きみどりの窓

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《16番》コキ5500を作ろうかな(その6)量産化の目処立つ

2020-04-11 | 工作室

C10形コンテナの組み立て。
プリンタによるナンバリング問題、結論を先に言えば解決したと言ってよさそうです(まだ断言できませんが)。

その方法のご紹介の前に、私が試みた悪あがきをご紹介。
「塗装後にプリンタで印字するのは無理そうだ」と早々に見切りをつけ、塗装しない方法として黄緑色ともどもプリンタで印字しちゃうという方法です。あくまでもプリンタ利用に拘ってます(笑)

手元のコンテナ5個はすべて塗装してしまっていますので、実験には紙のままの裏面を使います。
サーフェーサー替わりに絵の具(ポスターカラー)の白を塗り、乾燥後に軽く表面を研磨。
その後、自作アダプターにセットしてプリンタに。
黄緑色を背景にしてナンバーともども印字するという手順です。黄緑色はwikiを参考に黄緑6号のRGB値で「調合」しました。

写真1. 黄緑色もプリントで
筆でポスターカラーを塗ったためムラがあるところに、その乾燥が不十分だったのか、インクで白が浮いてきてしまいました。黄緑色にもムラが。
逆に言えば、ポスターカラーをムラなく塗り(スプレーを使う?)、十分に乾燥させればいけるかも。いっそのこと絵の具で黄緑を調色して塗ってしまう方法もあるなあ、とアイディア妄想が膨らみます。

そんな悪あがきを構想していたところ、前回の記事に対してSatokawaさんからコメントが。

Satokawaさんは、お仕事でも塗装にかかわりを持っているその道のプロ。そのプロが理論的にいけると言うのですから間違いないでしょう。
矢も楯もたまらず近所のホームセンターに走り艶消しクリア―のスプレーを購入してきちゃいました。不要不急の外出自粛の折、食料品の買い出し(買い占めじゃないですよ)のついでにホームセンターにも立ち寄ったという次第。

天候が心配ですがはやる気持ちを抑えきれずさっそく実験。
購入したのはインクとの親和性を考えて(シロウト考えです)水性のもの。
艶消しクリアを2度吹きしていよいよ印字。印刷ユーティリティで印字濃度は標準+1(最大は+5)にしてみました。

写真2. おお、いけるか?
印字は薄いですが、インクをはじいている様子もなく、文字も読み取れます。
経年変化したコンテナならこのままでも良いかもしれません(笑)

1時間ほど乾燥させ再度印刷。ユーティリティの設定はそのまま。

写真3. これならいけそうだ

印象として黒色は90%位の濃さですが、これなら十分いけます。
Satokawaさん、さすがです。ありがとうございました。

写真4. またまた天賞堂のコンテナと
右が今回塗装&ナンバーを印字したC10コンテナ。
ナンバーは試作2号なので「9002」です。ナンバーを自在に変えられるのがプリンタ印字ならではなので諦めきれないんです。

これで塗装済みの5個のコンテナパーツも組立て工程に進めます。手元にあるコキ5500のキットは2両分。コンテナはあと5個は追加で必要ですが、安心して追加購入できます(ってすでに発注しちゃてますが)。

もう一度言います。
Satokawaさん、ありがとうございました!


《16番》コキ5500を作ろうかな(その5)量産化に大きな壁

2020-04-09 | 工作室

C10コンテナの組み立て。
試作品の実験がうまくいったので意気揚々と量産を開始しました。
と言っても試作の1個を含めて5個ですが。

まずはサーフェーサーを吹きます。
試作した1個はバラしてから、他の4個分は切り離す前に。

写真1. サーフェーサーを吹きました
右下の白い1つは試作品の「底面」のパーツ。
組み立てちゃえば見えないからという理由であえてサフェは吹いてません。

サフェを吹いた後、軽く表面を研磨してからパーツを切り離し、妻板、側板、天板を貼り合わせていきます。
貼り合わせるにあたってはスプレーノリを使ってみましたが、位置合わせ時にくっ付いてしまって意外に難しい。なお、試作時は木工用ボンドで点付け。

写真2. 貼り合わせました

コンテナ5個分のパーツが勢ぞろい。最下段は試作コンテナだったもの。試し印字のナンバーは完全に消えています。

ここで側板+妻板で4面の仮組みして塗装工程に移ります。
仮組みしたのは側板の木口もムラなく色を入れたいと思ったので。

そして塗装。
塗料はGMカラーの黄緑6号。
サーフェーサー、スプレーノリともども買い置き品。備蓄は大切ですね(笑)

写真3. 塗り上がり(天板は仮置き)
いい色だなあ、とアルコール片手に悦に入っていたのですが・・・

さてここから問題のナンバリングです。
ふと脳裏を横切ったのは塗装後にうまくインクがのってくれるのだろうか、ということ。

写真4. やはり・・・
自家製のアダプタにセットしていざ印刷。量産化試作ということでナンバーは「9999」にしてみました(^^ゞ

結果は見ての通り。インクがはじかれてしまっています。
もう一度、印刷濃さを最大にして印刷してみたのですが、見た目はほとんど変わりません。上の写真は2度の印刷後のもの。2回印刷しても印字位置がズレていないのは大したもんです。
プリンタインクが染料系というのが原因でしょうか。顔料系インクだと結果は違うんでしょうが手持ちのプリンタは染料系しか使えない・・・。
ということで暗礁に乗り上げてしまいました。

さらなる悪あがきを考えてみようと思ってはいるのですがショックが大きくて(?)アイディアが浮かびません。
おとなしく純正のデカールを購入するしか手は無いのかなあ。

気分転換に同時に購入したコキ5500の組み立てに移ることにします。


《16番》コキ5500を作ろうかな(その4)コンテナの仮組み

2020-04-06 | 工作室

2年前に立ち上げた「コキ5500を作ろうかな」プロジェクト。
さくさくと鋼体の試作まで進んだものの、諸々の問題にぶち当たって休眠状態になっていました。まあ一番の原因は私のやる気なんですが(笑)

それがここに来て新たな展開を迎えました。
私が目指していた「ペーパーでコキを作る」というのを簡単(?)に実現できそうなキットがあることをネットで知り、さっそく取り寄せてみました。

写真1. コキ5500とC10コンテナ
甲府モデルさんのコキ5500とC10コンテナのペーパーキットであります。
コキ5500は2両分入り、C10コンテナは5個入りを各1セットずつ購入。これじゃコンテナは1両分しかないじゃん、ということに気づいたのはブツの到着後(笑)。

ちょっと試したいことがありますので、まずはコンテナから組み立てます。

写真2. C10コンテナ
金属やプラのパーツは一切無く、100%ペーパーのキットです。

試作なのでまずは1個だけを組み立てます。
材質は紙で基本的にカット済み。ゲートをカッターで切って接着剤で貼り合わせればOK。
側面と妻面を作った(と言っても貼り合わせただけ)ところで別の工作に。

写真3. ちょっと試したいこと
これは2年前のプロジェクト立ち上げ時から温めていた構想。
コキを作ると同時にコンテナも作ることを構想していました。その際ナンバー等のレタリングをどうしようかと考え、そこで思い付いたのがプリンタのCDレーベル印刷機能。

ここでの課題はまずは厚さ、そしてリブ等の段差があるところにキレイに印字できるか、という2点。
厚さについては、手元にあるCD-Rの厚さが1.2mm、キットのペーパーが1.0mm厚と0.2mm厚、貼り合わせて1.2mmなので問題はなさそうです。

あとは段差(0.2mm)があるときの印刷がうまくいくか、だけ。これは実際にやってみなきゃ分からない。
ということで、印刷用のアダプターというか治具を作ってみました。
型紙(WORDで作成)をA4サイズのラベル用紙に印刷し、1.2mm厚のプラ板に貼ってカットして模擬CDに。

コンテナのナンバー等はペイントソフトで作成。
ナンバー類の記載内容や記載位置の参考にしたのは手元にあった天賞堂のコキ5500に同梱のC10コンテナ。
印刷ソフトは手元プリンタのメーカー(EPSONさん)の「Print CD」なるユーティティソフトを使用。
で、印刷してみたのが下の写真。

写真4. うまくいったようです
(リブ等の)段差があってもインクは直線的に飛ぶようで、特に「ピンぼけ」もありませんでした。

話しが前後しますが、今回はあくまでも印字実験なので下地処理も塗装もしないまま。
実験に失敗したらサーフェイサーで隠せばいいやということで気楽な挑戦。もっとも失敗した場合のプランBは持ち合わせていなかったのですが(^^;

そして仮組みして記念撮影(?)

写真5. 参考にした天賞堂のC10と並べてみた
仮組みコンテナは各パーツをはめ込んだだけで接着していません。
この後はバラしてサフェ処理、塗装。そして再度ナンバーを印字して本組みの予定です。