☕コーヒーブレイク

時が過ぎていく。
ときには、その日の風まかせ。
ほっとひと息しませんか。

圧巻の熊文学 「ともぐい」河崎秋子

2024-09-08 07:17:02 | 日記
直木賞を受賞した、河﨑秋子さんの「ともぐい」を読んだ。
明治時代の北海道の山を舞台に、主人公の猟師・熊爪(くまづめ)が、
猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する物語である。
鹿の解体シーンや、冬眠していない「穴持たず」の熊との対決など
何ともリアルな描写である。
猟師・熊爪、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる。
読了して、迫力ある描写はとても女性作家の文体とは思えなくて、
男性作家が書いた本のようであった。
  




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