何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

トランジスタで高周波増幅してみました

2016-10-07 09:25:04 | 電子工作


2016/10/06(木曜日) 晴れ



FETで高周波増幅し短波受信回路は一応動作して短波放送を受信することができた。
そこで今度はトランジスタで高周波増幅する短波受信回路の実験をしてみることにした。
オイらの工作は今までの工作で使って残っていたジャンク部品を使うのがモットーだが
先日の超再生受信回路の実験のとき、つい新しいトランジスタを買ってしまった。
このトランジスタは相当高い周波数まで増幅できるそうだ。
データシートではfTは6GHzとなっている。
これを使って高周波増幅をしてみよう。
(でもこのトランジスタはチェッカーで調べると変な動きをする)


実験する回路はこんなもの。 うまく動作するかはわからない。



トランジスタは入力抵抗が低くて同調回路に繋ぐにはインピーダンス何とかを合わせなくてはダメだそうだ。
そこでタップを引き出したコイルを巻いた。 工作は面倒で大変だ。






高周波チョーク(RFC)は細い銅線を20回巻いたものだ(約6μH)。



タップを引き出した同調回路。
コイルを巻く途中で捻って引き出した簡単なものにしたが、後の工作が面倒だった。



出力側同調回路のタップは端子を設けて引き出した。 この方が後の工作はしやすい。



テストを始めた。



ダメだ。 ものすごい発振が起きる。
いろいろ調整してみたが発振は止まらない。
ブリキ板でコイルを囲んで遮蔽してみたが様子は変わらない。
コレクタ側のコイルを取り外して抵抗負荷や大きな値のRFC(70μH)に換えれば発振は止まる。
値の小さなRFC(6μHとか1.2μHとか・・)では発振は止まらない。





どうもコレクタに同調回路を繋ぐと発振してしまうようだ。
抵抗負荷(3.3KΩ)でも約23倍の増幅度になる。
チョークコイル(70μH)では何と50倍になった。
それなら同調回路はアンテナ側だけにすればいいか・・・・・
でもこれでは混信するだろうな・・・・
どうしても同調回路を2段にしたい。
FETのときのようにプレート?(コレクタ?)コイル方式にしてみよう。


プレート?コイルを50回巻き足した。



最初は全然増幅しない。
バイアス電流を調整したら増幅を始めた。
あまり多すぎては増幅しないみたいだ。
コレクタ電流が0.7mAの時が最大みたいだった。

その増幅の様子を動画でご覧ください・





プレート?コイル回路と波形観測ポイント。



増幅度は100倍ぐらいになった。
100倍ということは40㏈ということだ。
やっと㏈(デシベル)が使えるぐらいの増幅度になった。


ANT同調回路の出力(トランジスタの入力)は8mV(pp)だ。 あまり小さくてFreqyencyは?だ。



出力側は880mV(pp)にもなっている。 周波数は6.039MHzだ。(SGのダイヤルに合っている。)




実際には検波回路が負荷になるので100倍も増幅はされないと思うけど、期待がもてる。
次は検波回路の実験だ。


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2 コメント

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Bravo (JANJAN)
2016-10-07 20:36:04
順調ですねKouichiさんの高一コイル、、。
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そうですね、ハハハハ・・・(笑い) (実習生)
2016-10-08 14:21:32
JANJANJANさん、こんにちは。
「高一」を“高校一年生”と間違えたことがありますが、“kouichi”でもありますね(笑い)。

このコイルもすごい発振状態になりました。
巻き数を少しずつ増やして共振点から逃げました。 その分感度は低下してしまいました。
なかなか思うようにはいきませんね。
返信する

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