蒲田耕二の発言

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『海の生き物が発する音だけで音楽を作ったら』

2015-08-21 | 文化
というサイトをグノシーが見つけてきてくれて、これちょっと感動しました。下関の水族館のプロモビデオ。

随分むかしのこと、クジラの歌とかいうLPが発売されたことがある。クジラの鳴き声を録音し、適当なピッチの音をつぎはぎして人間が作ったメロディにはめ込んだものだった。なんの曲だったか忘れたが、だれでも知ってる既存の曲を、あら~、クジラが歌ってるよ、てんでビックリさせる趣向だった。

つまり、クジラの親子や仲間同士のコミュニケーション行動に敬意を表したものではない。いかにもアメリカのエコ原理主義者が思いつきそうなゲテモノで、だから聴いて面白くもなんともなかった。

上記のビデオも、動物の出す音を人間が自分の都合で利用してるのには違いないが、しかしここにはなんか自然への敬意が感じられるんだよね。動物たちの生命力への讃歌っていうか。

なにより、既存の曲に当てはめるんじゃなくて新しい曲を作り出していることに意義がある。生命の活動=創造。その事実を端的に物語る作品、と言えるんじゃないか。

細かいカット割りの映像も、生き物の無垢な行動の美しさをよく表している。

ところで、競技場建設白紙撤回に続いて公式エンブレムのデザイナーに盗作疑惑がゾロゾロ。これぐらいケチのついたオリンピックも珍しいよな。恥だよ。返上した方がええんちゃう?

いっぽう安倍の戦後70年談話、オレは意外と否定してないんだよね。安保法案にはぜったい反対で街頭署名しまくってるが。

なぜかというと、以下の文言があるから。

「百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました」

イギリスがインド、パキスタンで、フランスがカンボジア、ベトナムで、オランダがインドネシアで何をやったか、これまで誰も指摘しなかったじゃん。うんと遠回しの当てこすりにせよ、日本の首相が公式談話で西欧を批判したのは初めてだよ。

韓国への謝罪が足りない? ある程度しょうがないよ。世界遺産登録時の約束反故で日本じゅうを激怒させちまったもん。あれは、ない。

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