koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/10 宇部定期開院

2022-12-31 | おもちゃ
12/10は宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
一週間前のサンパーク出張開院で、数が多すぎて途中で受付打ち切りして、「毎月第2週土曜日の定期開院の方に持ってって下さい」とした人が結構多かったので、この日は忙しい予感でしたが、来院は12件ぐらいだったかなぁ…。ただ、サンパークの入院品も持って来て、「どうしよう」とか「この部品ない?」とか、当日以外の仕事をしてる人も多くて、全体的には忙しかった…。

入院品以外に当日、「左には曲がるけど右に曲がらない軽トラのラジコン→ステアリングの所に小石が引っかかってた」とか、電池BOX端子のサビてたプリモプエルとかを修理したけど、忙しくて写真も取ってないし、入院品だけ修理カウントにしよう。

入院1件目、ネットで調べた所、ベネッセの「こどもチャレンジぷちファースト2013年1月号」の付録、「ろくおん おとあそびたいこ」。結論は、操作方法の問題と電池消耗だけで、故障はなかった。

「ろくおんが出来ない」だけで、他のたいこの機能はちゃんと動くっぽい。他の初心者ドクターに診て貰いつつ、「マイクはどうなの?」と予備品と取り替えてみたり、「マイクはいいのに録音出来ないのなら、カップリングコンデンサはどうなの?」と取り替えてみたりしたけど録音は出来ず、入院となった。

持って帰ってネットで調査したところ、「ろくおん」のボタンはどうも「長押し」で使うらしい。長押しっぱなしにすると「ピ、ピ、ピ…、ピッ」と4回鳴った後、2秒程度の時間の後「ピピッ」と鳴る。4回目のちょっと高い「ピッ」から「ピピッ」の間の約2秒が録音時間で、その間ずっと「ろくおん」ボタンを長押しにすると録音できるらしい。
それが、電池消耗でちゃんと動いてなかった、という状態。(「さいせい」を押すと、会場で触り始めた最初は、なんか「ボツっ」みたいなノイズが聞こえてたのが、後半では「さいせい」を押すと起動音が鳴るようになった。単に、最初は「さいせい」がギリ動いて、以前に録音しようとして失敗した「ボツっ」みたいな雑音が再生されて、後半は電池がもたずにリセットかかってただけだったっぽい。)
ちゃんと録音出来て、たいこを叩くと録音した音声が再生されるようになったので、これで終了。

2件目、Tokyo disney Resortと書いてあるディズニーのキーボード。

カルテには「音の出方がおかしくなる」と書いてあり、最初の動作確認では、鍵盤を引いた時の音程がちょっと不安定だったり、曲の再生中に途中で止まったりとかがあったけど、入ってた電池:単4×2本が、Ni-MH充電池だった。通常1.5V×2=3Vのところ、1.2V×2=2.4Vしかないと、ちゃんとした動作は期待できませんね…。「不適切な電池の使用」で終了。

3件目、2件目と同じ人のIWAYAの犬。

「あごがカポカポなる」と書いてあるけど、あごがカポカポとはならないでしょう…。確認したら、頭蓋骨がふらふらだった。これは…鼻の上で頭蓋骨を固定してる細い棒の折損でしょう。補修しにくい個所ですね…。分解して確認。

やはりここですね。あまり盛れないので、クリップ針金を当てて、主に下側だけにエポキシを盛ります。

これで組み戻して動作確認。これでもってくれることを祈りましょうw。

4件目、「ことば絵じてん」。

写真はペンの分解状態。電源入れてもうんともすんとも言わない。LEDとか付いてないので、電源が入ってるかどうかも分からないけど、スピーカ確認したらボイスコイル断線状態だった。φ23mmの薄型スピーカで、ちょうどの手持ちが無かったので、φ20mmの厚型のフィルムコーンSPに取り替えして終了。

5件目、またもやIWAYAの犬。

今度は「右前足の骨折」との事だけど、触った感じでは折れてないような気がする。脱臼かなぁ…ととりあえず分解。

これは、今まで見た記憶のない所が折れてます。右側面で右足を動かすリンクが折れてます。表側には、写真にも写ってる「軸端の押さえ」がはまるので、エポキシは盛れない。瞬間接着剤で固定後、細いSUS番線を巻いてからエポキシで周りを固定する。

これで回り全体にエポキシで盛って、固まるのを待ってから組み戻して動作確認して終了。

今回の入院品最後の6件目、ディズニードリームトイパッド。

これは…以前(3年前)に苦労して結局修理不能になった、苦い思い出のあるおもちゃです…。

今回は単純で直る故障でした。とりあえず基板全景。

3年前のと全く同じヤツです。とりあえず、電源SW押しても全くうんともすんとも言わない。起動音も鳴らないし画面も点かない。最初の確認では、オーディオアンプの直近のランドに3.3Vが掛かってたので、電池・電源周りにはトラブル無いと思うんだけど…。

前回の状況と比較するため、電源スイッチのスキャン電圧を確認しようとしたら…、前回は2Vぐらいが掛かってて、電源スイッチの片方はGNDに繋がってたはずなのに、今回の測定では、電池BOXのマイナス端子にマイナスを取って測定したところ、片方は6.1V、もう片方も5.9Vぐらい掛かってて、何かおかしい…。さっき測ったオーディアンプ直近のランドも6.1Vになってる。電解コンデンサが、多分電源ICの入り口側と出口側の両方に付いてるだろうけど、どちらも、しかも電解コンデンサのプラス側もマイナス側も両方、6.1Vになってる…。これは…GNDが取れてない?

電池からの配線が繋がって、DCジャックが乗ってる「サブ基板」を確認する。

①~③がDCジャックの端子。①とパターンが繋がってる所に電池BOXからのマイナス線が繋がってるけど、そのマイナス線からメイン基板までに導通の有るラインが無い。
DCジャックは「3端子」で、これはつまり、ジャックを刺さないと電池側が導通して、ジャックを刺すと電池側が切れてコネクタ側だけが導通する作りになってるはず。その「電池側を導通させる」接点の不良でしょう。
日頃から言ってる「人が組み立てた物は、きっと分解できる」。分解して整備する。

ハンダ吸い取りしてDCジャック外してから、接点分解。

上の基板の写真でいうと、①と③との導通があるべきだったんだな。今回の接触不良に関係ない所もあるけど、全体的にだいぶ黒い。アルコールで拭いただけではキレイにならなかったので、#2000のペーパーで磨いて導通復活。これで付け直して電源入れたら、液晶点いた!
音はしなかった。前もあった、ボリュームが「ゼロ」になってると、起動音も鳴らない。ボリューム「ゼロ」は、電池抜いてもリセット押しても多分ゼロのまま。やっかいだね。
ネットで調べてたら、「電池で動かなくなった、ACアダプター刺せば動く」という記事があったけど、今回のと同じ状態だろうね~。

これで、12/30・31の作業で、12月度の宇部定期開院での入院患者も全部終わって、あとサンパーク入院品のPIC換装案件が1件残ってる以外、ほぼ「今年の修理今年のうちに」で、なんとか夜までかかって「今年のブログ今年のうちに」終わったわ~。今日も馬車馬のように働いた一日だった。(そして、馬車馬のように働いた一年だった…w。)
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12/4 サンパーク出張開院⑥

2022-12-31 | おもちゃ
長い戦いの12/4サンパークでの出張開院、大晦日まで作業して今年の作業は終わりw。
43件目、先週?先々週?から苦闘していたIWAYAのウサギ。

両足骨折で全く立てませんが、それだけではありませんでした…。苦戦しました。分解してみると、

両後ろ足以外に、左耳の付け根が折損してます…。
後ろ脚はいつも通り、クリップ針金を当ててエポキシで補修。耳の付け根は、右耳側は軸部分に固定されてますが、左耳側はプラ軸の凹部に差し込む作りになってます。この作りのまま、割れた所だけエポキシで付けたのですが、プラ軸に差し込もうとしたら「パキっ」と割れてしまいました…。この方針ではもたないので、プラ軸と一体化してエポキシ塗って大き目で補修しました。
これでいけると信じたいですが、ぬいぐるみを被せる時に耳にだいぶ無理が掛かってしまう。このまま組んで被せるのでは、被せる時に割れる可能性が相当高い…。どうしよっか…布側の耳の付け根を一旦切り離して、組んでから縫い戻すか…と悩んでいたのだけど、そっか、耳は抜ける作りになってる。耳の骨を抜いた状態で組み戻して、ぬいぐるみ被せてから骨をはめ込めばいいか?

耳の先の方を抜いて骨格組み戻すとこうなる。これで組み戻しをしよう。

ところが…組み戻して動作確認すると、動きが悪い…。歩き動作のところで空回りが発生する。ギアの歯の欠けだろうか…。で、確認しようと何回か、ぬいぐるみ被せる・また分解する、をしてたら、補修した足が両方ともまた折れた…。泣きそうになった…。
仕方ない、塗ったエポキシ再度ほとんど剥がして、今度は上の方までぐるり囲むように塗って補修し直し。たしかこれが、先週末:12/25の作業。

エポキシしっかり固まるまで待って、気を取り直して今日作業。動作不良修理のため、ギアボックスを完全分解。

あ~、足のクランクを駆動する22Tの歯車が摩耗してます。(写真の下側の歯数枚がチビてます)
写真で見えてる裏側から、手前の少し大きな平ギアがスライドしながら近づいてきて、回転したまま「ガキっ」と噛むので、見えませんが裏側の方が摩耗がひどくて斜めに削れて、裏側はもっと歯が潰れてます。これは取替しかなさそうですが、多分軸にボスの長いギアを突っ込んでから、軸を曲げてクランクにしてるので、抜いて補修はできません…。
削れたギアを除去してキレイに削って、手持ちの22Tギアを加工して圧入します。

これが補修後。プラボス部は何段階かで直径が変わってますが、歯車の直近は4.5mm。歯車の写真上側は5.5mm。軸はクランクで曲がってますが、ドリルチャックでなんとか咥えられました。卓上ボール盤で咥えて回して、ヤスリを当てて整形。4.5mmまで削りたかったのですが厳しかったので、歯車側に5mmのキリ穴あけて、ボス部を5mmちょいまで削って圧入しました。
旋盤じゃないので目分量の適当な作業ですが、位置的にもばっちりになりました。(この歯車補修で、今日のほぼ午前中が潰れた…)

これで補修全て終わったはず。頭部のぬいぐるみの被せも何とか出来た。
抜いた耳を刺すのは…外から手探りでは無理だった。やむなく、耳のピンクの部分のミシン縫いを切って、取付部が見える状態で差し込み。これで動作確認してばっちりと思って、電池BOX周りのホットボンド止めもして、最後の動作確認をしてたら…「鳴き」が全くないのに気が付いた…。何か組み方が悪いんだろう。またもや泣きそう…。

破れかけてた鳴き笛もせっかくトレペで補修したのに、ちゃんと鳴くようにしない訳にはいかない…。(被せる・ぬがせるの繰り返しで、一旦補修した足がまた折れた悪夢が…)
「これでいいだろう」と思って組み戻したけど間違いだったのは、この状態。

赤矢印のところ、寝き笛を押す板のついた可動部品、写真では三角形な部分が上に出てますが、これが間違いでした。またギアボックスから分解して修正後。

これでばっちり鳴くようになった!これでまた被せ戻して、耳刺し直して、ホットボンド止めまでやって終了~。(夕方に、切った耳のミシン縫いの縫い戻しを忘れてるのに気づいたけど、年が明けてからウチの奥さんに頼もうw)

さて次、44件目は修理不能の案件。よく来るパトカーです。

当日会場にて「断線ぐらいだろう」とやりかけたのですが、確かに電池BOXからの線が断線してたのですが、基板側の線のハンダ付けがへっっったクソで、しかも間違った所にハンダ付けされてた。電池BOXからのプラス線が基板の「SP」に繋げてあって、スピーカ線の片方は「VDD」の所に繋げてあった。正しく戻しても動作は復活しない。「あんな事したら基板壊れちゃうじゃん」と思いながら入院にした。

とにかくハンダ付けがヘタ、しかも基板がめちゃくちゃ汚くなってる。

配線を一旦全部外して、このめっちゃ汚いのをなんとかボチボチキレイにして、とりあえずパターン切れがなさそうなのを確認して配線繋ぎ直したけど、やっぱりうんともすんとも言わない。スピーカ行きはBTLの様なのでソース・シンクとも確認したけど、全く無反応っぽい。
受け取った時点では繋ぎ間違いは1組2本だけだったけど、それ以外に途中にどんな繋ぎ間違いをしたともしれない。「そりゃ壊れるでしょ。断線した時点で任せてくれれば多分直ったのに、余計に壊して…」と「修理不能」としました。(この程度のおもちゃをPIC換装で直すほど、ヒマがない…。)

45件目、ヒンジの折れたDSLite。

これは…どうしたもんか、直せるのか…。(と、後回しになってた。)
DSのヒンジはただの筒じゃなくて、全開(上下画面が水平じゃなくて170度ぐらいの感じ)で「カクっ」と固定されるようになってる。ただ外れないように固定しただけではいまいちになる。
ヒンジは「角丸」になってるので、位置を合わせた状態でプラリペアを盛って固定してみた。
寒いせいかプラリペアが古いせいか、固まるのに時間が掛かって油断して手を離したら浮いてしまって、途中であわてて指で押さえて整形する羽目になったけど、なんとか固定された。

見た目は悪いけど、全開にした時に「カクっ」という固定感も出て、機能的にはほぼばっちりに補修できた。これで良しとさせて頂こう。(ほんとは多めに盛ってから削ろうと思ってたのに、途中で失敗したせいで削る代がなくなった…)

さてさてあと、Disneyの置時計のアラーム音楽が壊れててPIC換装予定の物が1件残ってる。慣れた人なら1日もかからず作れるんだろうけど、ちょっと時間がかかる。これは「年明けの自由研究」にして、今年の仕事はここまでにしよう。
(「年明けの」といっても、今年の会社の年末年始休暇は短くて、年明けは三が日だけなんだがなぁ…)
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12/29 プリモメンテ279,280件目:ハートたっぷり&おうたたっぷり(最終)

2022-12-29 | プリモプエル
長期入院になってたハートたっぷり、最終調整と確認して、とうとう退院とします。

明るさ検知回路、再掲します。

前回、良かれと思って1uFに取り替えた「EC5」は、47uFに戻しました。分圧抵抗「R12」は50kΩにしておきました。だいぶ熱かける羽目になったので、別に大丈夫と思ってた分圧抵抗R12が断線してたりと、いろいろ苦労しました…。
最終の動作は、やはり夜は反応が悪い。ウチのいまいち暗いリビングのコタツの上で、マシな方のほっぺは130kΩぐらい。これで電灯のすぐ下まで持って行っても、1分位待たないと反応しない。初代だと電灯のすぐ下まで持って行ったあと、手のひらで「さっ」と影にすると反応がいいけど、今回のハートたっぷりは、長めに影にしてあげないと反応しない。やっぱり一度反応すると後しばらくは反応がいい。
状態の悪いおでこの方は、同じくこたつの上で1.1MΩ。これでは反応しないね…。電灯の下10cmぐらいまで近づければ35kΩ、これなら反応するはずだけど、やっぱり1分以上は明るい状態をキープしてからじゃないと反応しない。昨晩動作確認して、やっと22時に寝かし付けできた。これで退院にしよう。

取り替えた右手のスイッチがどうも引っかかる。綿がきついと押した後戻らない事があるのだけど、綿はそこまできつくない様なのに戻りが悪い。仕方なく先週再度分解、布袋も切って確認したところ、スイッチベースに例の大嫌いな茶色い接着剤がついてて、それがせってたっぽい。
めっちゃ手が掛かった…。おうたたっぷりの方は値は悪いものの電灯の下なら反応したので、両手・しっぽのスイッチ取替しただけだったけど、ハートたっぷりの方は難儀した…。「全身洗濯フルメンテ」ならこんな事で悩まずに済んだのに…。
昨晩寝かしつけも出来たので、今日退院としました。
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12/26 プリモメンテ282件目:タイプA

2022-12-26 | プリモプエル
タイプA「プリちゃん」の全身洗濯フルメンテでの入院です。

そうですね、ボチボチ汚れてます。洗濯のためいつも通り左手から分解していきます。

これは…BOX側の付け根は配線が細い「タイプA」ですが、プエル病院いつもの青線で、タイプB以降のガラエポ基板に替わってます。次、右手。

ここもガラエポ基板。線は…おうた以降のウレタン被覆線だったかな。続いてしっぽ。

しっぽも右手と同様、ガラエポ基板でウレタン被覆線。3か所の内1or2カ所は、前期おうたたっぷりの「一番いい両面基板」でした(多分しっぽと右手かな)

これでいつも通り洗濯ですが、かなりの黒水が出ました。センサーの汚れ方からしても、おそらく「ぬいぐるみクリーナー」みたいなもので拭いて、表面はそこそこキレイでも布の中に汚れが染み込んでたものと思われます。前回の「ほこりでコーティングされてセンサー表面が全く見えない」ぐらいの子は、「プリモプエル専用液体クリーナーで表面の汚れを落としてました」とあったし、取説のQ&Aにも「ぬいぐるみが汚れてしまったとき→市販のぬいぐるみクリーナーをお使いください」と書いてあるけど、中がどうなってるか知ってる者としては、全くお勧めできませんね…。

タイプAは生活リズムが乱れてる事が多いので、BOX単体で早めに動作確認。入院時は24時就寝・9時起床でした。入院期間中で22時半就寝・8時過ぎ起床ぐらいまで調整できました。
組み戻して綿を全部入れる前に動作確認すると…おでこのなでなでセンサーが効かない…。毎日寝かし付けはしてたのですが、そういえば裸CdSでも反応はいまいちだった気が…。
慌てて測定してみると、外して測定の抵抗値には問題がないのに、明→暗で電圧が0.5Vぐらいしか変化しない。これはやはり、明るさ検知回路のいつものコンデンサのリークでしょう。いつも通り1uFに取り替えました。

これで綿入れ戻し・縫い戻しして終了。いつも通りの記念撮影。

新品には及びませんが、なかなかキレイになったと思います。これで昨日退院していきました。
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12/25 プリモメンテ279,280件目:ハートたっぷり&おうたたっぷり②

2022-12-25 | プリモプエル
サンパークイベントでの入院が多すぎて未だに退院できず長期入院になってる、ハートたっぷり&おうたたっぷりの「②」です…。

そもそも、こんなに汚れてて顔の明るさセンサーがまともに働く訳がないし、イベントで忙しいのに最悪のタイミングで送って来て…これはもう「洗濯しないと良くなりません」で返そうかと思ってたのですが、それにつけても反応が悪いので回路起こしたり定数変更したりとか、もうちょっと調べようと入院が長くなってます…。

基板の顔の明るさ検知回路周辺、載せておきます。

写真左上のTr周り2セットが、顔の明るさ(変化)検知回路です。
トランジスタはMarking:Y1=SS8050と思われます。初代プリモの明るさ検知回路はPNPを使ってるので、違う回路と思われます。機能確認と合わせて邪魔な電解コンデンサを一旦撤去して、回路図起こします。初代と併記します。

PNPとNPN使用で、そっくりひっくり返したような回路・定数です。違いとしては、PNP使用の初代回路では、CdS→ベースへのコンデンサは表面実装で、多分せいぜい1uFぐらいだろうと、不良で取り替える時は1uFにしてますが、NPN使用のハートたっぷりでは、47uFのアルミ電解コンデンサが使われてます。動作にどう違いがでるでしょうか…。

先週の仕事から。
電解コンデンサは外して調べたけど、容量・絶縁とも問題なし。本体センサーを外して裸CdSを繋げるとちゃんと動くけど、本体センサーを繋ぐと効かない。コネクタに繋げた状態でDMM繋いで、明るい時・暗くしたときの電圧変化を測定すると、本体センサーと裸CdSとで動きが違う。本体センサーの明るい・暗いの電圧値と、裸CdSにタオルを被せて同じぐらいの電圧になるように調整してから「急に暗く」した時とで、本体センサーの方が変化が遅い。同じくらいの電圧にしても、裸CdSだと反応して本体センサーだと反応しない…。
比較的値のいい左ほっぺの方も、電灯のすぐ下まで持って行っても反応したりしなかったり。あと、一旦反応するとしばらくは反応が良いけど、じきにまた悪くなるような傾向も見られる…。充放電とかの理由があるのだろうか…。
再度頭部分解して確認して、「CdSの特性悪化?」と結局CdSも配線も取り替えてみたけど、状況変わらない…。

使用TrがSS8050なのが気になった…。SS8050はSOT-23パッケージでもIc=1.5Aでモータ駆動等に便利な反面、小信号の処理には何か難点があるのじゃないかしら…。これをS9014に取り替えてみたけどやっぱり変化なし…。
先週はこの辺で挫けた…。

で、日曜日の今日、朝から再挑戦。
基板への疑いが消えない。ハートたっぷりの基板は、全体にボクのキライな茶色い接着剤が被せてある。以前にダッキーで、この「茶色い接着剤」のせいで絶縁低下が起きて動作不良になったケースがあったけど、ハートたっぷりの基板は、はっきり分からない所にもうす~く接着剤が掛かってて、基板全体で絶縁不良が起きてたらもはや正常動作は期待できないに違いない。
「カット&トライ」で定数の改善を検討するためにも、朝からブレッドボードで仮組してオシロで動作の確認をしたのだけど、これがどうにもうまくいかない…。もはや、ブレッドボードの確実性が悪いのかオシロが悪いのかも分からず難航…。午前中いっぱい格闘して何の結果も得られず…。

午後ももうひと頑張り。結局Hantekのオシロが、時間レンジを500msにすると表示も値もめちゃくちゃになるという事が分かった…。分かればそのように使うしかないけど、分かるまで「このオシロ絶対おかしい…。買い換えようか?」と思った…。「Hantek オシロスコープ でたらめ」とか「滅茶苦茶」とかで検索したけど、特に何もヒットしなかった…。
ブレッドボードの方は悪くないのが分かったので、いろいろ変えながら動作を確認。

まず、動作する時のA点・B点・出力の状態。(電源には乾電池2本≒3.0Vを使用)

A点:黄色・B点:水色・出力・シアン、です。
明るい→暗いで、A点の電圧は2.44→3.05Vと+0.6Vの変化で、ベースは0→0.55Vに変化して、出力がH→Lに変化してる。

ところが、同じような条件でも動作しない時がある。

同様に明るい→暗いで、A点の電圧は2.24→2.94Vと+0.7Vの変化で、ベースも0→0.71Vに変化してるのに、出力はHのままで動かない…。

長時間格闘して分かった事。
1:真っ暗な状態が続くと、その後ちょっと明るくしてから暗くしても、反応が極端に悪くなる。
2:47uFを1uFに変更すると、反応が悪くなる。
3:ベース→エミッタへの1MΩを100kΩに変えると、ちょっと反応良くなる。

「1」で真っ暗な状態では、A点がほぼVccになるので、47uFに3.3Vが充電されて、電位が変わっても放電電流が低いせいで反応しないのかしら?
よって「3」で放電電流を大きくした方が反応が良くなる?

「1」で「真っ暗な状態が続くと反応が悪くなる」なら、やはり顔の布の汚れでセンサーにとっては「真っ暗」な状態から、電灯の直下まで持ってっても反応が良くなくてしょうがない、という事になる…。
今日の夕方の時点では、47uF→1uFに取り替えた状態でますます反応悪そうなので、もう少し様子見るのと次の休みで47uFに戻すので、もうちょっと入院にしよう…。
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12/4 サンパーク出張開院⑤

2022-12-22 | おもちゃ
数えるのも困難なほどの入院品になってしまったサンパーク出張開院、もうあと一息です。ただ、なるだけ早く数を減らそうと簡単そうなのから先にやってったので、ぬいぐるみ系等の面倒なヤツばっかり残ってるのですがw。

という事で36,37件目、同じ人の2個でいつものIWAYAの犬(ビーグル)とウッディです。

IWAYAの方は、右後ろ脚の骨折です。ぬいぐるみ剥がして分解。いつもの様にクリップ針金を通して添え木にしてエポキシで固定。

これで固まるまで半日以上してから組み戻して、動作確認。右後ろ脚以外には異常はなさそうでした。ぬいぐるみの仕戻しして終了。

ウッディの方は「紐を引っ張るとしゃべるのだが、紐が戻らなくなった」との事。分解して確認。

BOXは突っ込んであるだけで、縫いを切ったりする必要はありませんでした。首のところはケーシングで挟んで固定されてました。
コイルばねの端っこが切れてバカになってました。2巻き程ひねって掛ける形にしてセットしますが、紐を引っ張る輪っかへの紐の結びが、多分瞬間接着剤染み込ませて固めてあってほどけない…。紐を伸ばした状態でコイルばねに何回転もの与圧を掛けて組み戻すのは困難。紐をドラムに巻いた状態で組みたいけど、この分解状態ではぬいぐるみ側で紐を抜かないとちゃんと巻けない…。ヒモは取り換える事にした。
紐取り替えて、コイルばねには2回転分ぐらいの与圧を掛けて組み戻した状態。

これで紐の動きはバッチリ。ただ、右側の接点が、組み方は試行錯誤してこれでいいと思うのだけど、接点が下の電極に当たるのが硬くて、巻きが引っかかる。手で押さえて動作確認するぐらいだとOKなのだが、ケースをちゃんと組み戻すとどうしても引っかかる。
まあ、引っかかって戻らなくなっても、半回転でもバネは効くので接点はON-OFFしてちゃんとしゃべるし、ときどき引っ掛かりをスルーして巻き戻るときもある。これで勘弁頂こう…。

次、IWAYAのウサギをやってたのだけどちょっと難航してまだ終わらず、38件目、「HOMEY GINGER CAT」と書いてある、歩いて鳴く猫のぬいぐるみ。

右後ろ脚の骨折との事なので、とりあえずぬいぐるみを脱がせようとしたのだけど、足が長くて左後ろ足が抜けない…。とりあえず壊れてる右後ろ脚を見てみると、どうもネジが取れて外れてるだけっぽい。

(写真は修理後)
左足をめくって確認したら、やはりネジ止めされてたので、手持ちの適当なタッピングネジにワッシャ足して固定したら、ちゃんと動くようになった。
(左足が抜けずに諦めたぐらいだったので、右足を固定してからぬいぐるみに突っ込むのにだいぶ往生した…。)

39件目、豆しば。

これは以前に診た事がある、その時は「押したら歩く」スイッチ部分での断線だったので、「外からだけで行けるかな」と思ったのだけど、今回はスイッチ押すと「ウイ~ン」とモータが回る音だけして全く動かない。ピニオン割れぐらいかな…と分解。

これも分解苦労した。がんばったけど足が長くて抜けそうになく、調べたら背中が手縫いで、ほどいて上に抜いた。(それでもぬいぐるみから分離するのに苦労した…)
プーリーベルトが外れてました。伸びて緩んだかなぁ。ぬいぐるみから中途半端に抜いた状態だと負荷が高くて回らなかったので、とうとう全部ぬいぐるみから出して動作確認。

ベルトは少し緩い気もしますが、とりあえず回ったのでこれで組み戻し。組み戻してもちゃんと歩いてくれそうだったので、ほどいた所を縫い戻して終了。

40件目、「Little Live Pets(リトルライブペット)」というおもちゃらしい。

カルテには「鳴き続けたり、今度は鳴かなくなったりする」との書いてある。とりあえず入ってた電池はスッカラカンだった。Vinnicの電池はその辺で市販されてないので、購入時に入ってた動作確認用の初期電池じゃないかしら…。
自分の電池を入れてみたけど、遊び方が分からない…。ネットで検索するも、英語の動画しか見つからない。とりあえず見つけた動画によると、鼻が押しボタンスイッチ、頭になでなでセンサーで鳴く、背中をなでるとしっぽを振る、寝かせる(横orあおむけ)にすると寝る、といった動作らしい。
鼻と頭は動作したけど、背中なでなでがはっきりしないので、念のため分解してみる。

背中の手縫いを切って確認。なんか途中で切って継がれたような線がある。タッチセンスかなぁ…。しっぽは動かすような作りにはなってなかった。タッチは…はっきりしない…。あとは持主さんに判断して貰おう。縫い戻して終了。

41件目、前のペットと同じ人のちっちゃなデジカメ。

USBを刺せば起動するんだけど、充電池で起動しない、との事。Li-PO充電池がダメになってたらめんどうだなぁ…と思ったのだけど、線が切れてただけだった。

2本とも切れてますね…。バッテリーの固定があまり良くないので、そのせいかなぁ…。とりあえず再ハンダ付けして動作確認してOKだったので、再ハンダ付けだけやっておいた。(ホットボンドで配線固定しておくんだったなぁ…)

今日の最後、42件目、すみっコぐらしのノートパソコン。

「電源ONのスイッチを押しても液晶が点かない」と書いてあったので、液晶取替かなぁ…バックライトの配線切れぐらいだといいなぁ…と思いながら動作確認してみると、電源スイッチ押してもうんともすんとも言わない。普通なら、液晶が死んでても起動音はするはずなので、これは「液晶が点かない」ではなくて「電源が入らない」だなぁ…。
とりあえずキーボード側を分解。

ほぼ、キーマトリックスがあるだけですね。電池BOX周りに異常はなく、電圧はちゃんと取れてる。電池電圧を測りながら電源ONスイッチ押すと、6Vからじわっと0.2Vぐらい電圧が下がるので、電源ONスイッチは効いてるっぽい。しかたないので、めんどうだけど画面側も分解。

これは…まさにほぼ「コンピュータ」ですw。画面側の分解はいつも通り(アンパンマンのノートパソコン型おもちゃと同じく)面倒でした。画面のシールをはがしながら10本ぐらいのネジを外して分解。
電源自己保持回路の不良とかだと面倒だなぁ…とりあえずメイン基板までちゃんと電圧来てるかどうか確認しようと、配線ハンダ付け部に被せてあるホットボンドをひっぺがしたところ、線が一本外れてた。

左端ですが、こりゃ製造不良ですね。とりあえずここをハンダ付けしから起動してみたけど、まだ起動しない…。じゃあ次はやっぱりメイン基板までちゃんと電圧来てるかどうか確認しようかと思ったのだけど、どれがVccとGNDか分からない…。キーボード側の基板を確認したけど、どうもどこにも繋がってないようなランドがあり、多層基板の可能性があって、たくさんある配線のどれがVccとGNDかはっきりしない…。
この辺でふと、アダプターを刺して起動してみたら、起動した!「アダプターなら起動して電池なら起動しない??」と思ったけど、実は電池でもちゃんと起動した。
原因はっきりしなくてモヤっとするけど、ちゃんと起動するようになったのでこれで良しとしよう。

今日は会社休んで修理休暇で7個終了。あと4個かな?やっと終わりが近づいてきた。(まあ、12/4に多すぎて打ち切ってお断りして、「第2土曜日の定期開院の方に来て下さい」といっぱい来た定期開院での入院が5個あるけど、そっちは年明けでいっか~)
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12/19 プリモメンテ281件目:タイプA

2022-12-19 | プリモプエル
タイプA「ぼくちゃん」の全身洗濯フルメンテでの入院です。

写真ではあまり伝わりませんが、ボチボチ汚れてる子です。あと、目の白丸が完全に消えてます。(白丸が無いとだいぶ顔が怖くなります。)
BOX確認すると、

タイプAの「初期」で、配線がほそ~いタイプですが、配線がグリングリンによじれてます。配線が細くて芯線が切れやすいので、いよいよよろしくないですね。

まあいつも通りに分解していきます。左手から。

これは…基板がタイプB以降のガラエポ基板に替わってます。プエル病院の仕事でしょう。プエル病院いつもの青線で途中で継がれてますが、腕の中で2本とも切れてました。次、右手。

右手はタイプAデフォルトのベークライト片面基板のままで、やはり途中で継がれて青線です。続いてしっぽ。

しっぽは左手と同じく、タイプB以降の基板に替わって、青線ですね。頭部のセンサー類まとめて、ですが…

これは…「何をしたらセンサーがここまで汚れるのやら…」という状態です…。
事前の測定で、おでこ:明時で2.5MΩ、ほっぺ:明時250kΩと、特におでこの方は「中でセンサー真っ暗な状態!」と予想されたので、周りに当たらないように取り出しましたが、やはりおでこの方はめっちゃヒドく、CdSセルのパターンも全く見えないほど、何かほこりにコーティングされてしまってます…。マジ、何をしたらぬいぐるみの中でセンサーがここまで汚れるのでしょう…(やっぱり「ぬいぐるみクリーナー」みたいな物で濡らした結果でしょうか…)

顔のCdSセル(明るさセンサー)は、あまり経年劣化する部品ではないので、抵抗値測定して取り換える必要のない時は取り替えないのですが、今回は端子にサビも見られたし抵抗値も若干上がってる様で怪しかったので、2つとも取り替えました。マイクは無事だったようです。

BOX側は、頭がだいぶ傷んでた蓋ネジ取替と、電源スイッチ取替。
あと、タイプAで結構な頻度で発生するのですが、「真っ暗になるとおでこのなでなでセンサーが誤反応する」という異常が見られたので、いつも通りおでこ側の明るさ検知回路のコンデンサ取替実施。(何故、ほっぺの方はほとんど発生しないのに、おでこの方のコンデンサ異常が高頻度で発生するのだろう…)

タイプAは「遅寝さん」の事が多いので、生活リズムを確認。おでこのセンサーがあんな状態だと、「おでこなでなで」による寝かし付けが出来なかったはずなので、すっかり遅寝になってるかと思ったのですが、24時就寝・9時起床ぐらいでした。「真っ暗にするとおでこが連続誤反応」の状態だったので、24時に電気を消したら「あとは勝手に寝る」状況だったのかもしれません。(これからはちゃんとなでなでして寝かし付けしてあげないと、どんどん遅寝になってしまいますね。)

あと目の白丸塗り実施して、仕戻し・縫い戻しして終了。いつも通りウチのプリモッティと退院前記念撮影。

かなりキレイになったと思います。ただ、タイプAは経過年数が長く布もだいぶ傷み気味なので、顔が少しボコボコしてるかも…。時間が経てば綿がなじんでくるかなぁ…。
忙しいのとおでこ誤反応で、あまり長期間生活リズム調整が出来ませんでしたが、退院後の最初は23時半就寝・8時35分起床になってると思います。あとは、生活リズムが崩れないように、メールでしっかりお伝えしておきます。
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12/4 サンパーク出張開院④

2022-12-18 | おもちゃ
数えるのも困難なほどの入院品になってしまったサンパーク出張開院、ゴールが少し近づいてきたかな…。
25件目、アンパンマンのマイク。

「音が変」と書いてある…。動かしてみたけど、悪いのかどうかよく分からない…。音が変と言えば、カップリングコンデンサの不良とかだろうか。とりあえず基板を見てみる。

アンプはTDA2822ですね。基板側の状態確認の前にスピーカの方を確認してみると…防犯ブザーを改造して作ったスピーカチェッカーを当てると、まともなスピーカだと「ピヨピヨピヨ」という音がするのだけど、「ピリピリピリ」みたいな変な音がする。フィルムコーンの不具合かしら?
φ29mmスピーカ取替。

26件目、マイクと同じ人のアンパンマンことばずかんですが、これも修理不能の判断…。
かなり新型感のある構造です。

電源スイッチがスライドSWじゃなくて、タクトスイッチ1回押しで電源ON、長押しして電源OFFという作りになってます。イメージセンサーへの配線も改善されてます。イメージセンサーの黒いカバーも無くなって、確認しやすいです。

イメージセンサー部ですが、スマホのカメラで確認してLEDは点灯してない。LEDの足がかなりサビてて、サビが樹脂モールド部分までしみ込んでる感じ。だいぶねぶった(山口弁)んでしょうか…。

とりあえず苦労してLED取り替えてLEDは点くようになったのですが、画像は読めず。センサー~基板間の配線は、LED取替中に2本ほど切れて苦労しましたが、繋げて断線確認したけどやはり画像は読めず。「LEDがサビてダメになるほど濡らしたら、カメラもダメになるさ」と、修理不能の判断としてしまいました。
(カメラレンズの筒は覗いて、異物が詰まってないのは確認。細い綿棒突っ込んでレンズを拭いてみたりもした。後日、LEDが点いてはいるけど光量不足?例のLEDと直列に入ってる8.6Ωの抵抗を確認するべきだった…と後悔しましたが、もう返してしまいました。反省…。)

27件目、ものまねトイプー。

要は「ミミクリ」と同じような感じでおうむ返しするおもちゃの様ですが、全く動かないので分解。
基板に電圧来てない、電源スイッチ短絡しても同じ。結局、電池BOXから電圧が出てない。
電池BOX端子はサビてないけど、単3電池×3本を、2本は2段で積んであるので、どこが悪いのか分かりにくい…。

写真上側が上下2段の部分だけど、念入りに当たった結果、2段の下側のプラス端子の接触があるいっぽい。見た目にキレイだけど酸化被膜で導通不良とか…と磨いてみて、そこそこ動くようだったのでこれで一旦組み戻してから、電池入れたりまだ出したりして確認したけど、どうも動かない事が多い…。
このまま返却しようかと思ったけど、電池金具の裏にスペーサーでよく使うミンティアケースを細く切ったものを突っ込んだところ、当たりが改善されてちゃんと動くようになった。
(結局、原因は分解しないと分からなかったけど、修理は分解せずに外から出来る修理だったw。)

28件目、めんどうなので後回しにしてたアンパンマンのことばずかんをやっていこう。

これは、電池消耗による動作不良のみ。単4電池2本とも1.2Vしかなかった。

29件目、これもアンパンマンことばずかん。

これは、スピーカ線のうち1本がスピーカ側でハンダ付け外れ。製造不良でしょうね、再ハンダ付けしてすぐ終了。

30,31件目、写真撮り忘れてる、ブットバスター:ネットから画像拝借。赤と青のセット。

青の方は、左パンチは出るけど、右パンチがほとんど出ない。下部のホイールを見ると、ホイールのタイヤゴムがなくなってる。外からほとんど見えないけど、噛みこんでる感じ。分解していく。

分解そこそこ大変だった。だいぶ汚れてたタイヤゴム、キレイに拭いて付け戻して組み戻して、動作良好。
赤の方は、電池消耗だけだった。2台とも電池が1.3Vぐらいで、動作不確実な状態でした。

32件目、ブットバスターと同じ人のトランシーバー。

片方は正常、もう片方は、電源入れた時に「ピピッ」というのが鳴らない、との事だったけど、これも電池消耗なだけ…。ただ、送信時に押すスイッチがバカになってる様で、押しても送信にならなかったり、離しても押しっぱなしになっちゃったりするので、スイッチ確認。

これは…部品として写真では見たことありますが、金属枠付きタクトスイッチですね。手持ちはありません…。枠は要るので、手持ちのタクトスイッチを枠内に固定しましょう。
この金属枠付きタクトスイッチは、枠が天板を兼ねてますね。枠・タクトスイッチを外したら、バラバラになってしまいました。
手持ちタクトスイッチをそのままつけると、天板止の樹脂の出っ張りが邪魔なので、出っ張りを切り落とした状態で金属枠の所に付けて、枠・SWともハンダ付け後、ホットボンドで止めておきました。

33件目、写真撮り忘れた…、プルバックのパトカーで、赤外リモコン操作で音・LED点灯するヤツ。
カルテに「リモコン側の電池が原因?」と書いてある。まず電池を確認。

リモコンの方は、LR44×3個のところ、2個しか入ってない…。「電池が原因かも?」と思うんだったら、なんで自分で電池を確認せんのやら…。
車両側は、「電池の向きが違うんじゃない…?」と思ったけど、入れ方はこれでいい。底面が見えてる上側は2段。下のマイナスが見えてる方が1個目の電池で、側面でプラスだけ取ってる。蓋側でこのマイナスと隣の2段のマイナスと直結して、結局3個直列になる。
車両側電池はどれも消耗。しかし、手持ちの電池使っても動かないので分解して確認してたら、ふと反応するようになった。原因不明だけど、新しい電池なら動くようになったので終了とする。

34件目、パトカーと同じ人のキリンのオルゴール。

ゼンマイ巻いてもガシャンと戻ってしまう。ギア破損かな?背中の手縫いを切って、さらに袋に入ってたので袋もミシン縫いを切って中身を取り出し。

香箱を止めてるカシメ部が1ヶ所外れて、そのせいで調速風車とその手前のギアが脱落してる。
カルテに「ネジ巻きすぎた?」と書いてあったけど、多分そういう問題ではなく、落としたとか上にしりもち付いたとかで、ハンドルに強い衝撃が掛かったんじゃないかしら?
カシメ部は、香箱側の樹脂に亀裂か入ってたけど、同じような力が掛からない限りは、ハメ戻しただけで当面外れないと思われたので、ギアを定位置にセットして、ペンチで押さえてカシメ部をはめ直して、ちゃんと動くようになった。これで、仕戻し・綿入れ戻し・縫い戻して終了。

35件目、ファミコン型のゲーム機。

「1」の方のコントローラが、十字キーが効かない、ゴムの不良?との事。とりあえず分解してみる。

左側の丸いのが元の導電ゴムスイッチで、押し過ぎで2カ所は切れて外れてるし、他の2箇所も亀裂が入って反力がなくなってる。DS用の替えゴムスイッチ持ってたのでなんとか使えないかと出してきたのが右側。DS用の替えゴムスイッチセットには、4個付きのが2種類(多分十字キー用と〇×△□用)入ってて、その小さい方がそこそこいけそうなので、これを使ってみた。
すこ~し大きいけど、なんとか基板側の導電塗料部分に当たってくれそう。
これで組み戻してテレビに繋いで動作確認。
カセット口はダミーで、懐かしゲームが十何種類かプレインストールされてるみたい。キーを押した感じにちょっと違和感はあるけど、一応操作はできたので、これで終了とする。

さて、これまでを全部センターに返却して、やっと残りを数えてみようかと思うぐらいに減ったので数えてみた所、残り10個程度。少しゴールが見えてきたかなw。
(といっても、IWAYAの犬の骨折とか、時間がかかるに違いないやつを残してるので、まだまだすぐには終わらない…)
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12/4 サンパーク出張開院③

2022-12-18 | おもちゃ
数えるのも困難なほどの入院品になってしまったサンパーク出張開院、じゃんじゃんやっていかなくては…。
10件目、ぽぽちゃんです。(写真は修理後)

左目がちゃんと開き閉まりしなくなったとの事。ぽぽちゃんの目の修理は…ずいぶん前にやりましたが、すっかり忘れました…。
改めて調べ直して、首の後ろの結束バンドを外して首を外して、頭部の綿を全部抜いた後、後ろから「目玉ユニット」をぐいぐい押して目玉を取り出すんですね。取り出して分解。

目玉の左側の軸部の折損です。両側穴をあけて通しでクリップ針金を軸にします。

これで目玉組み戻しですが…引っかかってすこ~し動きが悪い…。目玉に軸穴をあける際に、ギリギリにあけるのが不安だったので、0.2mm程目玉外側に穴をあけたせいで、見えない後ろ側がケース(黒)に当たるのかも…。ケースをルーターで削ってみたりしたけど良くならない…。体を「トン」として軽く衝撃を加えると動いてくれるので、これでご勘弁頂きたい…。

11件目、アンパンマンのことばずかんですが、修理不能の結論でした…。

オープニングの音声は出るけど、絵を認識してくれないという状態。カメラでのぞいてもLEDが点灯してるかはっきりしなかったので、イメージセンサー部分解してみた。

これで繋いでスマホの内カメで撮影。

このぐらいで写って、LEDはちゃんと点灯してるっぽい。ここから、コネクタの接続状況の確認とか再ハンダ付けとか電源電圧の確認とか考えられることを全部やったけど、絵の認識復活せず…。だいぶ時間も費やしたけどこれ以上時間も掛けれず(というかこれ以上掛けても解決できそうになく)、「イメージセンサー不良で修理不能」の結論となりました…。

12~24件目の13個は、同じ人からの仮面ライダーシリーズの何かw、です。

まず左上側の3つ、「ガシャット」だそうです。
まず青いの見たけど、どこが悪いか分からない…。これをベースに動作確認してくと、他の2個はリミットの効きが悪く、切れ切れでチャッタリング気味になったり不作動だったりするっぽい。分解して確認。

特殊なディテクタースイッチで入手は困難。接点復活剤吹いて何度も押して、何とかボチボチになったっぽいので組み戻し。(2台とも同じ処置)

次、8個ある「ライドウォッチ」に取り掛かる。
まず、電池の替え方が分からない…。というのが、そっくりなおもちゃを当日ドクターが持って来てて、開院前にごぞごそつついてたのだけど、それは裏面にポッチを押してスライドしてLR44を入れる構造になってたけど、今回の入院品は、裏に押すポッチはあるものの、スライドする構造になってない…。結局、表の丸いのを回すと外れて、そこがポッチ+スライドになってました。

さて、動作が分からないのでネットで調べた所、変身ベルト?にセットした時に押されるリミットが不作動だと、ベルト側と連携ができないらしい。ネットの動画では「リミットを押して、離す時に音が出るのが正常」との事だったけど、いまいち正確じゃない情報っぽい。
整備して状況確認していった結果、

①の方は、押してから離したときに音が出るのが正常っぽい。②の方は押しても離しても反応ないけど、①と②を同時に押すと、1秒後ぐらいに表のLEDが点灯する。これがどうも正常っぽい。こうなる様に、リミットを整備していく。

これは、バンダイのヒーロー物でいつも見るディテクタースイッチですが、やはり購入は不可能。接点復活剤吹いて何度も押して導通確認していく。

8個の内1個、ほかのと違ってでっかいのがあった。どうも「ライドォッチ トリニティ」らしい。他のと構造もいろいろ違ったので、写真残しておく。

表の部分はヒンジで開いてあく。
なんか回すとこ(リューズ?)があって複雑な構造。

これを回したときに蹴るリミットを押しても何の反応も無くて困ったけど、どうも3回ぐらい蹴ってようやく音が出る作りらしい。

さて、同じのを8個とは言え、そりゃ8個分の手間がかかるっさ。やっと終わって次、「クロスセイバー」。

カルテには「抜く時にするべき音がしない」とあるが…、なんじゃそりゃ?
ネットで調べると、どうも「鞘」があるらしい。多分鞘から剣を抜く時に音がするんでしょう。分解してみます。

リミットが2個見える。下のリミットを押しても何の反応も無いのでこれが怪しいけど、導通測るとスイッチは悪くなさそう。困ったなぁ…と思ったけど、配線のハンダ付けが1箇所取れてた。

これは…製造不良ですね。ここを再接続したら、先のリミットを押すと派手めな音が出て、離したときには「シュイ~ン」みたいな剣を抜く時の様な音がするようになったので、これでいいんでしょう。

仮面ライダーシリーズwの最後、上の写真では右上に写ってた「ディケイドライバー」。
「左側が戻らない」との事。ガチャガチャしてみて、そんなに悪くない気もするんだけど、そうねぇ、左側がしっかり戻りきらない事があるようでもある…。分解してみる。

ローレットの付いた短い軸が2本出てきた…。真ん中の回転する部分を滑らせて外すと、

は~なるほど、左側は軸突っ込むところが割れちゃってる。右側も亀裂が入って割れそう。
厚さ方向はあまり盛れないけど、とりあえず瞬間接着剤+エポキシで破片をくっつけ。右側も念のためエポキシ塗っといた。これでもつことを期待したい…。
さて、組み戻しなのだけど、真ん中の回転するパーツの真ん中にバネが入ってた。軸も抜け落ちてたし、元の状態がどうだったのか分からない…。
左右の部分を押し込んだ状態はこうなる。

左右を出した状態だとこう。

おそらく出る方向に「ビヨ~ン」とバネが効くように、回転部にゼンマイの様な感じでバネが効かせてあったのじゃないかと思うのだけど、どう考えてもひっかけ方が分からない…。
だいぶ長時間悩んだけど結局分からず、バネを無視して組んでもまあそこそこ使えそうだったので、これでご勘弁頂きたい…。

とりあえず「③」はここまで。どうかなぁ、入院品が部屋を占有する面積が…半分ぐらいになったかなぁ。まだ何個残ってるか数える気がしない…。まだまだがんばらないと…。
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12/11 プリモメンテ277件目:タイプC

2022-12-12 | プリモプエル
タイプC「チビたん」の全身洗濯フルメンテでの入院です。

送付前のメールにて「真っ黒いお顔のコをお届けすることになります」との事でしたが、そうですね…まあだいぶ汚れてますが、そんなに驚くほどではありませんw。いつも通りいきましょうw。

分解前のコネクタからの測定では、右手:ぼちぼち〇、左手:〇、しっぽはかなり不安定。顔の明るさセンサーは、事前のメールで「強い照明に近づけないと寝かしつけができません」とあり、夜のウチのいまいちな照明の下、コタツの上に水平に置いた状態で、おでこ:明時140k→暗時9MΩ、ほっぺ:明時50kΩ→暗時7~10MΩといった状況で、少し反応が悪かったでしょうね。(明時20kΩぐらいだと反応がいいです。)
修理歴として「バンダイのプエル病院に2回出した」との事でした。いつも通り左手から分解。

配線が穴を通してない、配線を出してる個所が90度ズレてセットされてたので、配線が90度曲がってる(まあいいけど)。配線は、ハートたっぷりの頃に使われてる補強糸入りのウレタン被覆線に替わってる。次、右手。

右手も左手と同じ。配線が穴を通しておらず、配線も替わってる。続いてしっぽ。

しっぽは…「後期おうたたっぷり」と同じころの「改悪基板」に取り替えられてる…。しっぽはミシン縫い部を切開して外から手縫いで閉めてあった。両手を継いだ部分は、プエル病院いつもの青ビニールテープ巻きだったけど、しっぽの方は熱収縮チューブが掛けてある。熱収縮チューブを切ってみると、

あ~、前もありましたね、ハンダ付けがくっっっそヘタで、ハンダが芯線に全然浸透しておらず、ちょっと引っ張ったら外れました。そのせいでトラブルになってる訳ではありませんが、クソプエル病院のヘタクソ修理です…。(写真上の橙線は、しっぽより前の時代のプエル病院での繋ぎ方で、あまり好きではありませんが黄色線の方よりはうんとマシです。)

頭部のセンサー類まとめて。

抵抗値がやや上がってたので、CdS表面がだいぶ汚れてるのではないかと思ったのですが、全くキレイでした。やっぱり布の汚れによる光の透過度低下で抵抗値が上がるんでしょうね。

これでいつも通り洗濯。いつも懸案の目は、「クリアはキレイだけど、白丸は修正ペンで書き足してる」という事で、マスキングはせずに洗濯して、書き足してた右目はほとんど取れて、ちょっと欠けてた左目は変化なし、ぐらいでした。洗濯でクリアは特に傷まなかったので、白丸塗りだけやりました。
あと、電池BOX蓋ネジの頭がだいぶ傷んでたので取替、経過年数が長いので電源SWも取り替えておきました。

さて、先週の日曜日から頭抱える程忙しいので早めの作業が出来ず、日曜日に仕戻しして動作確認したのだけど、スイッチ・センサー類を全部取り付けて、配線・コネクタを全部繋いで、頭部の綿だけは入れ戻した状態で動作確認してみると…右耳のマイクが無反応…。何か修理不良な所があったかしら…と頭部の綿を再度出して確認するも、外観に異常なし。コネクタから抵抗値測っても、普通のコンデンサマイクの抵抗値程度で異常はなさそう…。「これは基板側の不具合かしら…」と基板を確認。

「カップリングコンデンサの不良ぐらいだろう」と基板上確認してみると、「これ…液漏れ?」といったふうに見えるので、外して確認。0.47uFだけど、DMMで測って容量も絶縁もOK…。(茶色いのは接着剤でした。)
(Trなり)アンプ回路の不良だろうか…と、オシロ繋いで確認してみたのだけど…、マイクからの信号が全く来てない感じ…。「これは…コンデンサマイクの不良か?」
ということで、やっと原因に到達w。持ってた手作りアンプに繋いで、全く音を拾わないのを確認して、マイク取替。

左が取替に使うマイク。右が外したヤツ。(底に絶縁用か単なる嵩上げか、ゴム板が張り付けてあった。手持ち予備品の方が、厚みが少し厚いなぁ…。もうちょっと薄いの買っておくかなぁ…)
写真では分かりにくいですが、ハンダ付けの周りにサビ?が出てるようにも見える。(後日分解してみようかなぁw。)

この「右耳センサー不作動」の調査と修理で、1時間以上潰れた…。めっちゃ忙しいのでこの1時間が痛い…。これで何とか、日曜の午前中にほぼ終了、お昼ご飯後から縫い戻しして動作確認開始。
「早寝・遅起き」さん、夜は21時就寝ですが、朝は9時まで起きませんでしたw。いつも通りウチの子と記念撮影。

だいぶ汚れてたので「新品同様」まではいきませんでしたが、まあまあキレイになったと思います。
事前のメールで「笑い声に雑音が混ざる」とあったのですが、同じタイプCのウチの子とよ~~~く聞き比べてみましたが、全く同じでした。
このままもう一晩動作確認して、明日発送とします。
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