2020/10/13(火曜日) 晴れ
先日VHFエアーバンドをスイープ受信する実験をした。
VFOの同調回路にバリキャップをかませて、マイコンで発生させた
鋸歯状波によって容量を変化させて発振周波数を変化させ、それを
LOCとしてスーパー受信機の10.7MHzの中間周波数を得る方式だ。
実験は何とか成功してVHFエアーバンド中の電波が出ているチャンネル
を捉えることができた。
ただ、IFアンプのゲインがもうちょっとあればなぁ・・・
という気持ちが沸いて、もう一つIFアンプを作ってみることにした。
手持のIFTはないので雑誌記事を参考にセラミックフィルターを
使ったIFT無しのIFアンプを作った。
基板は無謀にも「ブレッドボード」!!!
回路の変更が自由自在で工作は面白かったが結果はNGだった!
以上前書き・・・相変わらず前置きが長いねぇ。
ブレッドボードに組んだ10.7MHzIFアンプ。
セラミックフィルター x2、 トランジスタ x3 で増幅度は130倍ぐらいある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a6/7121b1bcb6c28517009a6be415bfe997.jpg)
ところがこのIFアンプを使って受信してみると何にも聞こえない。
強力な電波が入ると歪んだ音声が聞こえてくるばかりだ。
何でだろう?・・・ いろいろ実験しているとオシロスコープにこんな画像が出た。
入力側(赤ラスター)が画面いっぱいに広がり出力側(黄ラスター)は飽和したような
矩形波が出る。
今まで組み立て作業中にはこんな状態になったことはない。
机の上に置いたブレッドボードを動かすと異常な波形が発生したり引っ込んだりする。
何だか机(スチール製)の面と反応し合ってるみたいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/88/26b2ac29a56a7f5d720dceb4cd4c6b5b.jpg)
やっぱりブレッドボードに10.7MHz回路を組むのは無茶だったかな?
そこで今度は切り張りランド方式で回路を組み立てることにした。
まず基本的な回路で工作をした。
回路図はこんなものです。
セラミックフィルタ x1 トランジスタ x2の回路。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/91/7c7dbc3c35414ec9394d087072bc8d95.jpg)
あれこれ試行錯誤を繰り返して組んでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0b/4367de3db20b7b6d0a94f573f093f3e6.jpg)
机の上は狭いので補助作業台(机の面が狭いので工作をするときには机の前にこんな作業台)を置いています。
ハンダ付け作業、組み立て作業などは補助作業台で行い、測定や実際の受信などは机の上で行ってきました。
机の上でも作業台でも環境は同じだと思っていましたが、今回の実験で机の上では何か異常が起きやすい
ことがわかりました。
そこで実際の状況を確認してみました。
作業補助台の環境?チェック。
切り張りランド基板を置いてオシロスコープのプローブだけを接続してある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ad/69472f98bb095c14337ad66b4ea8e0e6.jpg)
赤ラスター(CH1)は入力端子のプローブ。 カップリングコンデンサ(0.01μF)でGNDから
浮いている。
黄ラスタ(CH2)は出力端子(TR2のコレクタ)に接続。
20mV(pp)のノイズ?が乗っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4b/b33b34897bc17adaa1dad50d1ff9d3fb.jpg)
机の上の環境?チェック。
基板の条件は上(作業補助台)と同じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/77/5f9c75890a619c06c04d1283733d0543.jpg)
CH2(黄ラスター)は38mV(pp)のノイズ?が乗っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/76/2e216b09a890e5e7887e084cefe955ad.jpg)
補助作業台と机の上では作業物(実験物)に乗るノイズはやっぱり机の上の方が大きい。
今後の実験ではこの辺も留意して行おう。
実際の測定は環境の悪い机の上で行った。
テストオシレータから10.7MHzを入力して出力をオシロスコープで確認する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/f1/84e8d2a04603b28aa938c12ae4736fe8.jpg)
無変調の10.7MHz。
入力は62mV、出力は1.660V、増幅度は26.8倍というところだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/48/a83744a5c384d4a9d76d6417fd524f41.jpg)
掃引速度を上げて(50ns/div)入力波形と出力波形を比べてみる。
入力は32mV、出力は1.54V、増幅度は48.1倍だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b6/1127aa1381784b7426ec95d676bb1b35.jpg)
変調を掛けた入力のとき。
入力は70mV、出力は2.84V、増幅度は40.6倍というところだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ba/d9d5b7281774bc0bc26a66aefd77e708.jpg)
検波出力は156mV(pp)。
波形にノイズが乗っているが多分環境のせいだろう。
ノイズ除去のパスコンをつけても減少させられない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b4/8c24a20a2747e970e36c9c43fa243d53.jpg)
基板をあちこち机の上を動かしてみたが異常な発振などは起きなかった。
やっぱりブレッドボードでは無茶だったのかもしれない。
さぁ、いよいよ本番のエアーバンドを受信してみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/49/a77f0e855435d246c10cebe06342ec1c.jpg)
先ず、常時電波が出ているエアーバンドを受信してみた。
まぁ、何とか「人が話している」とわかる程度の受信状態だったが前よりは良い。
次は本物のエアーバンドを受信してみた。 ちょっとノイズっぽいけど普通に聞こえた。
やっぱりブレッドボードに組み立てたのが失敗要因だった。
切り張りランド基板なら何とか聞こえるものができた。
でももっと良いものにしてみたい。
また実験をしてみよう。
先日VHFエアーバンドをスイープ受信する実験をした。
VFOの同調回路にバリキャップをかませて、マイコンで発生させた
鋸歯状波によって容量を変化させて発振周波数を変化させ、それを
LOCとしてスーパー受信機の10.7MHzの中間周波数を得る方式だ。
実験は何とか成功してVHFエアーバンド中の電波が出ているチャンネル
を捉えることができた。
ただ、IFアンプのゲインがもうちょっとあればなぁ・・・
という気持ちが沸いて、もう一つIFアンプを作ってみることにした。
手持のIFTはないので雑誌記事を参考にセラミックフィルターを
使ったIFT無しのIFアンプを作った。
基板は無謀にも「ブレッドボード」!!!
回路の変更が自由自在で工作は面白かったが結果はNGだった!
以上前書き・・・相変わらず前置きが長いねぇ。
ブレッドボードに組んだ10.7MHzIFアンプ。
セラミックフィルター x2、 トランジスタ x3 で増幅度は130倍ぐらいある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/a6/7121b1bcb6c28517009a6be415bfe997.jpg)
ところがこのIFアンプを使って受信してみると何にも聞こえない。
強力な電波が入ると歪んだ音声が聞こえてくるばかりだ。
何でだろう?・・・ いろいろ実験しているとオシロスコープにこんな画像が出た。
入力側(赤ラスター)が画面いっぱいに広がり出力側(黄ラスター)は飽和したような
矩形波が出る。
今まで組み立て作業中にはこんな状態になったことはない。
机の上に置いたブレッドボードを動かすと異常な波形が発生したり引っ込んだりする。
何だか机(スチール製)の面と反応し合ってるみたいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/88/26b2ac29a56a7f5d720dceb4cd4c6b5b.jpg)
やっぱりブレッドボードに10.7MHz回路を組むのは無茶だったかな?
そこで今度は切り張りランド方式で回路を組み立てることにした。
まず基本的な回路で工作をした。
回路図はこんなものです。
セラミックフィルタ x1 トランジスタ x2の回路。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/91/7c7dbc3c35414ec9394d087072bc8d95.jpg)
あれこれ試行錯誤を繰り返して組んでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0b/4367de3db20b7b6d0a94f573f093f3e6.jpg)
机の上は狭いので補助作業台(机の面が狭いので工作をするときには机の前にこんな作業台)を置いています。
ハンダ付け作業、組み立て作業などは補助作業台で行い、測定や実際の受信などは机の上で行ってきました。
机の上でも作業台でも環境は同じだと思っていましたが、今回の実験で机の上では何か異常が起きやすい
ことがわかりました。
そこで実際の状況を確認してみました。
作業補助台の環境?チェック。
切り張りランド基板を置いてオシロスコープのプローブだけを接続してある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ad/69472f98bb095c14337ad66b4ea8e0e6.jpg)
赤ラスター(CH1)は入力端子のプローブ。 カップリングコンデンサ(0.01μF)でGNDから
浮いている。
黄ラスタ(CH2)は出力端子(TR2のコレクタ)に接続。
20mV(pp)のノイズ?が乗っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4b/b33b34897bc17adaa1dad50d1ff9d3fb.jpg)
机の上の環境?チェック。
基板の条件は上(作業補助台)と同じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/77/5f9c75890a619c06c04d1283733d0543.jpg)
CH2(黄ラスター)は38mV(pp)のノイズ?が乗っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/76/2e216b09a890e5e7887e084cefe955ad.jpg)
補助作業台と机の上では作業物(実験物)に乗るノイズはやっぱり机の上の方が大きい。
今後の実験ではこの辺も留意して行おう。
実際の測定は環境の悪い机の上で行った。
テストオシレータから10.7MHzを入力して出力をオシロスコープで確認する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/f1/84e8d2a04603b28aa938c12ae4736fe8.jpg)
無変調の10.7MHz。
入力は62mV、出力は1.660V、増幅度は26.8倍というところだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/48/a83744a5c384d4a9d76d6417fd524f41.jpg)
掃引速度を上げて(50ns/div)入力波形と出力波形を比べてみる。
入力は32mV、出力は1.54V、増幅度は48.1倍だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b6/1127aa1381784b7426ec95d676bb1b35.jpg)
変調を掛けた入力のとき。
入力は70mV、出力は2.84V、増幅度は40.6倍というところだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/ba/d9d5b7281774bc0bc26a66aefd77e708.jpg)
検波出力は156mV(pp)。
波形にノイズが乗っているが多分環境のせいだろう。
ノイズ除去のパスコンをつけても減少させられない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b4/8c24a20a2747e970e36c9c43fa243d53.jpg)
基板をあちこち机の上を動かしてみたが異常な発振などは起きなかった。
やっぱりブレッドボードでは無茶だったのかもしれない。
さぁ、いよいよ本番のエアーバンドを受信してみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/49/a77f0e855435d246c10cebe06342ec1c.jpg)
先ず、常時電波が出ているエアーバンドを受信してみた。
まぁ、何とか「人が話している」とわかる程度の受信状態だったが前よりは良い。
次は本物のエアーバンドを受信してみた。 ちょっとノイズっぽいけど普通に聞こえた。
やっぱりブレッドボードに組み立てたのが失敗要因だった。
切り張りランド基板なら何とか聞こえるものができた。
でももっと良いものにしてみたい。
また実験をしてみよう。