恐妻は絵手紙教室(月に3回)に通って八ヶ月になる。
よく続いているものだ。
絵を描くことが苦手で、人前では絶対描くことを
嫌っていた恐妻が、教室に行くことを知った時は、
まさに、驚愕動転したものであった。
最初のころは、教室から帰って来ては
「皆んなとても上手、わたしが一番ヘタで恥かしい」
と、陽気な恐妻には珍しく、いつも35秒程落ち込んで
は、絵手紙の第一人者の小池邦夫氏の「ヘタでいい
ヘタがいい」の言葉を反芻しては自分自身を慰めて
いた。
描いた絵は、ピーマンがダンゴ青虫に、赤いトウガラシ
の実が怪鳥の赤い爪に、枯れ葉がナマコに見えた。
確かに恐妻らしい個性的でインパクトな絵であった。
しかし、最近は、先生、同じ生徒さんから上達ぶりを
ほめられることもこともあるようで、間違った自信を
つけている。
小生の目の前に、菊の御紋を掲げるように
「見てよ どう いいでしょう!」と聞くから、
仕方なく「いいね スバラシイ絵だ?」と誉めまくる。
イマイチだね、なんて本音でも言えば、どういう
仕返しがくるか判らないから………‥
「能ある鷹は爪を隠すと言うでしょう。アタシも
少し爪を出したというところネ。」と図々しい言葉が
飛び出すこの頃である。
よく続いているものだ。
絵を描くことが苦手で、人前では絶対描くことを
嫌っていた恐妻が、教室に行くことを知った時は、
まさに、驚愕動転したものであった。
最初のころは、教室から帰って来ては
「皆んなとても上手、わたしが一番ヘタで恥かしい」
と、陽気な恐妻には珍しく、いつも35秒程落ち込んで
は、絵手紙の第一人者の小池邦夫氏の「ヘタでいい
ヘタがいい」の言葉を反芻しては自分自身を慰めて
いた。
描いた絵は、ピーマンがダンゴ青虫に、赤いトウガラシ
の実が怪鳥の赤い爪に、枯れ葉がナマコに見えた。
確かに恐妻らしい個性的でインパクトな絵であった。
しかし、最近は、先生、同じ生徒さんから上達ぶりを
ほめられることもこともあるようで、間違った自信を
つけている。
小生の目の前に、菊の御紋を掲げるように
「見てよ どう いいでしょう!」と聞くから、
仕方なく「いいね スバラシイ絵だ?」と誉めまくる。
イマイチだね、なんて本音でも言えば、どういう
仕返しがくるか判らないから………‥
「能ある鷹は爪を隠すと言うでしょう。アタシも
少し爪を出したというところネ。」と図々しい言葉が
飛び出すこの頃である。
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