ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

CLAIRE MATIN

2007年05月08日 | 女性ボーカルM
LINN/AKH018/CLAIRE MATIN/THE WAITING GAME/1991

本アルバムは, 僕にとってのジャケ買いに近い一枚です。クレア・マーティンは英国のSOUTH LONDON生まれでティーンの時からプロシンガーとして活動しました。本アルバムが彼女のデビューアルバムですが、デビューアルバムとは思えぬ彼女の世界をすでに持ちボーカルで展開しています。僕が感じる彼女の世界とは静かで透明感のあるボーカルです。彼女の声質はややハスキーなもので歌い回しは自然で気負わずサラリと歌っているイメージを受けます。どの曲を聴いても静寂感があり熱くはなりません。このあたりは好みが分かれるところだと思いますが, 80年代後半ごろから, こうした透明感のあるボーカルを歌うシンガーが増えたように思います。これもトレンドなのでしょうか。僕はもう少し濃い味のするボーカルが本来は好みなのですが, ジャケットの彼女の写真の魅力がそれを補っています。モノクロ写真がよりいっそう彼女の目の色や髪の毛や肌の色に対する想像力をかきたてます。このアルバムでは, ドライブ感あふれるA-1のYOU HIT THE SPOT, A-6のSOME CATSも悪くありませんし,彼女の持ち味がよく表れているB-4のTIGHTやB-5のEVERYTHING HAPPENS TO MEもお気に入りです。

パーソナルは, CLAIRE MARTIN(vo), JIM MULLEN(g), JONATHAN GEE(p), ARNIE SOMOGYI(b), CLARK TRACEY(ds)
収録曲
A面
1, YOU HIT THE SPOT
2, BE COOL
3, THIS FUNNY WORLD
4, BETTER THAN ANYTHING
5, IF YOU COULD SEE ME NOW
6, SOME CATS
B面
1, THE WAITING GAME
2, IT'S ALWAYS FOUR A.M.
3, THE PEOPLE THAT YOU NEVER GET TO LOVE
4, TIGHT
5, EVERYTHING HAPPENS TO ME
6, THE KEY TO YOUR FERRARI