koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

1/12 宇部おもちゃ病院定期開院

2019-01-23 | おもちゃ
新年明けまして、1月度の宇部おもちゃ病院の定期開院です。
ドクター8名で、受付12件。他の人のにも口出しながら、結構忙しかった気がするのですが、対応は2件だけ。

1件目、「ピョンぴょんはねるよ!ガラピコぷ~」です。

おかあさんといっしょのキャラクターの様です。ピョンぴょんはねなくなった、との事。

分解してみると、やはり、ぴょんぴょんアンパンマンと同じ作りです。

バネがぷらんぷらんになってました。バネの上側を引っ掛けるツメの折損と思われます。(中を探しても、どうしても欠片はみつかりませんでした。)
ちょうどいい感じの隙間があるので、M2のネジをねじ込みました。残厚は少ない様ですが、少しでも強度を上げるべく、φ1.7mmのキリで穴を開けて、ほぼ貫通までねじ込みました。

これでピョンぴょんできるようになってお返ししたのですが、目の前で「足が抜けました!」と。
…抜けるはずがない。これは、折れたかな…?
再度分解してみると、右足が折れてました。写真の黄色の部分が折れてました。
組み戻しの時にはそんなに力掛けてないと思うし、分解時にも気づかなかったのですが、多分既に亀裂が入ってたと思われます。接着剤が固まるのに時間が掛かるので、入院とさせて頂きました。

会場にて、瞬間接着剤で仮固定してエポキシで固め。家に帰って後日、周りと干渉しない様に、大目に塗ったエポキシを整形して、組み戻して終了。

2件目、ラジコンカー。

隣のドクターが担当してたのですが、押し付けられました…w。分解状態でお預かり。

結論は、メインのスライドSWの接触不良だったのですが、「モーターが回らない」と言われて預かったので、モーター確認で、だいぶ時間が掛かりました。

モータ単体で回るか確認。ステアリングの方は回りました。
車輪駆動の方は、このままでは確認しにくい…。ギアボックスを外すには、車輪を外さないといけないけど、引っ張っても外れそうにない…。これは…、センターが蓋になってて、ビスで固定のタイプだな?

センターの蓋は結構長くて、外すのにだいぶ傷が入ってしまいましたが、何とか蓋を引っこ抜いて、車輪取り外し。

モーターは一応回りました。念のためブラシ・整流子の状態を確認したかったのですが、車軸の部分にカラーが(多分接着で)はめ込んであり、ギアボックスの分解困難だったので、今回は断念しました。

どちらのモータも単体で回るのが確認できたのですが、コントローラで動作しない…。
基板で電圧当たると、SW入れても、電池電圧がちゃんと掛かっていない。で、メインのスライドSWの接触不良でした。
分解して接点磨いて、ちゃんと動くようになりました。

これで返却しようと思ってたのですが、試運転して、ステアリングの切れが悪いのが気になってきました…。モータ単体での動作確認の時、3V掛けても、新品のFA-130モータよりも、うんと遅い回転しかしなかったので。ステアリング側のモータのブラシと整流子の状態を確認しておきます。

ブラシがだいぶ曲がってました。サビもあったので、ペーパーで丁寧に磨いて、曲がりも修正。
整流子側に入ってる溝はまだ浅く、損傷はそうでもない。しかし、組んで回してみると、どうしても力がない…。
結局、ロータを手持ちの中古品と取り替えました。
8Tのモータピニオン、亀裂があったので、手持ち予備品と取り替えました。

これで試運転してみると…、なんか前より悪くなってる…?
前後進ともめっちゃ遅い。走りながらステアリング操作すると、ますますスピード落ちるし、ステアリングもちゃんと切れない…。これは、電池かしら…?

(腹立つので、写真晒してしまおうww。)
テスターの電池チェックモードでチェックすると、「まだ十分容量あり」の判定なのですが、自分のそれほど新品でもないアルカリ電池に替えてみると、元気よく走る。
テスターの電池チェックモードは、多分ある程度の負荷電流を掛けるタイプと思うのだけど、負荷電流が増えると急激に内部抵抗が増加するような状態でしょうか?(軽負荷・モータ駆動時の電池端電圧を測ってみればよかったのだけど、そこまでしていません。)
依頼者さんには、「例えばTVのリモコンの様な負荷の低い物にはまだ使えると思いますが、とりあえず電池は替えて下さい。」とお伝えしました。
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1/3 2.4GHzラジコン直すぞ!~第2段:完結

2019-01-03 | おもちゃ
去年から手掛けていた「2.4GHzラジコン修理」、第1段に続いて、年明け早々、実機に組み込んで、完成・完治しました~!

まず、受信機側。元の基板は、防水の箱に入ってて、こんな感じ。

水晶発振器は取り外してます。ブリッジのトランジスタと電解コンデンサの隙間に、PICとRFモジュールを押し込みます。
下記理由で、ソケット類は使わずに実装しました。
①箱に収めるのに高さが厳しい②PIC・RFモジュール共に、評価ボードで動作確認してるから大丈夫③ソケットにもお金が掛かる。
ユニバーサル基板を使わずに空中配線する例も見た事ありますが、信頼性(耐久性)に不安有るので、最小限でユニバーサル基板を使います。
作った基板実装前に、元基盤を加工しておきます。元々ついてたICを撤去。V+・GNDと制御線4本で、計6本のビニール線を出しておきます。

基板に実装して、配線を全部繋ぎこみ。

電解コンデンサは、ちょっと邪魔で、リード線に余裕があったので、写真上方にちょっとずらしました。いい感じで収まりました。
配線繋ぎ終わって、評価ボードの送信機使って動作確認…。ばっちり走った~!これで半分終了!

続いて送信機。送信機はケースにちょっと余裕があります。同様に、元のICを撤去し、配線を6本取り出し。LEDは、電源ラインに直結して、電源ONの表示に使いました。
ケースの隙間部分に収めて、こんな感じ。

多少トラブルありましたが、ばっちり動くようになりました!!!
(トラブルは、SOPのICを撤去する時にパターンが見た目に分からない程度に切れたところがあって、そこに制御線を繋いだ為に、左の逆転だけモータが回らないトラブルでした。)

直って走らせてみると、結構スピードの出るラジコンでした。
室内で試運転の後、外に出て操作可能距離を確認。やっぱり、6~8m程度で動かなくなります。
外で遊ぶときは、多少追っかけながら操作しないといけませんね。
これで、お受け取りして頂けるか、元の持ち主さんに連絡します。

かかった費用は
・PIC16F1503 @82円×2
・SE8R01 @35円×2
・ユニバーサル基板少々 20円程度
・配線少々 20円程度       計:274円
基板と配線は消耗資材として無視すれば、PICとRFモジュールで234円。やっぱり、元がちょっと高いおもちゃにしか適用できませんね…。
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