ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート

「神話探偵団~スサノオ・大国主を捜そう!」を、「ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート」に変更します。雛元昌弘

「縄文ノート24 スサノオ・大国主建国論からの縄文研究」の紹介

2020-12-12 22:06:06 | 縄文
 はてなブログに「縄文ノート24 スサノオ・大国主建国論からの縄文研究(Ⅰ合宿概要16)」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
  私の原点であるスサノオ・大国主建国論からの縄文研究の方法について整理したものです。
 日本の縄文研究が足踏みしている第1の根本的な原因は、古事記・日本書紀(記紀)神話に書かれたスサノオ・大国主16代の神話を後世の創作とし、建国の歴史の解明を放棄した点にあり、紀元1~4世紀の具体的な歴史から遡って縄文社会・文化・宗教の解明をできなくしたことです。
 第2の原因は、水田稲作開始を3000年前頃からとし、「弥生人(長江流域中国人)による水田稲作開始」と「呉音漢語の導入」により文明社会が始まったとし、文字記録のない倭音倭語の1万数千年の縄文時代を「未開時代」「前文明社会」に押し込めてしまった拝外主義の断絶史観にあります。甚だしきは「弥生人による縄文人征服説」「日本人の8割が弥生系」「弥生人天皇による建国説」「3世紀のアマテル(アマテラスは本居宣長説)=卑弥呼建国説」などがみられます。
 第3の原因は、天皇を神とする戦前の皇国史観への反省から、遺跡・遺物の分析こそが科学であるという「ただもの史観」「物証史観」に陥り、縄文社会・文化・宗教の解明への意欲を失ってしまったことです。
 第4の原因は、武士社会からの「米中心史観」「農地(生産手段)支配史観」を引き継ぎ、自然の価値や共同体社会の価値を見出せなかったことにあると考えます。
 私は縄文時代(土器時代)の解明はスサノオ・大国主建国史(農耕・生活・文化・宗教)の解明から遡るべきと考えており、私の縄文研究の方法論を紹介するとともにこれまで書いてきたスサノオ・大国主建国論の簡単な紹介を行いたいと思います。
 スサノオ・大国主建国論についてはすでに本ブログで書いてきたことですが、縄文時代からスサノオ・大国主建国への連続性について考える機会としていただければと思います。雛元昌弘

□参考□
<本>
 ・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
 ・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
 2012夏「古事記」が指し示すスサノオ・大国主建国王朝(『季刊 日本主義』18号)
 2014夏「古事記・播磨国風土記が明かす『弥生史観』の虚構」(『季刊 日本主義』26号)
 2015秋「北東北縄文遺跡群にみる地母神信仰と霊信仰」(『季刊 日本主義』31号)
 2016秋「建国史からみた象徴天皇制と戦後憲法」(『季刊 日本主義』35号)
 2016冬「古代ー現代を通底する『和』と『戦』の論理(『季刊 日本主義』36号)
 2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
 2017冬「スサノオ・大国主建国論1 記紀に書かれた建国者」(『季刊山陰』38号)
 2018春「スサノオ・大国主建国論2 「八百万の神々」の時代」(『季刊山陰』39号)
 2018夏「スサノオ・大国主建国論3 航海王・スサノオ」(『季刊山陰』40号)
 2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号
 2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
 2018秋「『龍宮』神話が示す大和政権のルーツ」(季刊日本主義43号)
 2019春「漂流日本」から「汎日本主義」へ(『季刊 日本主義』45号)
<ブログ>
  ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
  ヒナフキンの縄文ノート   https://hinafkin.hatenablog.com/
  帆人の古代史メモ      http://blog.livedoor.jp/hohito/
  邪馬台国探偵団     http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
  霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
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