳にする音楽の一つではないでしょうか。母親と子供を愛情あふれるやさしさといつくしみでもって繋いでいる音楽が子守唄です。このアルバムは題名にもあるようにそんなLULLABYを詰め込んだ一枚となっています。本アルバムのシンガーであるドリー・ヒューストンの詳しい経歴があまり分かりません。ライナーノートによると5歳の頃に彼女のホームタウンであるブリッジポートでA&P主催の会場で歌ったのがプロとしての初デビューだったようです。12歳の時に地方のラジオ局で自分の番組を持ち1回の出演で5ドルを得ていたとありました。その後, 18歳の時何百人の応募の中から選ばれてベニーグッドマンのバンド付シンガーとなったのですが、これが大きく活動を広げることになりました。彼女の声質は素直な中域の落ち着いた声で澄んだ声と表現できると思います。歌い回しは譜面に添って忠実に歌っているように思えます。彼女のボーカルが入っているアルバムは他にもあるようですが、彼女自身が全曲歌っているのは, このアルバムだけのように思いますが, ご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。LULLABYのアルバムですのでスローなテンポで幼子を包み込むように歌っていてジャズテイストは乏しいアルバムですが、A-1のDOLLY'S LULLABYやA-6のSLEEPY-EYE LULLABY, B-1 LITTLE MAN YOU'VE HAD A BUSY DAY, B-5のSTARS ARE THE WINDOWS OF HEAVEN, B-6のSLEEPなどは彼女のやさしい母性あふれるボーカルに包まれるようで好きです。

収録曲
A面
1, DOLLY'S LULLABY
2, OVER THE RAINBOW
3, LITTLE CURLY HAIR IN A HAIGHER CHAIR
4, SCARLET RIBBONS
5, LITTLE BUFFALO BILL
6, SLEEPY-EYE LULLABY
B面
1, LITTLE MAN YOU'VE HAD A BUSY DAY
2, MARY HAD A LITTLE LAMB
3, HUSH-A BYE
4, TOY LAND
5, STARS ARE THE WINDOWS OF HEAVEN
6, SLEEP

倉敷川

2007年05月04日 | 世間話
昨晩より娘夫婦が家に来ています。娘は6月に出産の予定で出産後もしばらくは滞在するでしょう。娘を嫁がせてしまえば出費は少なくなると思っていたのですが、その考えは甘かったようです(笑)。嫁いだ後も何かと出費がついて回ります。今日から6日までは娘夫婦と昼間は買い物やら森林浴やらにつきあう, 楽しくも体力的金銭的にちと苦しい日が続きます(本心は楽しみな事です)
今日はまず備中国分寺周辺を散策した後に倉敷川ほとりの倉敷美観地区をぶらぶらと歩きました。僕はこの美観地区と言う名称があまり好きではありません。美観地区があるということは、不美観地区もあるという感覚にとらわれるので、景観保存地区という名称を正式名称にして欲しいのです。もうそうなっているやも知れませんが、上の写真は今日のいわゆる倉敷美観地区での倉敷川の眺めです。夕暮れからライトアップされ日が暮れかかる頃がより趣が感じられて好きな一時です。


倉敷へ行く前に散策した聖武天皇が天平13年(741年)に仏教の力を借りて天災や飢饉から人々そして鎮護国家を目的に建てられた官寺の一つである備中国分寺の五重塔の写真です。この五重塔の詳しい説明はリンク先をご覧ください。塔の一階部分の軒下には東西南北それぞれに干支が彫られてあり、その自分の干支に向かって礼拝するとお釈迦さまのおかげがあるとボランティアの方の説明でした。立派なお堂で改修に数年かかったのですが修復が成り久し振りに訪問しました。もしこちらにお出での時には是非お立寄り下さいとの倉敷市および総社市からのお願いをお伝えさせていただきます。


TERI THORNTON

2007年05月03日 | 女性ボーカルT
DAUNTLESS/DM4306/TERI THORNTON/SOMEWHERE IN THE NIGHT

テリ・ソーントンは1936年デトロイト生まれで生家は音楽一家だったようで幼い頃から音楽に親しみ教会等で歌ったりしていました。高校卒業後は劇場のショップで働いていたのですが, 母親の薦めで正式なボーカルのレッスンを受け1956年にクリーブランドのクラブで歌い始めたのがプロとして最初のキャリアです。’60年にニューヨークへ出た後にこのアルバムの吹き込みとなったわけです。彼女の声質ですが少しアクの強さを感じさせるものがありますが, 抑制させながらも豊かな声です。曲に忠実にストレートに歌いながらも豊潤な歌い回しをします。本アルバムの中ではA-6のSTORMY WEATHERが僕は一番好きですが, B-1のI BELIEVE IN YOUのクールなタッチも好きです。気怠さを感じさせるB-2のMOOD INDIGOや, ゆったりと歌うB-4の I'VE GOT THE WORLD ON A STRINGあたりや, 抑えて歌うB-6のSERENADE IN BLUEも好きですね。
なお僕の所有アルバムはDM4306でレーベルの色は赤地にシルバー字ですが, 友人所有のステレオ盤はDS6306でレーベルの色は黒地にシルバー字でした。

LARRY WILCOXのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SOMEWHERE IN THE NIGHT
2, I'VE GOT YOUR NUMBER
3, THER'S A BOAT DAT'S LEAVIN' SOON FOR NEW YORK
4, LONLEY ONE
5, HEART
6, STORMY WEATHER
B面
1, I BELIEVE IN YOU
2, MOOD INDIGO
3, QUIZAS. QUIZAS. QUIZAS
4, I'VE GOT THE WORLD ON A STRING
5, CLAP YO' HANDS
6, SERENADE IN BLUE

MARY MULLIGAN

2007年05月02日 | 女性ボーカルM
DOT/DLP25254/MARY MULLIGAN/MIDNIGHT SESSION

このアルバムは、ジャケットがおもしろいと思って入手した覚えがあります。メリー・マリガンというシンガーについてはほとんど知りません。ジャケット裏に彼女の写真が載っていたのでこちらにも転載しておきます。ジャケットの表の女性はモデルのようです、この人がメリー・マリガンだともう一つ気分も盛り上がるのですが, そうはいかないようです。このアルバムで彼女は4曲を歌っています。それ以外はバド・フリーマン・クインテットの演奏ですが、この演奏もリラックスした雰囲気の好演です。彼女のボーカルですがやや低めのしっかりとした声で押し出しが強いボーカルです。良く言うと豪快、悪く言うと粗いという表現になるのですが、A-2のA FOGGY DAYも元気が有り余っている感じです。B-2のTHEY'RE PLAYING OUR SONGなどはまましっとりと歌っていて聴けます。B-4の TRY A LITTLE TENDERNESSはもう少し抑えて歌ってくれればもっと良いのになぁと感じたのですが、ふとこのアルバムは彼女のボーカルよりもバドの演奏だけの方が耳あたりが良いように思えます。そう感じさせるところが難なアルバムです。

収録曲
A面
1, THE BIRTH OF THE BLUES
2, A FOGGY DAY **
3, MIMI
4, I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD **
5, I GUESS I'LL HAVE TO CHANCE MY PLAN
B面
1, THE VERY THOUGHT OF YOU
2, THEY'RE PLAYING OUR SONG **
3, BLUES
4, TRY A LITTLE TENDERNESS **
5, WE'RE THROUGH

**印が彼女のボーカル

HADDA BROOKS

2007年05月01日 | 女性ボーカルB
CROWN/CLP5010/HADDA BROOKS/FEMME FATALE

今日、聴いているハダ・ブルックスは1926年ロス生まれで小さい時からピアノを習い, 後にクラシックピアノを学ぶ道へと進んだのですが, イキサツは知りませんが弾き語りをするシンガーとなり, “ハダ・ブルックス・ショー”という自分の名前を冠したテレビ番組を当時として持つようになった最初の黒人シンガーの一人です。その彼女のボーカルを一言で表現すれば“渋い”です。低音でゆったりと抑え気味に流すように歌う時も, 声を張って歌う時もメリハリを効かせて情感を揺さぶるかのように聴かせてくれます。このアルバムに収録されている曲はスローな曲が中心となっていますが、彼女の良さをより生かす選曲となっています。大部分は彼女のボーカルとピアノにテディ・バンのーギター伴奏が添う形でのアレンジとなっていて、実に秀逸です。同じようなテンポの曲が続くのですが中ダルミも感じさせず最後まで彼女のボーカルを堪能する事ができます。お気に入りのアルバムの一枚です。

*ジャケット右上にプライスシールが貼ってあるのですが、これが今までのものと違って非常に粘着力が強く, そう容易く剥がすことができそうもありません。最後の手段のジッポオイルでやるしかないかと躊躇しております(笑)

パーソナルは, HADDA BROOKS(vo. p), TEDDY BUNN(g), RED CHALLENDER(b), AL WICHARD(ds)
収録曲
A面
1, THE THRILL IS GONE
2, TAKE ME
3, PLEASE BE KIND
4, HOW DO YOU SPEAK TO AN ANGEL
5, DON'T YOU THINK I OUGHT TO KNOW
B面
1, DREAM
2, THERE IS NO GREATER LOVE
3, MY ROMANCE
4, STOLEN LOVE
5, ANYTIME, ANYPLACE, ANYWHERE