ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

一助になれば

2007-11-11 23:49:32 | Weblog
12:45~14:45迄中国語出戻り教室。全員4人で。す~ぐ順番が
回ってくる授業。質問は惜しみなく(?)するわ。わからないことをその
ままにしてたら、判らないの二乗三乗になって、困ることになるからねぇ。
「質問、いいですか?」「対・・ドエ:いいですよ」
そして、又、何も見ないで、質疑応答。又頭の中は「・・・?」
イヤになってしまいます我が脳みそに。
優秀な生徒に教えるって、教える側は快感なんだけど、その逆はねぇ。
申し訳ないって思うほどよ。  
「教えることだ~い好き」
っておっしゃってくださる先生なので、少しは気持ちも軽くなるのだけど、
自分に腹が立つのよね。ゥンもう!って。

「3時に駅前で人と待ち合わせなので、失礼しま~す」
って、余韻も何もあったればこその勢いでお教室を後にして、走る走る駅迄。
つい最近、エスカレーターを上るのは、おかしいって。そう、階段を上がれ
ばいいのよね、言われてみれば。脇を通れるスペースを設けたのが・・・ね。
そうなんだけど、急いでいた私は、昇りのエスカレーターに誰もいないのを
確認して、駆け上がりました。いつもは、階段を利用するのですが、人を待
たすのが嫌い、申し訳ないので、エスカレーターを駆け上がって駅の反対側へ。

"Ahora,donde estas?" ・・・今どこにるの?相手はミゲル君。
久し振りに我が駅迄ご足労願って。見渡しても見つからずで電話をして。
折り返し、
「レイコサン、コンニチハ。マルエツノ前ニイマス」
って彼から。
いました、マルエツの前に。
"Tienes tiempo?"・・・時間ある?
「ハイ、1時間クライ」
"OK!Entonces vamos a Jonasan"・・・わかった、じゃあジョナサンへ行き
ましょう。

1~2週間前に、あげたいものがあるから出てこない?って呼び出したのです。
ケーキ製造会社へ勤めているので、忙しい時期に突入。でも、可愛いミゲル君は
お土産にケーキを携えて。彼のお給料から買ってきたと思うと少し申し訳ない気
持ち。でも、ありがたく戴きました。
そして、西日チャンポン会話の始まり。
時間がないって彼を引き止めるわけにはいけないので、早速
"Este libro es para ti."・・・この本をあなたに。
手にとって見ていた彼は、ニッコリ。
「レイコサン、トッテモ嬉シイデス。アリガトウゴザイマス」
"Muy bien !"・・・よかった。
プレゼントした本は「JAPAN」(スペイン語版)という、日本についてイラスト
入り指差し会話集。情報センター出版が出しているこれは、スペイン語圏の人達
に日本を紹介する便利な、それでいて日本人のスペイン語学習にもいいという本
なのです。
彼へ特訓していた日本語で、驚くべき上達を示した彼でしたが、仕事と勉強は
無理になって、取り敢えず終了。でも、まだまだ難儀してることと思ってました
から、たまたま知ったこの本。自分用と彼用に2冊購入して、少しでも彼にとって
日本での暮らしの一助になればで、ささやかな気持ちを渡したのです。
感激する彼を見て、私も嬉しく。
"Este es mi corazon poquito."・・・これはささやかな気持ち。
「イイエ、レイコサン、ホントニ アリガトウゴザイマス」
"Japones animo!"・・・日本語頑張って!
「ハイ、ミンナ、レイコサン、タキザワサン、オノサン、ガンバッテイイマス。
 ボク、ガンバリマス。毎日勉強シテマス」
17才のペルアノは、頑張ってこの日本と日本語に挑戦し続けています。
いつの日か、何か資格を取って欲しいって切に望む私です。彼なら出来る優秀な
頭の持ち主ですから。出来るサポートは惜しまずしてあげたいと思っています。

しかし、この違いは如何ともしがたい。
同じ生徒でもね。ミゲル君のことを思うと、自分のふがいなさを思い知らされる
のです。先生の歯痒さとお疲れを。本当に彼は優秀な生徒でしたから。