ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート42 日本語起源論抜粋」の紹介

2021-01-13 17:49:31 | 日本民族起源論
 はてなブログに「縄文ノート42 日本語起源論抜粋(Ⅳ日本語起源論3~38)」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 子どもの頃,、母親の田舎に行くとはとこ(又従兄弟)たちと和舟を借りて釣りを行い、大人になってからはカヌーや小型ヨットで遊んでいた私は、井上靖の『敦煌」などを読んで憧れた大草原の騎馬民族の記憶と、黒潮に乗ってやってきた海人族の記憶のどちらがDNAの中に色濃く残っているのか、中学生の頃からずっと考え続けてきました。昔からかなり変な子どもであったのです。
 2009年に『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』をまとめ、彼らのルーツが対馬・壱岐の海人族であることを確信し、さらに2014年には『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)をまとめましたが、邪馬台国論争で古田武彦氏の論敵であった安本美典氏の『新説!日本人と日本語の起源』から「主語―動詞-目的語」言語族の分布を知り、氏の北方系説とは逆に、私は「海の道」ルート説を考えるようになりました。
 「言語だけが、南インドから北インドなどを飛び越えて、日本に飛んでくるはずがない。大野晋氏の説はまったく空想的な『トンデモ説』である」と安本氏は大野説を批判していますが、私にとっては安本氏こそ海や舟・筏などを知らない「ウォークマン史観の空想的なトンデモ説」でしかありませんでした。安本氏とは岡山で同郷ですが、瀬戸内海の海の民のことを知らないようです。私の叔母の夫は笠岡市の飛島(ひしま)の機帆船の「一杯船主」の海人であり、たつの市の私の母方の祖母の代まで、代々、女性たちは御座船で大阪の住吉大社に仕えており、瀬戸内海では舟が重要な交通手段であったのです。
 国際縄文学協会の「原発国民投票と縄文」という不思議な2本立ての講演会があり、前者が目的で聞きにいったのですが、後者の講師が大学の先輩の上田篤氏であったことから縄文社会研究に入るようになり、鳥浜遺跡や三内丸山遺跡の南方系のヒョウタンやウリなどがどこから誰によって運ばれてきたのかに関心を持ち、「海の道」を通って「主語―動詞-目的語」言語の海人族によって日本列島に運ばれたとの結論に達しました。そして、2017冬の『季刊 日本主義』40号に「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」を、2018年夏の『季刊 日本主義』42号には「言語構造から見た日本民族の起源」を発表しました。
 さらに、昨年夏の縄文社会研究会・東京の合宿を機に、農耕・食・神・霊(ひ)などの「希少性・固有性・継承性」のある言葉で倭音倭語とドラヴィダ語(タミル語)が一致しており、大野氏の言語比較の方法論こそ科学的であることを明らかにしました。
 重複していて恐縮ですが、すでに縄文農耕論や宗教論などでバラバラと書いてきた言語分析の部分だけをピックアップし、ここに紹介したいと思います。
 本ブログのテーマのスサノオ・大国主建国論においても、倭音倭語をによる再分析を行いたいと考えます。雛元昌弘
 
<Ⅳ 日本語起源論抜粋の構成>
1 「主語―動詞-目的語」言語族の移動論 
 1-1 縄文ノート25 「人類の旅」と「縄文農耕」、「3大穀物単一起源説」
2 倭音倭語・呉音漢語・漢音漢語の3重構造論
 2-1 縄文ノート26 縄文農耕について(「人類の旅」と「縄文農耕」、「3大穀物単一起源説」補足)   
 2-2 縄文ノート36 火焔型土器から「龍紋土器」へ
 3-3 縄文ノート37 「神」についての考察
 2-4 資料28  赤目砂鉄と高師小僧とスサ(富士見町歴史民俗資料館より)
3 ドラヴィダ語(タミル語)起源説
 3-1 縄文ノート28 ドラヴィダ海人・山人族による日本列島稲作起源論
 3-2 縄文ノート29 「吹きこぼれ」と「お焦げ」からの縄文農耕論
 3-3 縄文ノート37 「神」についての考察
 3-4 縄文ノート38 「霊(ひ)」とタミル語「pee(ぴー)」とタイ「ピー信仰」
 3-5 縄文ノート40 信州の神奈備山(神那霊山)と「霊(ひ)」信仰
4 倭流漢字用法(倭音倭語)説
 4-1 縄文ノート32 縄文の「女神信仰」考
5 まとめ
 5-1 縄文ノート418 日本語起源論からみた日本列島人起源


□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート   https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ      http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団    http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論    http://hinakoku.blog100.fc2.com/

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「縄文ノート41 日本語起源... | トップ | 「縄文ノート43 DNA分析... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本民族起源論」カテゴリの最新記事