ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート139 『サピエンス全史』批判5 狩猟採集民の『平和と戦争』」の紹介

2022-05-23 17:56:41 | 進化論
 はてなブログに「縄文ノート139 『サピエンス全史』批判5 狩猟採集民の『平和と戦争』」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
 ウクライナでのロシア兵の殺戮・略奪行為について、私は遊牧民モンゴル軍の侵略・支配の影響や、ツァーリ(皇帝)のロシア帝国軍やスターリンのソ連軍の伝統を考えるとともに、旧約聖書に書かれた神の命令を考えないわけにはいきませんでした。
 一方、人類誕生と進化について、私はユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』の批判を進めてきており、ここに「平和か戦争か」について、採集漁労狩猟民の縄文人と狩猟遊牧民のユダヤ人の末裔のハラリ氏との大きな違いを実感せずにはおれません。
 縄文人の母系制社会の「未来志向・生類生命尊重・生活文化充実・自然継承・持続可能型農耕」の霊(ひ)信仰の八百万神宗教と、狩猟遊牧民の「終末思想・絶滅思想・天国再生思想・選民優生思想・男性優位思想」の一神教の違いです。
 ユダヤ人がカナンの農民たちを殺戮により征服したのは「汝らは人類であるが、世界の他の国民は人類にあらずして獣類である」「涜神者(非ユダヤ人)の血を流す者は、神に生贄を捧ぐるに等しき」「他民族の有する所有物はすべてユダヤ民族に属すべきものである」などと命令した「ヤハウエ神」の嘘話を信じ、キリスト教徒がアフリカ・アジア・アメリカで多くの国を植民地化し、奴隷制度を作り上げることができたのは「ゴッド・イエス・聖霊」を信じて団結しその命令に従ったからだという歴史の代わりに、ハラリ氏は「神の嘘話による団結」はホモ・サピエンスが誕生から持っていた認知革命であるとしてすり替えています。
 今回は「第1章 唯一生き延びた人類種」「第2章 虚構が協力を可能にした」につづく、「第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし」について批判しています。
 本ブログの「スサノオ・大国主建国論」としては、全人類の宗教史の中に「縄文宗教を受け継いだスサノオ・大国主の八百万神信仰」をどのように位置づけることができるのか、検討を行う上での参考にしていただければ幸いです。 雛元昌弘


□参考□
<本>

 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなのくに)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(前同26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(前同31号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(前同40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(前同42号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(前同43号)
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(前同44号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(前同45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ    http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団   http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
















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