koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

1/9 宇部定期開院

2016-01-24 | おもちゃ
この日はいつもの、宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。

1件対応、トミカの「GO!GO!ハイウェイ」です。
レールは持参せず、ローラーで加速するゲートの部分のみです。

メインSWを入れて、レールに取り付けたら押されるポッチの所をペンか何かで押すと、ローラーが回り出す構造だが、全く動かないとの事。
以前修理してもらって、入院でモーター分解整備した、との事です。

が、預けて去ってしまった後、電池入れてポッチを押したら、すぐ回りました。
ところが…、何度もやってみてると、回り始めが時々フル回転にならず、回転が遅い現象が見られました。
やっぱりモーターが不良かなぁ、と思いましたが、周りのドクターから「軸受じゃない?」と助言があったので、ローラー外して軸抜いて、ローラー軸にグリス塗ってみました。
これで何回か試してみて問題なさそうなので、終了としました。
(完全に良くなったかどうか分かりません。再発するようだったら、モーター取替しかないかもしれません。)

寒くなると、来院者減って暇になります。この日は、ドクター:11名で、来院5件でした。
早く暖かくなって、来院者が増えないかなぁ~。
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1/3 デジカメ(Olympus μ-9000)修理

2016-01-11 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
正月休みに実家に帰ったら、母がデジカメが壊れたので買い換えて、古いのは捨てようか、という。聞くと、「OK」のボタンが全く効かないとの事。そのぐらいならきっと直せると思ったので、もらって帰って、1/3に早速直しました。

Olympusの「μ-9000」です。

ネットで調べると、2009年発売ですが、μシリーズの最上位機種で、新発売時の店頭価格:約4.5万円。光学10倍ズーム搭載機では、当時:最薄・最軽量との事。なんとしても直さんば。

電化製品のSWには、「タクトSW」という物が使われてることが多いですが、デジカメの様に小型に作りたい場合は、下記のようなSWが使われています。(絵が下手ですみません…。)

基板(緑)の上に、上から見ると同心円状に、真ん中の丸と、外周に、銅のパターン(黄)がつけてあり、その上に、お椀のような形の薄い金属板が置いてあり、上から押すと「ペコン」となって、クリック感が出るようになっています。お椀の真ん中に突起があって、真ん中の丸と外周とが、金属板で短絡されるような作りです。
お椀を乗せて、全体をテープで止めてあります。
過去に、水濡れで基板パターンや金属板にサビが浮いて導通不良になっていた事がありました。

さて、分解していきます。目的は、「裏蓋をはぐりたい」です。
まず、底面のネジ4本を外します。
これだけでは、裏蓋の下半分しか浮かないので、次に、ネジ2本ずつで止めてある、本体前面左右のシルバーの部分を外します。
それから、下の写真、反レンズ寄りの側面、シルバーの部分を外したら見えるネジ2本を外すと、前カバーが外れます。

前カバーを外すと、下の写真、前面から右側に見えるネジを外します。

左側に、シャッター等のSW部を留めているネジが2本ありますが、これは外さなくていいです。
ここまですると、裏蓋(液晶ごと)が外れます。

そーっと裏蓋を外すと、裏蓋(液晶・SW等)→本体側へのフレキ(FFC=フレキシブル・フラット・ケーブル)が繋がってるので、本体側コネクタの押さえを注意深く起こして、フレキを抜きます。
フレキ外すと、裏蓋部が切り離されます。

ここまで来れば、目的地はもうすぐ。液晶画面のベースとなっている、銀色の板を外します。
ネジ外す前に、液晶→SW部に繋がっている、細めのフレキを外しておきます。(液晶→本体へのフレキのコネクタは「起こして外す」タイプでしたが、ここのSW基板のフレキコネクタは「抜く方向にずらして外す」タイプです。)
フレキ外したら、SW裏(写真右側)についてるネジ(確か5本?)を全部外して、外から止めてるネジ3本(写真の赤矢印)を外すと、液晶・ベース板が外れます。(写真左側は、引っ掛けてあるだけです。)

スピーカへの線に注意しながらSW基盤を外すと、やっとSWとご対面です。

構造は、前述のような「お椀型金属板」を使ったタイプですが、全SWをまとめて大きなフィルムで貼り付けてあり、「OKボタン」だけに水が入ってサビたりするような作りにはなっていません…。
「どうしようか、やっても無駄かも」と思いましたが、両面基板で、表面は全く見えないし、裏もどのランドがどのSWに対応してるか、パターンが追えず、テスターでのSWの導通確認はできそうにないので、SW清掃することにしました。

動作不良のSWの金属板の周りを、カッターで注意深く半周程切ると、「ピラッ」と金属板の中がのぞけます。基板のパターン部はピッカピカで、全く汚れたりサビたりしてませんでしたが、とりあえず、ティッシュの切れ端に接点復活剤を染ませて、拭いてみました。
抜いたフレキの電極部分も、接点復活剤で拭いておきました。

まあ、できる事はこれくらい…。後は、ばらした時と逆の手順で組んでいきます。
フレキ差すのがちょっと大変でした。「コクッ」と、奥まで到達するかすかな感触があるので、差し込み不足にならないよう、かつ、フレキを傷めないよう、また、コネクタの押さえをはめる時もフレキを傷めないよう、細心の注意を払いましょう。

…で、元の通りに組み戻して、SWを入れてみると……、ちゃんと「OKボタン」が復活してました!
モード切替や撮影等も、全く問題なしです。ばっちり修理完了です。

まあ、SW自体は全く汚れたりサビたりしてなかったので、もしかしたらフレキの抜き差しが効いて、接触不良が直ったおかげかもしれませんが、ともかく、全く効かなかったOKボタンがちゃんと効くようになりました。
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