koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

1/13 宇部定期開院

2018-01-21 | おもちゃ
1月度の、宇部おもちゃ病院定期開院日です。
寒くて誰も来ないかと思いきや、14件も来院があって、ほどよく忙しかったです。

1件目、アンパンマンのキーボード。

つい先月「初めて見るタイプ」として記事書いたばかりですが、今月も来ました。絶賛販売中なのでしょうか?
マイクの調子が悪い様です。
最初の印象で、コード・プラグの側ではなく、ジャックの側の不具合と思い、本体側分解してジャック確認するも、特に異常がない…。
やっぱりプラグ側か?と、コード・プラグを取り替えてみましたが・・・あまり良くなったような気がしない。やっぱりジャックの側だっただろうか?
取りあえず、これで様子を見てもらう事にしました。

【依頼者様】
ブログ見てましたら、次回来院時にもう一度持ってきて頂ければ、再度確認したいと思います。

2件目、ラジコン。

何か隣のドクターから「前輪が外れてるのをつけるだけでいい」と回ってきました。
力が掛かっただけで外れるようなものじゃないのですが、特に部品が折れたりはしてない様子。
取りあえず、ケーシング緩めてはめ込んでみました。コントローラーで動作確認したところ、よさそうだったので終了。

3件目、アンパンマンのピアノ。

「ドレミ」以外の鍵盤が鳴らない、との事。
分解してみると、「ドレミ」以外の導電ゴムSWの基板側、水色のサビの様な物がこびりついて動作不良でした。
アルコールでゴシゴシで、ほぼ復活しましたが、1ヶ所はだいぶ傷んでおり、ペーパーも掛けました。
基板パターンがかなり傷んでおり、次はだいぶ引き直しが必要そうでしたが、「次鳴らなくなったら、作戦2・作戦3とあるので、またお持ちください」と伝えておきました。

この日はあと、ディスクが読めないというWiiが来ました。ピックアップの感度調整が必要と思われます。
とりあえず、ゴム足の下のネジだけは緩めてみましたが、それだけでは分解できず。どうも、側面のシールで蓋してある下にもネジがあるっぽい。
「シール剥がして分解すると、メーカー保証・修理が受けられない可能性がある。Nintendoはアフターサービスが比較的良心的なので、一旦Nintendoに相談してみて」と、持ち帰り頂きました。

後日ネットで調べると、やっぱりシールの下にネジがあり、結構たくさんネジ外さないとピックアップに到達できないものの、自分でもできそうな感じでした。
「Nintendoに相談して、修理費が高すぎるようだったらもう一度持ってきて下さい。」にしておくんだったなぁ…。
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12/23 まちなかエコ出張開院

2018-01-03 | おもちゃ
毎回参加になってる、宇部市の「まちなかエコ」への出張開院です。
毎年、年内の修理品は年内に片づけて、「今年のブログ、今年のうちに!」で何とかやってきたのですが、こんな年の瀬にイベントやるから、ブログどころか、修理品が年越してしまいました…。

1件目、アンパンマンのキーボードです。

すっかり液漏れの電池が入ってました。電池BOX端子ちょっと磨いて終了。

2件目、「ジャンピング ドルフィン コースター」という名前のおもちゃです。

「どうやってイルカが上に行くのか?」と思いましたが、パネルの中で磁石がぐるぐる回って、イルカを上まで運んで、滑り台を降りてくる作りでした。
モーター渋りの可能性が高いと思いましたが、ギアボックスがウォームで、つついただけでは回らなかったので、ギアボックス分解。

モーター単体で手回ししたら、案の定復活しました。

「さーて、どんどん来~い」と思ったのですが、これから先は難航…。
3件目、犬のおもちゃのついた貯金箱。

エサ箱の中にコインを置くと、犬がバクバクエサを食べる動きをして、コインが中に落ちる作りなのですが、なんか引っかかって、犬が「ガクガク」する、「ガキガキ」と音がする。また、コインが落ちても止まらずにエンドレスになる…、との事。

分解してみました。かなり複雑なギアですが、特に不具合はない…。

「ガキガキ」の音は、クラッチが効いて空回りする時の音の様です。
分解状態で手回ししてみると、手回しでも引っかかって回らなくなる時がある。
どうも、ギア側の不具合ではなく、上の犬の人形に不具合がある様です…。

引っ掛かって固まってしまうのは、どうも後ろ足に問題があるみたい。
最初、後ろ足の足首のすぐ上に突起があって、それが摩耗で小さくなって、後ろ足が前方に倒れちゃうせいか?と、突起の所にエポキシ盛って前に倒れにくいように加工してみました。ちょっと良くなった様でもあるのですが、やっぱり時々引っかかる…。このあたりで時間切れで入院になりました。

家に持って帰って再度熟考。やはり、後ろ足の足首関節がルーズになってるのが原因と思われます。足の側にかなりのエポキシを盛って、足首の動きを制限してやったら、引っ掛からなくなりました。
「コインが落ちても止まらない」の問題は…、これも謎…。犬が「お座り」の位置まで行っても、何故か惰性?でギアが回ってしまう事がある。犬の動きが良くなったら、あまり止まらない状態にならなくなったので、とりあえずこれで終了としました。

4件目、サンリオの「ようちえんバッグ」です…。

残念ながら、「IC不良で修理不能」の判断となりました。

マトリックスの不良でも、起動音は鳴るはず。また、マトリックス部を適当に短絡しても無反応。
電源SW入れてしばらく(5分くらい)経つと、「ピッピッピッ」と音がします。オートオフかな?と思います。4MHzの水晶、手持ちがなかったので8MHzに替えてみたら、「ピッピッピッ」の音が高くなりました。SPや配線は問題なし、COB以外の外付け部品はごくわずか、電源の平滑コンデンサも外して確認・OK、発振はしてる、しかし起動音も鳴らない…、という事で、諦めました。

5件目、旺文社の「えいご絵じてん」のタッチペン、の様です…。

電源が入らない、電源ボタンを押すと「ガー」と変な音がする、との事。
「本も持ってきてくれた方が良かったけど…」と言いましたが、とりあえず電源がちゃんと入る様になれば直ったのだろう、と預かりましたが…。

かなりの精密基板のコンピューターでした。水晶は12MHzと16MHzの2つ付いてましたが、2つとも4点固定の表面実装品で、ちょっと取り外しは困難…。
USB差すとこがあるので、差してパソコンに繋いでみましたが、その状態で電源ボタン押すと、しばらくLED青が点いた後、赤点滅で、パソコン側から認識もできず…。
見るからに不具合な所はなく、これ以上触らずに「発売元(旺文社)に相談してみては?」で返却したいと思います…。

6件目、増田屋のハイメカシリーズ「サウンド新幹線」。

別のドクターが対応してて、「電池BOXからの赤ビニール線が切れてて、どこに繋ぐか分からない」という状態。「多分ここと思う…」という箇所につけてみたけど、全く作動しない、といった辺で、「ちょっと寄ってみた」という対応中のドクターが時間切れで帰ったので、預かりました。

ナリは立派ですが、中身はスカスカ…。
電池BOXプラス線を繋ぐべきところは、電源平滑コンデンサの位置と、導電ゴムSWへのパターン等から判別。そこに繋ぐと、音はすぐ出る様になりましたが、モーターが回らない&LEDも点かない…。

COBの乗ったメイン基板以外に、ホットボンドでボタボタになったサブ基板があるのですが、この基板の回路・機能が分からない…。
ホットボンドをあらかた取った状態で、こんな感じ。

表側は、大き目の電解コンデンサ2個と、抵抗とコイル。

最初見たときは、Tr4石の正逆切り替えフルブリッジ回路かと思ったのですが、上の2つはダイオードでした。次の印象は「無安定マルチバイブレータ」だったのですが、どうもおかしい…。「単安定マルチバイブレータ」をタイマーに使ってるのかしら…?とか思いましたが、どうしても回路が起こせません…。表面実装部品を外して基板パターンを確認しようかと思ったのですが、ホットボンドが邪魔するのか、「ハンダこて2丁持ち」でもダイオードすら外せない…。

ネットの動画で確認すると、オルタネートSWを押すとLEDが点いてモーターが回るだけで、それ以上複雑な動きをするようには思えません。
サブ基板の機能が分からずじまいでスッキリしませんが、オルタネートSWと直結でモーター・LEDをON・OFFするだけに改造する事にしました。

確認していくと、さっきは点いてた白色LEDが点かなくなってる…。そんな事はめったにないのに…。仕方なく、手持ちの黄色φ5mmのLEDに取り替え。
ギアが空回りしてしっかり走らない。走行輪のギア清掃して、クラウンギアをちょっとずらして当たりを調整。
それでもちゃんと走らない。どうも、後輪の動きが悪い。分解してみると、軸押さえのプラスチックの軸と当たる部分がだいぶ摩耗している。そのせいで後輪軸が上に逃げた結果、車輪とタイヤハウスが当たって抵抗になってる様子。車軸の所にPP板当て板して、軸を下に押し付けました。

といった事で、色々と大変でしたが、なんとか多分、ほぼ元の様に遊べるようになったのではないでしょうか。
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12/10 おもちゃ修理(1件)

2018-01-03 | おもちゃ
仮面ライダービルドの「回転剣銃DXドリルクラッシャー」です。

「ガキガキッっとなって、ドリルが回らない」との事。今一歩で時間切れで直らなかったので、持ち帰って対応。
ギアボックスはこんな感じ。結構部品点数多いですが、そんなに複雑ではありません。

とりあえず、ギアの欠け等の不具合はない。「ガキガキッ」という音は、クラッチが効いて空回りする時の音の様です。
特に不具合ないので…、クラッチのバネの部分を狭めていって、空回りしにくい方向に調整してみましたが、どうしてもいまいち…。

このあたりで時間切れで持ち帰ったのですが、家に帰っても結局やる事が無く、結局クラッチばねは限界まで締め。そこまでいくと、そうそうクラッチは効かず、モーターが負けて回らない。
ドリルは、プラスチック部品で作られた「ころ軸受」で支持されてますが、特に不具合もない…。
とりあえず、シリコングリスをだいぶ足しておきました。
新品の状態より若干回転抵抗が増加してる気もするのですが、そもそも、これだけの大きさの部品をぐるぐる回転させるのに、Tr制御で元電源電圧3Vもちょっと弱いし、単4も貧相すぎる…。
「ぐりんぐりん回そうと思ったら、相当新品の電池じゃないと厳しい」という事で返却したいと思います。
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12/9 宇部定期開院

2018-01-03 | おもちゃ
12月度の宇部おもちゃ病院定期開院日です。
(修理品が貯まって、ブログ更新遅れました…)

1件目、アンパンマンのキーボードです。

アンパンマンのおもちゃ、す~~~~ごく多く、メロディーキーボードも何種類かあるのですが、初めて見るタイプです。
「電源が入らない。SWをぎゅーっと押さえてると鳴る事があった。」との事なので、SW周辺を見ていきます。

(写真は修理後)
結論は、「SWに上から大きな衝撃が掛かって、基板のプリントが剥離・断線」でした。リード線の所からすずメッキ線で繋いで復旧させました。

後は、他のドクターの修理に邪魔を入れて遊んでいましたが、めんどうな入院患者を預かってしまいました。夢の子「ユメル」くん:2体です。

受付のナースさんの説明によると、老人ホームの職員さんの様で、ホームの備品の様です。かなり汚れてる上、服を着てなくて可哀想です…。とりあえず「手のSWが効かない」との事。

1体目は年末に慌てて修理したので、途中の写真を撮りませんでした。
右手SWは、基板側で断線。長さにちょっと不安があったので、継ぎ足して再接続。
左手SWは、SW出口の大きな熱収縮チューブのところで断線。タクトSWの所で引き直して繋いで復旧。
頭と胸の圧電センサは、形の修正をしても感度が鈍いことが多いので、2つとも取り替えました。
すっかり疲れたので、縫い戻しは奥さんにお願いしてしまいました。

2体目は年明けの余裕のある時にやったので、ちょっと写真を撮りました。
まず、チャック~後頭部の手縫い部分をほどいて、BOXを留めてる結束バンドを切ります。

この結束バンド、この太さでこの長さの結束バンドがなかなか入手できないので、安全ピン突っ込んでロック外して再利用したいのですが、作業スペースに余裕がないと、なかなかロック解除できません…。1体目は、これでかなり時間を使ってしまいましたが、2体目はとっとと諦めて切りました…。

左手SW、1体目と同様に、熱収縮チューブの出口部分で切れてました。

SWの所から付け替えて、引き直して接続して復旧。
右手SWは、最初に確認したときは作動不良だった気がするのですが、分解して確認したらOKの様でした。同じ熱収縮チューブの出口で、断線はしてないけど被覆に亀裂が入ってたので、チューブちょっと切って当たる位置を変えて、ビニールテープを巻いておきました。

同様に、頭と胸の圧電センサは取り替えておきます。

写真は、頭の圧電センサ。いつもの様にアルミのケースが潰れています。この変形を直しただけで作動する様になったという記事を見ましたが、圧電センサはどうも、経年劣化で感度が鈍くなる気がします。基材の金属板と裏に塗ってる圧電塗料との密着度が低下するせいではないかと考えています。秋葉原で1個10円で買ってきた圧電センサに取り替えます。
胸のセンサも同様に取替。
綿をかき分け、袋に入って糸で留めてあるセンサを取り出し、はんだ付け直して、念のためホットボンドで配線固定して、袋を縫い戻して…、と、とにかく必要な作業量が多くてめんどくさい~。

2体目も、縫い戻しは奥さんに頼んじゃいました。
最後に、2体とも瞳の白丸が消えちゃってたので、パンチで白いシールを切り抜いて貼り付けました。(書こうかとも思ったのですが、シールの方が失敗がないと思ったので。)

2体ともかなり汚れてて、洗ってあげたい気はするのですが、電子・機械部品を全部外して丸洗いするのはかなりの量の作業で、ちょっとボランティアの範囲を超えてしまいます…。裸で持ち込まれましたが、服はあるんだろうか…等も心配ですが、とりあえず故障個所を修理した状態で返却とします。
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