koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

10/11 おもちゃ修理(3件)

2015-10-12 | おもちゃ
1件目、CCPのラジコンです。

右前輪のステアリング部分が折れて、ステアリングが効かなくなった、という物。

破断面が斜めだったので、いつものゼムクリップでの骨接ぎがしにくかったのですが、ステアリング・ロッドがはまる上面以外、下面と周囲は、盛っても邪魔にならないので、プラ端材を小さく切って当て板した上、エポキシでガチガチに固めてみました。

エポキシが固まるのを待つ間に、もう1件対応。子供用の乗用兼用手押し車です。

軸端が、金属製のキャップみたいな物をかしめて止めてあるのですが、左前輪の止めが取れてしまって、「シロウトがどうがんばっても、すぐ取れてしまう」との事。そう言われると、「シロウトではない、ってとこを見せなくっちゃ!」と、がんばるしかない!

この「キャップ」は、対向2ヶ所切込みが入っていて、中に打ち込めるようになっており、まず、軸にはめた状態でなんとか打ち込んで止めようと試みましたが、さっぱり固定できない。
次に、外した状態で切り込み部分を打ち込んでから、軸に叩き込む、という作戦にしました。これで、とりあえずしっかり固定できたようです。

依頼者さん曰く「同じ様にやったんですけど…」との事。ちゃんと固いものの上でしっかり叩いたのが効いたみたいですが、「いや~、見ての通りの事しかやってませんけど~」と、お返ししました。

さて3件目、直らなかったので写真取り損ないましたが、1件目とそっくりのCCPのラジコンでした。
うんともすんとも言わない。送信機チェック→OKそう。次に疑わしいのはメインSWで、完全防水型なので分解めんどうですが、何とか中開けて確認するも、SWもOK、メイン基板までちゃんと電圧来てて、特に断線も無い…。
表は接着剤が流してあり、表面実装の裏面も何か塗ってあって、状態が良く分からない…。けど、よく見てみると表面の抵抗とおぼしき部品が破損してるっぽい。つついたらモゲてしまいました。

「VDD」と書いてあるランドから直接繋がってるので、ヒューズでは?と思って、手持ちの抵抗型ヒューズをつけてみるも、動かず…。修理不能で返却となってしまいました。
(カラーコードをがんばって見ると、赤-紫-茶-金で、270オームの抵抗だったと思われます。隣のドクターが折れた足を何とか触って測定してくれましたが、やはりそのぐらいの抵抗指示でした。270オームがあれば、補修できたのでしょうか…、ちょっと後悔。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/10 宇部定期開院

2015-10-12 | おもちゃ
10月度の宇部おもちゃ病院定期開院日です。

1件目、くまモンのボイスレコーダです。

この「ボイスレコーダ」タイプのおもちゃは、過去、基板不良で直らなかった事があったので、実は請けたくなかったのですが、今回は足の骨折のみでした。

ちょっと、黒に黒で、写真分かりにくいですが、ゼムクリップ骨で継いで、瞬間接着剤で固定した後、さらに邪魔にならない側面で当て板して補強しました。

2件目は、デアゴスティーニの「ロビ」でした。

依頼者さんの話が良くわからない…。けど、サーボ用のコネクタがもげた様子。

(写真は、全復旧後の状態。)
基板左側の黒いケーブルが、サーボ用のケーブルらしい。コネクタケーブル側の線をぶったぎって、基板に直結しました…が、「これじゃダメ!」との事…。

復旧後に、依頼者さんが外出してる間に、持って来ていたデアゴスティーニの元冊子を読んで、やっと何がしたいか理解できました。
このロビちゃんは、まだまだ前半の作りかけの状態で、これから腕・足等の部品が届くたびに、背中のテスト基板のサーボコネクタ部に刺して動作確認をする。その為のテスト用の基板だったようです。

コネクタケーブル側に、小さいコネクタ受け側がひっついてたんですね。それが基板からもげたから、付けて欲しい、という話らしい。
固定がしっかりできないので、定位置にホットボンドで固定して、ち~~~さいコネクタ端子をはんだ付けで復旧。ぶったぎってしまったケーブルは、かなり付け根で切っちゃったので、非常に困難で不確かなはんだ付けになってしまいましたが、何とか復旧。

このテスト基盤は、どうせテンポラリーな物のようで、完成版の時点では使わないと思うのですが、頭を動かすサーボケーブルは今後もずっと使うと思うので、「申し訳ありませんが、部品注文して下さい」とお願いして、終了としました。

3件目、いつもの歩いて鳴く犬のぬいぐるみです。

動かしてたら「ガクン」と足が前に倒れて、なんか宙をもがいてる様な動きになった後、全く動かなくなった、との事。開院時間終わりに近かったので、入院で対応しました。

分解して見ると、一番よく見るタイプのヤツでした。

いつも必ずといっていい程壊れてる、足の位置を決めるΦ4mmの支点の折損でした。中割れのツメになってて、強度が低く、ちょっと無理するとすぐ折れてしまう。これは設計ミスと思うなぁ…。

ここの修理のために、以前近くの模型屋さんで注文したΦ4mmのプラ棒がまだたくさんあるので、楽勝で修理です。
プラ棒を7mm程度に切って、両側Φ1mmの穴を開けて、いつものゼムクリップで継いで終了です。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/4 美祢市「福祉のいち」出張開院

2015-10-12 | おもちゃ
毎年参加しています、美祢市の「福祉のいち」への出張開院です。

1件目はアンパンマンのキッチンセットです。

「ギャーと、すごい異音がする」との事。これは先日のアヒルと同じ、モーターの軸端への給脂で直ると思われます。
分解するとこんな感じ。

モーターは2つ。2つとも、ギアボックスをばらさないと、モーター軸両端に給脂できないので、分解して給脂しました。
組み戻してみると、LEDが1つ点かない。確認したところ、1本断線が見つかったので、復旧しました。(モーターギアボックスのすぐ横だったので、分解時に当たって切れたかもしれません。)

2件目は、NHKキャラの「ワンワン」のケイタイです。

Φ27mmのスピーカー不良で、取り替えました。(ボイスコイルがかなり錆びてました。ボイスコイルの断線と思われます。)

3件目、プラレールの新幹線。

モーター渋りと思われます。ギアボックス外して電圧掛けながら、隙間からピニオンつつくと回り始めましたが、今一不確実。よって、ギアボックス分解して、全ギア清掃・SW接点清掃しました。

4件目、アンパンマンの音の鳴る箱(?)です。

歩行器のハンドル部分についていたとか、何かのおもちゃの一部と思われます。

分解されてて、あちこち断線で、どこに繋がるのか分からない、という状態でしたが、なんとなく繋げて、ちゃんと鳴るようになりました。

5件目、仮面ライダードライブの変身ベルトです。

「子機?との連動が動かない、メインベルトの真ん中の赤LEDの絵が出ない」との事。
かなり面倒な工事になりそうな予感…がしましたが、単なる電池消耗による動作不良でした。

BANDAIの戦隊ヒーロー物と仮面ライダー物は、電池消耗による誤作動を故障と思って修理に来るケースが非常に多いです。全く動かなくなれば、電池を疑うと思うのですが、一部動かなかったり、鳴らないのではなく鳴りっぱなしになったりする為、電池が原因と思いにくいんですね。
(「新品入れたんですけど」という事もありますが、「引き出しに入ってた5年前に買った未使用電池」が、自然放電で使えない、といったケースも多いように思います。)
BANDAIさん、ちょっと考えた方がいいんじゃないでしょうか。(電源電圧低下時の誤動作防止機能を)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10/3 学童のおもちゃ修理

2015-10-12 | おもちゃ
ウチの奥さんが勤めてる、小学校の学童保育のおもちゃの修理です。

まず1件目、「どのこうちのこアヒルのこ」(?)です。

真ん中のSW部分に、「どのこ~」と、商品名と思われる名前が書いてありますが、裏面には「Lucky Ducks」と書いてあります。

「ギュイーン」と異音がする、との事。経験上、モータ軸端からの異音で、グリス給脂で直ると思われますが、分解したところ、グリスにくっついてビーズが一杯ギアボックスの中に入ってました。これじゃあ異音の原因に事欠きませんね…。全部キレイに掃除しました。
SP線が断線してたので復旧したところ、「グワッ、グワッ」と、コミカルな音が鳴るようになりました。

2件目は、ワニの形で、口を大きく開けた後、当たりの歯を押すと口が閉まって噛まれる、というおもちゃです。

ネットで調べると「スーパーイタイワニ」という商品名らしいです。

「口を開けてもロックできなくなった」との事。他のドクターが対応してるのは見たことあって、やってみたいなー、と思ってたんです。

分解すると、こんな感じ。

とりあえず不具合は、口が閉まる時に、歯の下の当たりを決める白い板の付け根のピニオンを引っ掛けて回すためのツメが折れてました。

いろいろ悩みましたが、ミントタブレットのケースで似た形に作って、M2ビスで固定しました。
適当に作ったのですが、ちゃんと作動する様です。

これで、上あごをつけない状態でテストしてOKだったのですが、上あごを組み戻すとロックが効きません…。上あごは「ここまでしか上がらない」という作りになってますが、軸位置がずれて、限界まで上げてもロックがかかる位置に届いていない様です。
軸をラジペンでくわえてちょこっと回すと、ボチボチな位置になり、ちゃんと動くようになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/26 長門サイエンスフェスタ出張開院

2015-10-10 | おもちゃ
この日は、9/13の下関サイエンスフェスタと同じく、山大の「長州科学維新プロジェクト」(だったかな?)主催の、「長門サイエンスフェスタ」での出張開院に行きました。

1件目から、修理不可能品…、トミカのハイパー・シリーズでしょうか?コントローラに手回し発電機がついていて、手回しで充電、リモコンで操作する消防車です。

充電用のコネクタが破損していて、見るからに怪しいのですが、コントローラ側分解して確認した所、ハンドル回しても出力端に電圧が掛かりません。モーター(発電機)端にはちゃんと電圧が発生するので、特に悪くないようで、充電用のIC(定電圧か定電流の制御?)の不良と思われます。
発電機直後のダイオードブリッジの確認、IC後のSMDトランジスタの確認、表面実装品の再ハンダ等、ねばってはみたのですが、復活できませんでした…。

2件目は、大きな乗用の白バイです。

「前進はできるけど、バックが動かない」という物。
院長と一緒にメインSW(「前進-オフ-後進」の切り替え)をパチパチしてみると、時々は後ろに動くので、SWの接触不良と思われます。
底板を分解してSW確認してみると、しっかりした作りのパネルSWで、分解は困難だったので、隙間から接点復活剤を吹いて、何度かパチパチ。良くなったようなので、終了としました。

3件目は、ままごと用?の机、足が1本折れたと言うものです。

「接着剤でどうくっつけても、すぐ取れてしまう」との事ですが、楽勝です。
ゼム・クリップちょっと切って、両側Φ1mmの穴開けて、骨接ぎしました。

4件目は、…「トイレの練習」?かな? 音がしないとの事。

Φ27mmのSP、ボイスコイル切れで、取り替えました。

5件目、BANDAIキョウリュウジャーの「獣電竜」です。

足が付けたり外したりできるのですが、片方がスポスポになってしまった、との事。

足をはめる所のツメが折れてます。分解して何とかならないかと四苦八苦しましたが、どうにもできず、諦めて返却しました…。
(後日、型とってプラリペアで作れば、何とかなったかなぁ、と後悔しました。)

6件目、プラレールです。

始めてみるタイプです。プラレールと思えなかったのですが、ちゃんとTOMYのプラレールでした。
よくある、駆動輪の12Tピニオン割れで、取り替えました。


中々忙しかったですが、断念が2つもあって、ガックリです…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする