koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

2/12 おもちゃ修理(2件)

2017-02-19 | おもちゃ
この日は、「直らなくてがっかり…」な一日でした。

1件目、「だだんだん」という名前と言ってました。
(ネットで検索したところ、アンパンマンのキャラでした。)

ボールを乗せてアームを下げると、「パックン」とボールを飲み込む作りらしいですが、全く口があかなくなった、との事。

口が全くあかない件は、頭部に問題があると思われます。

バネがついてて動くでっぱりがあるのですが、ストッパーの左側に行ってしまって、引っかかってました。戻したら、まあ何となく、口はあくようになりました。

アームは、途中までしか上がらなかったり、下がりきらなかったり…。分解しごそごそしてると、とりあえず「パックン」はするようにはなりましたが、いまいち納得できない…。胴体部には、何やらギアがありますが、今の動きでは何も役に立っていない…。

ギアの部分、分解すると、ミニミニなゼンマイユニットが入ってました。
多分、アームを下げると、途中までは「ジジジジジ」とゆ~っくりアームが上がって、あるところを過ぎると、「パックン」となる作りと思われますが、ぜんまいユニットにギアの空回りがある様で、と~きどき噛むこともあるけど、ほとんどスカ…。
ミニミニなぜんまいでギアも非常に小さく、分解しても直せる気がしなかったので、その旨伝えて、これで終了としました。(成績としては「△」になるでしょうか…。)

2件目、FisherPriceのリモコン型おもちゃです。(直らなかったショックで写真撮り忘れました。ネットより拝借…)

「LEDは光るけど、音が全く鳴らない」との事。
スピーカ又は配線の不良を期待して分解しましたが、どちらも悪くない…。IC(COB)からスピーカは、アンプ無しでほぼ「直」(直列に抵抗1個あり)で、COB直近のレジスト削ってクリスタルイヤホンで当たってみましたが、音声出力出てない様子…。
「IC不良で修理不可」の判断となってしまいました。
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2/11 宇部定期開院

2017-02-14 | おもちゃ
宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
今回は、「分解に苦労した」一日でした。

1件目、MINI Cooperのラジコンです。

「浮かしてたらちゃんと車輪が回るが、置くと走らない」との事。典型的なモーターピニオン亀裂の症状と思われます。

裏ネジ外してボディ外してギアボックス確認。
ギアボックスのネジ4本を外すが、ギアボックスが分解できない…。
車輪軸の所に灰色のカラー状の部品がはまってて、それでギアボックスケーシングを挟み込んでる様で、軸からタイヤホイールを抜いてカラーを抜かないと、ギアボックスが分解できないみたい。しかし、押しても引いても、ホイールが抜けそうにない…。

困って、周りの先輩ドクター達に聞いて回ったら、ある人が「ホイールキャップを外したら、ナットが出てきたりして…。」と…。
「!?!?」と、ホイールのセンターをつついてみたらば、まこと!(←山口弁)
ホイールはビス留めになってました!(クランプ噛ましてグイグイとかしなくて良かった…。)

分解さえすればあっという間。案の定、モーターピニオン10Tの亀裂で、取り替えて終了。
ごそごそしてる間に、テールランプの豆球の配線が1本切れてしまったので、ハンダ付けして接続。
「ドアミラーの片側が取れてしまって…」との事なので、反対側と同じように、裏からホットボンドで固定。
以上で、ばっちり終了しました。

2件目、動力は無し、音がするだけのトーマスのおもちゃです。

全く鳴らない、電池は新品を入れてある、との事。
「きっとスピーカー」と思ったのですが…、結論は「故障」ではなく、以前にもありました、「長持ちが売りの一部の高性能電池を使うと、プラス端子が接触しないことがある。」という物でした。

電池は、後ろから単4電池2本を縦向きに差し込む作り。
スピーカー/配線なのか、電池BOX周辺や電源配線なのかSWなのか、とりあえず分解しないと何も分からないので、裏蓋のネジ2つ外して裏蓋をはぐろうとしたのですが、後ろ半分はすぐ外れたものの、前側が外れない…。バラせそうなところは極力バラしてがんばったけど、どうしても前側が外れない…。
で、かなり時間がかかったのですが、これも他の先輩ドクターが、ちょい大き目のマイナスドライバーでこねたら、バキッという音と共に外れました。単にせってて硬かっただけでした。

これも、分解したらすぐ。スピーカもスピーカ配線もOK。基板の電圧を確認すると、電圧来てない。電池BOX端子も電圧出ない。確認していくと、電池突っ込む奥のプラス端子の接触が悪いらしい。
電池ボックス分解できたので、「当たりが足りない」と判断して、電池BOXプラス端子に、ちょこっとハンダを乗せて「嵩上げ」したところ、ちゃんと動くようになりました。

ハンダ乗せて動くようになった後、以前、同じ状態のおもちゃを診たのを思い出しました。
参考「2014/7/19」。(下の方の頂いたコメントも参照下さい。)
この時は、パナソニックのEVOLTAでした。今回は、MITSUBISHIのアルカリ電池で、多分「アルカリEX」という商品だったと思います。
「長持ちが売りの一部の高性能電池」は、寿命を少しでも延ばすべく、電池規格の範囲内で、電解液の入ってる胴体部分極力長くして、そのせいで、規格の範囲内といいながら、電池プラスのでっぱり部分が少なくなってる物があるようです。(といっても、多分0.5mm程度の話。後々の参考に、寸法測ってみとくんだったなぁ。)
プラス端子を止めとくための押さえのプラスチック部分に当たったり、電池を逆に入れたときに接触しないように故意にプラス端子が引っ込んでるタイプとかで、電池BOXのプラス端子と電池のプラスのでっぱりが接触しない状態になってしまう場合がある様ですね。

前回の時は「違う電池を使って下さい」にしてしまいましたが、今回はまあ、これでも良かったかな~。(ただ、しっかり熱もかけづらいので、つけたハンダが取れそうでちょっと心配。端子変形させて、裏にスペーサー入れたりした方が良かったかも、と思うのでした。)
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