ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

HELEN CARR

2007年05月12日 | 女性ボーカルC
BETHLEHEM/BCP1028/MAX BENNETT/MAX BENNETT/10inch/1955

このアルバムは、ジャケットの黄色主体のシマウマの写真も興味を魅かれたのと, ヘレン・カーが2曲歌っているので入手した一枚です。MAX BENNETTについてはこのアルバムを聴くまでは正直言って知識もないし聴いた事もありませんでした。ジャズ人名事典では, 彼は1928年生まれでベニーグッドマンやチャーリー・ベンチェラ等との共演等の後でケントン楽団に参加, ウエストコーストを中心に活動しながらサラ・ボーンやペギー・リーの歌伴もした後にJATPのツアーにも参加、1970年にはスタジオミュージシャンとしての活動となったようです。本アルバムに参加しているメンバーではチャリー・マリアーノがいますが彼が欧州へ行く前の演奏で聞くところでは, 欧州以降チャーリーはリードを硬いものに変えたので音と多少スタイルが変わったようですがその前の演奏です。このマックス・ベネットというベーシストは堅実な演奏で僕から見れば主役のヘレン・カーのボーカルの盛り上げ役に徹しているようです。僕にとっての主役のヘレン・カーですが, このアルバムを聴いて改めて彼女のボーカルの魅力にますます引き込まれました, この2曲では足りません。それで彼女の同じレーベルのDOWN DEPTHS 90th FLOORを今まではFS盤で我慢していたのですが, やっぱり10inch盤で聴きたくなり注文したのですが, SELLERと連絡がつかず難儀しています(倒れたのかな?)。一度電話して上手くいかなければ仕切直しになるかも知れません(笑)がこういう事は僕は初めてです。彼女のボーカルに話が戻りますが, その柔らかさと甘さと情感のこもった様には堪えられせんね。A-3のTHEY SAYもB-3のDO YOU KNOW WHYも僕にとってはいとおしく切なくなるほどの聴き物です。なおボーカルなしの演奏も楽しめるアルバムである事も申し上げておきます。

パーソナルは, HELEN CARR(vo), CHARIE MARIANO(as), STAN LEVEY(ds), CLAUDE WILLIAMSON(p), FRANK ROSOLINO(trb), MAX BENNETT(b)
収録曲
A面
1, RUBBERNECK
2, JUST MAX
3, THEY SAY ***
4, JEEPERS CREEPERS
B面
1, T.K.
2, I'LL NEVER SMILE AGAIN
3, DO YOU KNOW WHY ***
4, SWEET GEORGIA BROWN
***印がHELEN CARRのボーカル