flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

清水 (江尻)

2006-04-01 00:00:04 | 街道・宿場町
 先頃合併によって市から区になった清水。
駅から降り立つのは初めてである。
先回訪れたのは約10年前、旧市内三保地区であった。
港湾都市の色濃い街である。
旧清水市役所は、静岡市役所と表示され、また垂れ幕には「蒲原町平成18年4月1日合併」と書かれていた。
魚市場、桟橋等を漫ろ歩きながら、港湾博物館へと向かう。
館内には海洋関係の模型が見られ、実際に使用された道具なども陳列されていた。
この時期は、清水の鉄道の歴史が紹介されていた。
離れには、戦前に建てられた缶詰会社屋が移転してあり、ツナ缶の関わる説明がされてあった。
明治元年、「咸臨丸」が襲撃されたとき、乗組員の遺体を次郎長が手厚く埋葬し、それを知った山岡鉄舟がその義挙に感激し、「壮士の墓」の墓碑銘を贈ったという街中の次郎長に関する幾つかの史跡に触れたあと、昭和49年の七夕台風まで走っていた路面電車清水市内線の車両が、昭和59年廃止の清水港線の跡地に清水港線の車両と共に置かれている場所へ向かった。
先程訪れた、港湾博物館の所有ということであるが、思いのほかこの過去の存在を知る者は少なかった。

次は、間もなく合併され消滅する蒲原町へ向かってみることとした。
       次郎長の船宿「末廣」
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コメント (6)
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