何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

スチームエンジン回転切替装置の勉強

2015-06-04 07:52:38 | エンジン工作

2015/06/04(木曜日) 晴れ


この工作記事も5月2日の記事アップ後更新をサボってしまった。
あれこれ用事があって出かけることが多かったのが要因だが、工作の対象が絞れない
ことも要因の一つだ。
出かけた先では時間をもてあますこともあり、メモ帳に落書きをしてアイデアを描いて
みたりしたが何一つまとまらない。
ただ、前々からやってみたいこととして「スチームエンジンの回転方向の切替」という
テーマがあった。
市販のエンジンを参考にしてメカについてはおおよそ見当がついてはいるが、果たして
自分の工作レベルで実現できるかは甚だ疑問である。
そこで、ペーパークラフトで組立ててその動きなどを勉強してみた。



↓ 某有名メーカーの市販エンジン。 おぼろ気ながら回転方向切替装置の様子が伺える。






バルブ駆動用のエキセントリック2つをそれぞれ180度位相をずらして取り付け
どちらかのエキセントリックを選択してバルブと結合して駆動するようになっている。
所謂、スチーブンソン式逆転装置だ。
早速ペーパークラフトで組立ててみた。


部品サイズは実習生が手作り工作できる最小サイズで作ってみたが、かなり大型だ。


↓ エキセントリックは偏心輪直径16mm。 偏心アーム輪は外径24mmもある。



↓ 2つのエキセントリックを重ねるのもかなりの厚さ(4mm以上)が必用になる。



↓ 互いのエキセントリックに渡すビーム(梁)も長くなる。



いい加減な紙細工なのでエキセントリックはスムーズには回らない。
しかし、まぁ、この装置を自分のエンジンに取り付けるにあたって
気をつけなくてはならないことなどが少しはわかってきた。



その動作状況を動画でご覧ください。





ビーム(梁)の上下の動きが大きいので傾斜も強い。
このビームを介してバルブを駆動するのだから傾斜が強いのは問題だ。
しかし、これはバルブのストロークが10mmもあるから仕方が無い。
このストロークを短くするのには工作精度を上げなくてはならないので難しい。

ところでエンジンを逆回転させるのにこの装置を使う利点はなんだろう・・・

現在は供給蒸気を「蒸気切替バルブ」で切り替えてシリンダーへの給排気の
方向を変えてピストンの動きを反転させている。
この蒸気切替バルブにはポイラーからの高圧蒸気が加わっていて漏れも大きい。
これが無くなるのが最大の利点だ。

しかし、「逆転装置」を使うには次の問題も考えられる。

1. 高精度?の工作が必要と思われ難しそう。
2. エキセントリックが倍の数必要になる。
3. 余分なエキセントリックを回す分パワーが喰われる。

まぁ、何でも手作りの実習生にはなかなか難しい工作だ・・・・・・・






コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 方針変更・・・故障したシリ... | トップ | ラジコンサーボの勉強 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「罐焚き」はぴったりですよ! (実習生)
2015-06-08 17:38:49
JANJANJANさんのお仲間はユーモアがありますね!
「罐焚き」は飽きたのか? というそのカマタキの呼び方がJANJANJANさんにぴったりですから
思わず笑ってしまいました。 きっと皆さん達は楽しい仲間なんでしょう。
もちろん罐焚きに飽きるわけはないでしょう・・・蒸気船復活、頑張ってください。
返信する
金と閑をもてあまして (JANJANJAN)
2015-06-07 21:09:36
ハハハ。
暇は売るほど有りますが、もう一つの方はパートがクビになったので、あとはヤミ米で細々とです。
ボート遊びですが、最近電動艇ばかりで遊んでいたら仲間に『もう罐焚きは飽きたのか?』とからかわれてしまいました。 エンジンが固着するといけないので来週からはまた、蒸気船復活の予定です。
返信する
電動も難しそう・・・ (実習生)
2015-06-06 22:00:50
JANJANJANさん、日焼けで真っ黒は素晴らしいです
昔は日焼け真っ黒は何だか労〇者見たいでちょっと・・・でしたが、今ではステータスシンボルです。
金と閑をもてあまして日がな一日戸外で遊びほうける・・・
うらやましい限りです(笑い)
ギヤーボックスの構造、動画で大体の見当はつきました。
今度はギヤーまで手作りしなくては・・・・(笑い)
電動は簡単かと思いましたが大変なんですね。 30A~60Aも電流が流れるんですから
大事ですよね。 そりゃーそうですよね、あのスピード!
動画で見てもびっくり、実物は恐ろしいくらいでしょうね。
返信する
フレーフレー (JANJANJAN)
2015-06-05 21:08:44
!!頑張ってください!!
ギヤーボックスはバラしてみましたが真似できそうです。
駆動軸にギヤーを組み合わせて正転と逆転の軸を回し、どちらかの出力をピンで引っ掛けて取り出しているだけです。(言うだけならとても簡単です?!)
(オートバイのミッションに使われているドッグクラッチと同じらしいです)
それにしても暑くなりました。もう日焼けで真っ黒です。
蒸気艇は一休みして電動艇ばかりで遊んでいます。スイッチポンで簡単にできると思ったのですがスピードを出すためには30A~60A以上流すので、いろいろ厄介なことが起きます。
モーター・スピードコントローラーの過熱、コネクタ接続部の溶断。。。毎回何かのトラブルが起きています。
返信する
工作精度が問題です (実習生)
2015-06-05 18:56:14
JANJANJANさん、コメントありがとうございました。
そうなんですよ、蒸気切替式はバルブが1個増えますので漏れが多くなってしまいます。
きちっとした工作精度でできていれば問題ないのでしょうが、私の工作では漏れ漏れです。
素人工作は信頼性も低いですよね。 メーカー製は相当の投資をして研究してますからね。
ギヤーボックス、拝見しました。 メーカー製ならいろいろ高性能なものができそうです。
でも・・・・・やっぱり自分で作りたい・・・・無謀な挑戦をしてます。
(いつまで立っても未完成のままです(涙)) 
返信する
エンジンの逆転 (JANJANJAN)
2015-06-04 22:23:27
エンジンの逆転は私も蒸気の給排気の切り替えを使っていますがどうしても蒸気漏れが起きますね。
スチーブンソン式ならば確実ですがちょっと手が出ません。
船の逆進のため可変ピッチペラも試しましたが、イマイチ信頼性に欠けるのが難点です。

某工作先輩からグローエンジン用のギヤーボックスを使えば簡単とのことで試してみました。(動作は正転・中立・逆転の3位置です)

https://www.youtube.com/watch?v=vCPZcRZast4
返信する

コメントを投稿

エンジン工作」カテゴリの最新記事