和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

広宣譜54/小説「新・人間革命」

2015年01月24日 13時58分11秒 | 今日の俳句
「聖教新聞」 2015年(平成27年) 1月24日(土)より転載


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【広宣譜54】

 鳥取の同志は、米子文化会館に次々と詰めかけ、勤行会の会場となる大広間は、瞬く間にいっぱいになっていった。子ども連れの婦人や、お年寄りも多かった。大広間以外の部屋も、人で埋まっていく。勤行会は、とても一度では終わりそうになかった。

 山本伸一は、毅然として言った。

 「皆さんが来られる限り、勤行会は、何度でも行います!」

 午前十時半、一回目の鳥取支部結成十八周年記念勤行会が開催された。伸一は鳥取の広宣流布と、全同志の一家の繁栄と幸せを祈念したあと、懇談的に話し始めた。

 「皆さんも、よくご存じのことと思いますが、日寛上人は『この本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば、則ち祈りとして叶わざるなく、罪として滅せざるなく、福として来らざるなく、理として顕れざるなきなり』と仰せです。御本尊の、この偉大なる功力に、万人が平等に浴することができる。

 しかし、それには、『勇気ある信心』が必要なんです。勤行をするにせよ、仏法対話をするにせよ、何かをなそうとするならば、常に勇気が求められます。

 日蓮大聖人の仰せのままに、正しい信心を貫こうとすれば、魔が競い起こり、当然、意地悪もされます。弾圧もあります。

 ゆえに大聖人は、『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』(御書一二八二ページ)と厳しく指導されているんです。

 また、この信心を貫き、必ず幸せになってみせるという『確信ある祈り』が大事です。

 仏法対話も確信で決まります。確信という魂があってこそ、理論も、体験も、より説得力をもつんです。

 「勇気」と「確信」で、わが人生を開き、広布を開き、すべてを勝ち越えていってください」

 伸一は、勤行会が終わるや、大広間に入りきれなかった人たちが待機している別室へ向かった。

 力の限り、同志を励まし抜く――その繰り返しのなかから、広宣流布の大波が起こる。



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広宣譜53/小説「新・人間革命」

2015年01月24日 13時39分01秒 | 今日の俳句
「聖教新聞」 2015年(平成27年) 1月23日(金)より転載


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【広宣譜53】


 山本伸一が蛍の舞を眺めていると、「中国の歌」の作曲を担当した壮年たちが、「曲が出来上がりました」と言って、カセットテープとデッキを持ってやって来た。

 「待っていたんだよ」

 伸一は、蛍が輝く庭で、そのテープを聴いた。そして、歌詞の書かれた原稿用紙を広げた。彼の周りにいた人が、懐中電灯で歌詞を照らしてくれた。

 彼は、曲に合わせて歌を口ずさみながら、赤鉛筆を手にし、歌詞を推敲し始めた。

 「一番の最後は、『進みゆかなん 手をば結びて』ではなく、『進み跳ばなん 手と手結びて』にしよう。中国の皆さんの躍動する心を、表現しておきたいんです」

 二、三カ所、手を加え、再度、歌詞を読み返すと、力強い声で言った。

 「よし、これで決定だ!」

 歌詞の書かれた紙に、赤鉛筆で「決」と認めた。

 作曲をした壮年が、伸一に言った。

 「先生! 『友は燃え』など、三行目の終わりは、繰り返した方が、音楽的に安定するのですが、そうしてもよろしいでしょうか」

 「かまいません。お任せします。

 昨日から、作曲で苦労されたでしょう。しかし、その分、曲が練り上げられ、すばらしい曲になってきていますよ。名曲です。ありがとう! あなたの名前も、この歌と共に永遠に残ります。おめでとう!」

 学会のリーダーに不可欠なものは、一つ一つの物事の背後にある、人の苦労を知っていくことである。そこから励ましも生まれる。

 翌七月二十一日、米子文化会館の前には、早朝から車の列ができていた。前夜、勤行会が開催されるという知らせが鳥取県内を駆け巡り、全県下から訪れた会員が、開門を待っていたのである。その様子を見た伸一は、近隣の迷惑になってはならないと思い、皆に会館へ入ってもらうように県幹部に指示した。

 「私は、会員の皆さんとお会いするために鳥取県へ来たんだ。さあ、全力投球するよ」




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枯萩/今日の俳句 ≪第.1662号≫

2015年01月24日 06時25分43秒 | 今日の俳句
■<2015年(平成27年)1月24日(土)>■



◆アルゼンチン・タンゴの新星「ラ・フアン・ダリエンソ」のリーダー・ラサリ氏から池田大作名誉会長に献呈曲「永遠の桜」◆

【聖教新聞:2015年 1月23日(金)付】


 アルゼンチンのタンゴ界で今、注目を集める「ラ・フアン・ダリエンソ」の若きリーダーであるファクンド・ラサリ氏から、民音創立者の池田大作名誉会長に献呈曲「永遠の桜」が贈られた。同曲の贈呈式は19日、東京・信濃町の民音文化センターで行われ、22日に群馬・前橋市のベイシア文化ホールで開幕した「民音タンゴ・シリーズ」の第46回公演「ドラマチック・タンゴ『電撃のリズム』ラ・フアン・ダリエンソ」で初演された。


 小刻みに鋭いリズムを響かせるバンドネオン。ピアノや弦楽器との絶妙な間合いが独特の世界を生み出していく。人生の希望、そして悲哀を鮮やかに描く躍動のダンスと熟練の歌声――「民音タンゴ・シリーズ」開始45周年の開幕を飾る圧巻の公演は、大きな拍手に包まれながらフィナーレへ。熱気が冷めやらぬ中、献呈曲「永遠の桜」が紹介された。

 バンドネオン奏者で楽団リーダーのラサリ氏は、曲に込めた思いをこう語る。

 「池田博士の生き方を学ばせていただき、『生きることの喜び』を大変に重視しておられると感じました。博士が幼少期に大切にされていた桜の記憶を永遠にとどめるとともに、博士の心にある生の喜びを奏でたいと思い、作曲しました」

 同曲は、小説『新・人間革命』を読み込んできたという氏が、東京・大田区の名誉会長の実家に植えられていた「桜」について綴られた場面をモチーフに作曲したもの。

 情感あふれる演奏が終わると、会場から万雷の拍手が送られた。

 戦争の愚かさを訴えるとともに、平和・文化・教育の運動を通して世界平和を推進してきた池田名誉会長の事績をたたえた献呈曲。

 楽団結成時から日本で公演することを目標にしてきたと語るラサリ氏が、「ぜひ日本で演奏したかった」と語る一曲だ。

 本場アルゼンチンで活躍するトップクラスのミュージシャンを招聘し、多くのファンを魅了してきた「民音タンゴ・シリーズ」。

 今回、来日した楽団は1940年代に絶大な人気を誇った「フアン・ダリエンソ楽団」のスタイルを蘇らせた注目の新星。リーダーのラサリ氏は「フアン・ダリエンソ楽団」で第1バンドネオン奏者を務めたカルロス・ラサリ氏の孫にあたる。

 公演では、タンゴの名曲を中心に、実力派歌手のロダス氏、昨年のタンゴダンス世界選手権ステージ部門の優勝ペアをはじめとする3組のダンサーら、トップクラスのアーティストを交え熱演。タンゴの魅力を余すところなく伝えている。

 公演は3月まで。全国27都市で行われる。

【聖教新聞:2015年 1月23日(金)付】




     ※今日の俳句※


  新薬師寺枯萩にまだ手をつけず
       安住 敦


  鶴塚に日のふりそそぎ萩枯るる
       宮内林童


  枯れし萩焚いてけむりの中に僧
       西村公鳳



※ 枯萩・萩枯るる。
 萩はマメ科のハギ属の落葉低木の総称。冬は葉が落ちて侘しい姿になる。栽培されている場合は、葉が落ちると根元から刈り取って、翌春の芽だしに備えるのが普通。
→萩(秋)
【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



     ※わが友に贈る※
【聖教新聞:2015年(平成27年)1月24日(土)付】

  
  対話に挑む青年を

  全力で応援しよう!

  皆が使命の大人材。

  先輩の励ましが

  壁を破る力となる!


      2015年1月24日



     ※北斗七星※
【聖教新聞:2015年(平成27年)1月24日(土)付】


「公明党の若手はしっかりしているね」。昨年末の衆院選の際、電話口で知人が漏らした一言に、思わず笑みをこぼした。衆院解散前の秋の臨時国会。若手衆院議員がローカル(地方)経済圏を活性化せよと政府に迫った。知人はその委員会質問を紹介した本紙の報道を読んでいた



質問はこちらもはっきりと記憶していた。地域活性化に成功している島根県隠岐諸島の海士町を視察したことから切り出し、「島の未来は自ら築くとの誇りと気概で、都市部の人をも巻き込んで島を活性化している」「地方創生は人こそ命と実感した」と



続いて隠岐のような成功例を全国に広げるために、農林水産業や小売業の生産性の向上、中小企業を支える地域金融機関の目利きを強化するべきと具体的な提案で締めくくっていた



現場発の提案型は公明党議員の伝統だ。「いい質問は人の心に残り、国をも動かす」。駆け出し記者のころベテラン議員が言っていた言葉を思い出した



26日に通常国会が開幕し、3・5兆円規模の経済対策を盛り込んだ補正予算案の審議からスタートする。プレミアム付き商品券の発行などに活用できる各種交付金が設けられている。早期成立に全力を挙げ、同時に国民の琴線に触れる質問によって、4月に迫った統一地方選勝利へ大きな追い風を起こしていきたい。(辰)







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