小津安二郎監督の映画「東京物語」(1953年公開)が、先日NHKで放送
されました。
年老いた両親が尾道から上京し、子供たちの家を訪れるが、子供たちは
それぞれの生活で精一杯です。ただ、その中で亡くなった息子の嫁だけが
両親に優しい心遣いを見せます。
映画は親子の関係を細やかに描写しており、そこには、大きく移り変わる
戦後の社会や家族のかたちや在り方が問われているようです。
私も年を取ってこの映画の良さが分かってきました。胸に沁みます。
両親役の笠智衆と東山千榮子が見せる、老いた夫婦愛に心が温まりました。
飄々とした笠智衆さんの演技にはホロリとさせられます。
やっぱり、この映画は日本を代表する映画だと思っております。
されました。
年老いた両親が尾道から上京し、子供たちの家を訪れるが、子供たちは
それぞれの生活で精一杯です。ただ、その中で亡くなった息子の嫁だけが
両親に優しい心遣いを見せます。
映画は親子の関係を細やかに描写しており、そこには、大きく移り変わる
戦後の社会や家族のかたちや在り方が問われているようです。
私も年を取ってこの映画の良さが分かってきました。胸に沁みます。
両親役の笠智衆と東山千榮子が見せる、老いた夫婦愛に心が温まりました。
飄々とした笠智衆さんの演技にはホロリとさせられます。
やっぱり、この映画は日本を代表する映画だと思っております。
1953年封切の作品ですから
時代として私も「もの心」つく時代ではあります。
しかし この映画の会話のテンポは 私には実感がありません。
現在の映画、TVドラマの会話は
言葉もテンポも実生活と左程変わりませんが、
この作品にはやや "違和感" を覚えました。
笠智衆さんは当時49歳、私の息子の現在の一歳上です。
息子役に山村聡さん(当時43歳)。娘役に杉村春子さん(同47歳)。
これって 俳優の凄さか監督の技か…。
会話のテンポと併せ それも違和感の一つの因でしょうか…。
そんな違和感は 外国映画を観るような新鮮味でもありました。
映画が特別な世界であった当時は もっと!だったことでしょう。
違和感と 現在の映画にない新鮮味に触れる作品ではありました。
「胸に沁み」「心が温まる」ご感想に水を差すようで心苦しいですが
感じ方 ものの見方としてどうかお許しください。
この映画は今から70年前の作品ですから、若者や年長者でも、今どきの映画に見慣れておれば、
ストーリー展開、あるいは人物の会話等がじれったくて違和感を覚えるかもしれませんね。
ただ、私は古い人間ですし、明治生まれの祖父母を側で見てきましたのでノスタルジックな気持ちになり
心が温まってきた次第です。
デ某さんの感想はよく分かります。
笠智衆さんの とつとつとした味のある喋り方。
生まれが熊本との事で、福岡育ちの私には、
イントネーションが懐かしい響きでした。
70年前の映画、私は生まれたばかり。
小津安二郎監督の映画、他も観てみたいです。
親子の関係は普遍的なテーマですね。
私も年老いてきて、映画の両親の気持ちが痛いほど分かります。
笠智衆さんの朴訥な演技が光ってましたね。
笠智衆さんは、福岡の隣の熊本は玉名出身ですよね
子どもは正直、普段会ってないとそんなものですね。
昔から子どもより孫の方が可愛いと言うけど、お前どうじゃった?・・・の夫婦の会話のくだり、
やっぱり子どもの方がええのぉ・・と言いながら、
あの子ももっと優しい子じゃった、というあたり、
昔を懐かしみ、自分たちからは離れていった淋しさを思わされます。
そして、「欲を言えばキリがない、まぁええ方じゃよ」と、自分を納得させるんですねぇ。
ワタクシも痛いほど解ります。
やっこさんが感じていらっしゃる夫婦の会話のくだり。
私も特に印象に残っております。
孫も小さい時は祖父母になつきますが、小学生ぐらいになると離れていくものですね。
「まぁええ方じゃよ」、あの場面は切なかったです。