ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

RICKIE LEE JONES

2007年05月09日 | 女性ボーカルJ
WARNER BROS/1-23805/RICKIE LEE JONES/GIRL AT HER VOLCANO/10inch/1983

このリッキー・リー・ジョーンズという歌手はまさにどん底から這い上がったような女性で、僕は彼女にロッキー・リッキーとでも呼びたい感じです。1954年シカゴ生まれの彼女ですが、人は生まれながらに不平等というのか彼女の場合は両親がともに孤児院出身という事で自分の家族の愛情を知る事ができなかった両親に育てられたのですが、そのせいかどうか少女の頃から酒や妊娠中絶はては麻薬と荒廃した生活の後に家出をして, バーのウエイトレスなどをしながら全米各地を放浪もしたようですが, 19歳の時にL.A.のクラブで歌い始めリトル・フィートのロウエル・ジョージに認められデビューのきっかけをつかみました。2004年には来日してライブをおこなっています。現在もアメリカで人気の高いシンガーそしてソングライターとして活動しています。本アルバムでは彼女はピアノを弾き語りしていますが、近年はアコギやエレキギターでの演奏が多いようです。彼女の声質ですがハスキーながら甘味を帯びた可愛い声で、歌い回しは投げ出すような歌いっぷりのところがありそれが飾らぬ彼女の個性を主張しているようですが、声を張って歌うところでは絞り出すような情感をかんじさせ、心のどこかを揺さぶられるようです。説得力のあるボーカルです。ジャケットは黒地に前衛的なイラストが描かれているもので僕はこれに牢獄をイメージしましたが, どうでしょうか? ジャケ裏のアンニュイな彼女の写真を載せておきます。アルバム全体はジャズとブルースとフォークが一体となったような曲調に感じられます。比較的最近のアルバムですが, 彼女の叫びが届くようなアルバムとなっていて聴けます。
パーソナルは, RICKIE LEE JONES(vo. p), NATHAN EAST(b), ART RODRIGUEZ(ds), DEAN PARKS(g), その他は曲目によって変動有り省略
収録曲
A面
1, LUSH LIFE
2, WALK AWAY RENE
3, HEY, BUB
4, MY FUNNY VALENTAINE
B面
1, UNDER THE BOARDWALK
2, RAINBOW SLEEVES
3, SO LONG