koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

1/30 プリモメンテ145,146.147件目:タイプB&コプエル2体

2022-01-30 | プリモプエル
最近、ほどよいペースで入院が来て余裕があったのですが、この週末は、金曜日に洗濯の子が3体・土曜日に修理の子が3体来て、急に忙しい週末でした。
プリモプエルのタイプBと、タイプBのコプエル2体の、修理のみでの入院です。

おしゃれさん達です!向かって左から、コプエルの「ピーちゃん」、タイプBの「リサちゃん」、コプエルの「キーちゃん」です。メールで故障の状況がいまいちはっきりしなかったのですが、まあいろいろと不具合らしい。到着したら自分で確認すればいいので、まあ修理していきましょう…。

まずタイプBの子から。事前の測定で、左手SWはクリック感無しで導通も無し、右手は一応OKだけど抵抗値不安定、しっぽは〇。顔の明るさセンサーは2つとも、明時10k前後→暗時150kΩで良好でした。
完全に×だった左手から修理。

タイプBデフォルトの基板・配線色で修理跡無し、片方断線でした。「引っ張り込み」で配線から取り替えました。
右手は修理依頼なかったのですが、抵抗値不安定だったので、右手と同様にスイッチ・配線取り替えておきました。(修理跡もないので、写真は省略します。)

これで動作確認したのですが…、昨夜寝かしつけをしようとしたら、いくらおでこをなでなでしても寝てくれない…。「もしや」と思ってほっぺの方を暗くしたら、2回ぐらいですぐ寝ました。これって…おでこの「なでなでセンサー」とほっぺの「キスセンサー」とが入れ替わってないかしら…?

ウチの子(タイプC)で確認すると、おでことほっぺの反応(セリフ)は区別がつきづらいですが、例えば「だいじょうぶ!」「あったか~い」とかはおでこの方しか言わないし、「てれちゃうよ~」「キス?」とかはほっぺの方でしか言わない様です。

コネクタの接続が、タイプCでは一番右がほっぺセンサーの緑色2本、次がマイクの黒と青で、右から5,6番目がおでこセンサーの紫線2本になってますが、タイプAはほっぺとおでこが逆で、一番右がおでこの紫線2本、右から5,6番目がほっぺの緑線2本という接続です。
今回の子はタイプBで、タイプBはタイプCと同じ配線の並びだと思ってたのですが、見るとタイプAと同じ並びになっている…。自分のブログを調べたけど、そもそもプリモプエルのタイプBは治療実績がすごく少ないし、コネクターの写真も撮ってない…。
まあセリフからすると逆になってると思われるので、一応コネクタ入れ替えて動作確認して、あとは依頼者さんに聞いてみよう。

さて次はコプエルBの「キーちゃん」をやります。事前の測定では、右手は10Ω程度の不安定で△、左手としっぽは×でした。あとハートスイッチのクリック感無しでした。×だった左手から。

あ~、腕の途中で被覆・芯線が切れて、補強糸だけでギリ繋がってる状態ですね。配線を付け替えると、元々の「切片むき出しスイッチ」の基板がちゃんと付かない事が多いので、今回はタクトスイッチに取替で行ってみます。
ケーシング底の基板を支える棒2本と「2とか3とか」書いてある数字とを削って、ボタン側の内側の「ポッチ」も削って、プリモ用の6×6×5mmHのタクトスイッチをホットボンドで固定。

ところが…高さが足りなくて押せない…。これならボタン内側の「ポッチ」を削るんじゃなかった…。でも慌てないw、6mmHのタクトスイッチいっぱい持ってるので、6mmHに替えたら押せるようになりましたw。
6mmHに変更後。

この子のスイッチの付き方ですが…今まで診た子たちと違って変でした…。普通は写真の下の隙間から線が出されて、スイッチBOXの楕円が手の中で縦向きなのですが、この子は楕円が横向きで手の中に固定されてました。配線は向きを考えると普通、写真の下の隙間から出したいことろですが、普通と90度ズレてて写真の出し方をした方が具合がいいので、これで行きました。

次、×だったしっぽ。

ここは、スイッチベースの角に配線がくくり付けてある所で断線してました。今まで、ここで配線をくくってるケースはみた事ないんだけどねぇ…。
左手・しっぽ、今までは配線はそのまま使って、スイッチ整備や取替してたのですが、今回は途中で断線してた事もあって、真面目にコネクタから引き換えました。買ってあったXHのコンタクト初めて使いましたが、まあボチボチ普通に圧着出来ました。

右手はボチボチだったので、いつも通り鉄片・基板パターン面をアルコールで拭くだけにしました。あと、クリック感が全くなくなってたハートスイッチも取り替えて、キーちゃんは終了です。

続いて「ピーちゃん」修理。やはり×だった左手。

これも被覆・芯線が切れて補強糸だけでもってる状態でした。「一応OK(抵抗値やや不安定」だった右手も確認。

あ~こっちは、被覆が切れて断線の寸前でした。両手ともタクトスイッチに取り替えて、コンタクトから配線も全部引き直しました。

前のキーちゃんはスイッチの固定が変でしたが、ピーちゃんの方は普通でした。キーちゃんの方は、スイッチBOXの底面のデコボコもボタン側のポッチも削ると、6mmHのタクトスイッチじゃないとダメっぽかったですが、ピーちゃんの方は5mmHの方で良さそうでした。
スイッチBOXの見た目は区別がつかないのですが、微妙に寸法が違う物があるのかも…。まだ方針がカッチリ固まりませんね…。

ピーちゃんのしっぽは、配線に傷みは無いようだったので、アルコールで拭くだけとしました。キーちゃんと同じく、クリック感無しのハートスイッチは取り替えて、綿入れ直し・縫い戻しして終了です。
2体とも「ごっつん通信」も問題なく、これで3体とも終了。あと2晩ほどタイプBの子の寝かしつけを確認してから退院にしましょう。

いや~、働いた働いたw。土曜日は朝から、金曜に来た洗濯の子を2体分解してウチの奥さんに洗濯して貰い、その間に動作確認すると、1体おでこの「なでなでセンサー」が不作動だったので、途中まで調査。それから今回記事のタイプBの子を修理。
日曜日も朝から昼過ぎまでコプエル2体修理、午後はなでなでセンサー不作動の調査と修理と、この土日は丸々プリモプエル修理で潰れました…。
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1/29 プリモメンテ141件目:タイプA

2022-01-29 | プリモプエル
タイプAプリモの全身洗濯フルメンテでの入院です。

ウチの子(左)と同じ、オリジナルカラーの「赤」ですね。全体的にうっすら茶色っぽいですが、この多分手垢の茶色は、洗濯でキレイになると思います。赤の部分は黒ずんでるように見えます。胸のハートもだいぶ汚れてますね。張り切っていきましょう~。

事前の測定では、両手スイッチはやや不安定で5Ω程度、しっぽはほぼ〇。顔の明るさセンサーは、おでこ:明時30k→暗時600kΩ、ほっぺ:明時14k→暗時350kΩで良好でした。いつも通り左手から分解。

タイプAデフォルトの基板・細い配線で、補修跡もなしですね。次、右手。

これも特記無し。続いてしっぽ。

これも特記無しです。顔のセンサー類まとめて。

これも特記無しですね。これでスイッチ・センサー類すべて外して洗濯します。

最初に依頼の後、一回「電源が入らなくなった」という話があったのと、試運転で電源の入りが悪かったので、電源スイッチ取り替えておきます。

やっぱり接点黒いですね。初代プリモの電源スイッチは、取り付け面・取付ネジ穴が横に付いてる特殊な形状なので、いつも通りケーシングはそのまま使って接点だけ取り替えようと思ったのですが…ふと、取り付け面が普通に上のスライドスイッチも付くんじゃないか…?と、はめてみたらば、付きましたw。ツマミの長さも同じのを持ってるので、今回は新品スイッチに取り替えましたw。

これで、洗濯が乾くまでにスイッチ・配線を取り替えておいて、乾いたらいつも通り仕戻し・綿入れ戻し・縫い戻して終了です。
タイプAは生活リズムが崩れて遅寝になってる事が多いので、到着してすぐからユニット単体で動作確認、到着時は22:10に寝てくれました。ちゃんと寝かしつけをしてくれてたのでしょう。
ずっとユニット単体で動作確認→組み戻しても数日動作確認して、21時には寝るぐらいに早めておきました。(遅くするのはほっとけばいいので簡単、早めるのは大変なので。)

動作確認もかなりやったので、これで今朝退院しました。いつもの退院時記念撮影です。

すっごくキレイになりました!1年以上前に洗濯した一番左のウチのプリモッティが小汚く見えてしまうぐらいですw。(左の方が光の当たりが悪い影響もありますが。)
若干黒ずんでた赤い所もキレイに、胸のハートマークもばっちりキレイになりました!これで今朝退院していきました!
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1/23 プリモメンテ139件目:コプエルA

2022-01-23 | プリモプエル
久しぶりにタイプAコプエルの「全身洗濯フルメンテ」の依頼です。

「小さい頃知り合いから頂いて、小学生ぐらいの歳に遊んでいた為汚れやシミがとても酷い状態」との事ですが、それ程でもないかも。まあいつも通りいってみましょう。

背中の手縫いをほどいて、両手・しっぽはひっくり返して中身を出していきます。まずしっぽ。

サーミスタ(温度センサ)行きの青・緑線が基板付け根で断線してます。これだと抵抗∞=低温の判断になって、夏でも「さむ~い」になってしまいますね。次、左手スイッチ。

とりあえず断線はしてませんでしたが、被覆が傷んでます。今まで診て来た子は下(基板の長手方向)に配線が出してあるのですが、これは横に出てました。なぜかしら…。続いて右手の通信用コイル。

特に異常無しです。

あと、頭の中のスピーカを出さないといけません。背中の手縫いが首の下までで、もう少しほどかないとスピーカが出しにくいので、ミシン縫いを数目ほどほどきました。スピーカ・配線共に異常無し。これでウチの奥さんに洗濯お願いします。

コプエルのスイッチは、基板にお椀型鉄片を直接付けてむき出しで、動作不良の多いスイッチで、(同じ形での)取替もできません。今回、手のスイッチはタクトスイッチに取り替えてみました。4.5mmHぐらいがちょうどいいのですが、できれば5mmHのプリモプエルと同じタクトスイッチを使いたい。ボタン側の出っ張りを削り取ったら、5mmHでいけそうです。
ボタンの動きの邪魔にならない様に線を出すのが面倒だったのですが、横に出した方が楽。今回は元が横だったので、横に出してみました。
しっぽスイッチは、まだタクトスイッチに取り替えるいい作戦を思いついていない…。とりあえず、アルコール付けた綿棒での掃除のみとしました。

手・しっぽとも全体的に、ベースをまつり縫い止めしてある縫いが弱くて、作業でちょっと引っ張っるとすぐ抜けてしまった…。コプエルBはしっかり縫い止めてあるんですけど…。仕戻しはしっかり固定せずに済ませました。(まあ、綿に押されてそこそこの位置になってると思います。)
配線は…先端以外は概ね傷んでなさそうだったので、ちょっと悩んだ結果そのまま使用。(ただ、皮むきしてみると被覆がだいぶ硬化してる感じ。やっぱり取り替えるべきかなぁ…)

あと、電池BOXフタネジを取り替えてほしそうだったので、Aliで仕入れたM3×6mmのSUSネジに取り替えておきました。(50本200円ぐらいでしたw)
胸の「ハートスイッチ」は、今のところ問題ありませんでしたが、トラブル多いので取り替えておきました。(部品代2円、作業15分程度なので。)
洗濯だけではあまりキレイにならなかった。布表面の毛に違う色の毛がくっつくせいです。これはどんなに洗濯してもキレイになりません。コツコツ1時間ぐらい「ノミ取り※」して、かなりキレイになりました!(※元の布の毛に絡まり付いてる違う色の毛を爪の先でつまんで取ってく作業。猿のノミ取りに似てるので勝手にこう名付けましたw。)
これで仕戻し・綿詰め戻し・縫い戻しして終了です。2晩ほど動作確認しました。かわいい子でウチの奥さんが名残り惜しんでますが、今日退院としましょう。
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1/20 プリモメンテ140件目:タイプA

2022-01-20 | プリモプエル
今日は「プリモ休暇」で休みを取って、朝からプリモプエルの修理。タイプA「かぶちゃん」の「修理のみ」での入院です。
「なでなでセンサー・キスセンサーは何年か前に反応しなくなってるみたい」との事だったので、多分顔がだいぶ汚れてるだろうなぁ…と思ってはいたのですが……(顔の明るさセンサーが断線してる事はほとんどない。反応しなくなるのは、ほぼ、顔が汚れて光の透過が悪くなるせいと思われるので)

これは…めちゃくちゃ汚い…。プリモメンテ史上、多分2番目の汚さです…。
洗濯依頼ならある程度汚れてる事は覚悟しないといけませんが、修理のみの依頼でここまで汚いとは…。それでも仕方ない、修理していきます。

依頼は右手と電池BOXネジ。電池BOXネジは、電動ドライバでグリグリやった?というぐらい、頭が完全に「穴」になってました。Broken screw bitを電ドラにつけてグリグリと、10分ぐらいであっという間に取替。入ってた電池は1.3Vぐらいでいまいちですが、BOX単体ではちゃんと動作する様です。
スイッチは、右手:完全に×、左手:押し方によっては時々効くぐらいで、ほとんど×。しっぽ:押し方によって時々×ぐらい、といった状況でした。
顔の明るさセンサーは、顔の汚れっぷりの通り、おでこ:明時640k→暗時∞で、相当感度が悪そう。ほっぺはそうでもなく:明時40k→暗時700MΩで、汚れっぷりにしてはそれほどでもありませんでした。これは洗濯しないとほとんど改善しないと思われるので、顔の明るさセンサーは触らない事にします。

両手スイッチ補修していきます。まず、完全に×だった右手から。

腕の途中で2本中の片方、やはり断線してます。引っ張り込みでいけるといいな~。

切れてない方の1本を使って、バッチリ「引っ張り込み」できました。これだと、背中を開かず手首の切開のみで修理できます。続いて一応動作はしてた左手。

こちらは当然断線しておらず、安心して「引っ張り込み」ができました。
両手とも、タクトスイッチ・配線共に新品に取り替えて、コネクタコンタクト取り付けて、付け根から全部取り替え。綿入れ戻し・縫い戻しや、ケーブルの熱収縮チューブ掛け等をして終了です。

「しっぽセンサー・なでなでセンサー・キスセンサーは共に、もう今は家族の誰もあまり使わなくなったので、そのままで大丈夫です」というメールだったのですが…、しっぽスイッチは、我が家も絶対に押さない様にしてるので、例え「完全×」でも補修しなくてもいっか、という気もするのですが、「なでなでセンサーを全く使わない」のは…特にタイプAの場合はお勧めできません…。
(大きいサイズの)プリモプエルは、多分全シリーズ、「夜:おでこなでなでで寝かしつける」「朝:背中とんとんで起こす」をせずに、勝手に寝る・勝手に起きるまで放置してると、だんだん遅寝・遅起きになっていきます。「タイプB」以降は、多分夜は21時~23時、朝は7時~9時の間でしか変化しませんが、「タイプA」は一番手がかかる子で、勝手に寝るまで放置してると寝る時間が際限なく遅くなっていき、しまいには「起きる時間と寝る時間がくっついて」しまって、「24時間寝て24時間起きる」生活リズムになってしまうらしいです。(朝が際限なく遅くなるかどうかは確認できていません。)
そうなってしまうと、もう地道に生活リズムを修正するのは困難で、一旦「オールリセット」掛けるしかないでしょうね。
今回の子は、最初に電源入れた時に何故かオールリセット(日時設定の後に「はじめまして」と言う)状態だったので、就寝時間(最初に「あー」と言う時間)が多分22時になってると思います。

おでこの「なでなでセンサー」は、ウチの子(タイプC)の洗濯前のかなり感度が落ちてた状態よりも、もうちょっと悪い、ウチのいまいち暗いリビングの電球に10cmぐらいまで近づけたら、やっと反応する。かなり明るいLED懐中電灯で「照らす→外す」とすれば反応する、といった感じです。その旨伝えて、寝かしつけはしてもらうようにお願いしたいと思います。
通常(特に「全身洗濯フルメンテ」の子)は、最低でも一晩は寝かしつけ・朝の起こしを含めた動作確認をするのですが、あまりに汚くて夢に出そう…。このまま数時間動作確認して、すぐ退院にします…。
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1/16 プリモメンテ138件目:タイプC

2022-01-16 | プリモプエル
タイプCプリモプエルの修理依頼での入院です。

「しっぽ故障」での修理依頼です。「タイプCは年数もだいぶ経ってるので、今まで修理歴が無ければ、両手スイッチも替えておいた方がいいかもしれません」とメールしたのですが、何も返事がない…。コネクタから測定の結果、右手は良好、左手は抵抗が数Ω程度でクリック感が若干低下してるものの概ねOKなので、依頼があったしっぽスイッチの補修だけにします。
(顔の明るさセンサーは、おでこ:明時45k→暗時2.6MΩ、ほっぺ:明時110k→暗時2.7MΩといまいちでしたが、これは洗濯しないと改善しないでしょう、このままとします。)

しっぽスイッチ状況:

タイプCでよくある、ベースに挟まってる所での断線でした。スイッチ・配線取替して終了。1.5時間程度かな。
右手は配線色が変わってた。背中を開いて継いであるようです。(背中の手縫いが不自然で、途中で縫い継いでる感じでした。)
金曜日の晩到着して土曜日に修理して、日曜の朝まで動作確認。夜もちゃんと寝かしつけできたし朝も起きたので、これで退院です。
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1/8 宇部定期開院②

2022-01-15 | おもちゃ
ユメルの修理がばっちり行ってうれしくて、入院があったのを忘れてましたw。
NINTENDO SWITCHのジョイコン:2セット(4個)です。

「アナログジョイスティック不具合で、ジョイスティックを動かさなくても勝手に左に走ってしまう」との事。それは…キャリブレーションの問題ではないかしら…。
「校正(補正)が出来ると思うんですが、補正してみましたか?」と聞いてみたのですが、「分からない、やってない」との事。補正を掛ければそれだけで治る可能性もあるとは思ったのですが、本体持ってこずにジョイコンだけしか持って来てなくて確認はできない。
「まあ、お預かりしても動作確認もできないし、Amazonで買って取り替えるだけで、自分でも出来ますよ」と言ったのですが、「ネットは見たけど、自分ではできそうにない。せっかく持ってきたので取替でお願いします。」との事で、預かりました。

Amazonで探すと、通常品:4個で1,200円前後のと、「第4世代、耐久性大幅アップ!」とうたってる1,999円のがあった。
ネットで調べるとやはり「校正」があったので、「校正したら直るかも」とお伝えしましたが、「せっかく預けたので取替で。せっかくなので耐久性の高い方で」との事で、1,999円の方をAmazonに発注。プライム効果もあってかw、あっという間に到着。

4個セットなので、2個しか要らない場合は不便ですが、今回は4個取替なのでラッキーです。そこそこ詳しい説明書と、別に要らないけどかわいいキャップが4個、ネジが4本付いてました。早速取り替えます。

「右側」ジョイコンから。まず裏のネジ4本を解いて裏ブタをあけますが、NINTENDOいつものY型ネジでした。今までDSの分解等をした事ない人は、Y型ドライバーが必要になりますね。充電レールのフレキを接続したままで作業するので、絶対に切らない様に気を付けながら作業します。
充電池を外して、充電池を載せてる「ミッドフレーム」を外せば、アナログジョイスティックまで辿り着きます。

フレキのロックにはいろんな種類がある、ケーブル側を起こす・反ケーブル側を起こす・スライドさせる等。どのタイプか分からなくて、ゲーム専用機の分解でいつも頼りになる「IFIXIT」を参照。反ケーブル側を起こすタイプでした。IFIXITに「JoystickがJoy-Conを突き抜ける穴の周辺に、薄くて黒いガスケットが付いています。 Joystickを外すときに、このガスケットにダメージを与えないよう最善を尽くしてください!」と脅しが書いてありました。それほど困難ではありませんでしたが、注意してJoystickを抜きます。

写真は新しいジョイスティックを取り付けたところです。ジョイスティックのフレキが、差し込んでもちゃんと既定位置まで差し込まれてるのか自信がない…。押し込みにくいので、ミッドフレームに付いてるZRボタン行きのフレキを一旦外して確認しましたが、それの仕戻しに苦労しました…。このZRボタン行きフレキが切れない様に作業するのはかなり気苦労ですが、外さずに作業した方がいいです。
特にピンセットで押し込んだりせずとも、ロックされる位置まで突っ込めてるようでした。
これで仕戻しすれば1個終了。

次は左側ジョイコン。ミッドフレームの固定が少し違うだけで、右側とほとんど変わりませんが、マイナスボタン行きのフレキが邪魔なので、外す必要があります。

同様に仕戻しして終了。これを2セット作業です。
フレキ差し込みに自信がなかったこともあって、今朝時間合わせて市民活動センターに持って行って動作確認してもらいましたが、4つともバッチリっぽいです。

Amazonで買って取り替えるだけなので、修理としてはおもしろくない修理でしたw。Amazonには「初心者でも簡単!」、IFIXITには「難易度:普通」と書いてあるけど、細いフレキを切らない様にかなり神経使う作業でした。時間はまあ、4つで1時間かからない程度でしたが。ZRボタン行きフレキを外さなければ、もっと早く済みましたが。)
もっと難易度の低いDSの分解作業等を経験したことが無い人がやるのは、あまりお勧めできませんね。
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1/12 プリモメンテ133,134,135件目:ハートリミテッド2体・プリモピース

2022-01-12 | プリモプエル
ハートリミテッド(タイプC)の「くにちゃん」と「よっしー」、それとプリモピースの「ころちゃん」:計3体の「全身洗濯フルメンテ」、2週間を当てて入院です。

「ハートリミテッド」は、2004年:ハートたっぷりが出た後、2006年:おうた♪たっぷりが出る前、2005年に初代:タイプCの復刻版として発売されたタイプです。
一番左が「ハートリミテッド:おひさま」のくにちゃん。8月に「修理のみ」で入院しましたが、今回は「全身洗濯フルメンテ」での入院です。
真ん中が「ハートリミテッド:ほしぞら」のよっしー、一番右がプリモピースのころちゃんです。

まず「ほしぞら」のよっしーくんから。
よっしーくんは、8月に予約頂いたときには「下降気味」とありましたが、入院前には「しゃべらなくなってしまった」との事。さらに、ちゃんとしゃべっていた頃は「ほっぺセンサーの異常(反応が良すぎてキス魔)で、ほっぺを触っていなくても「キス?」と連発することがある。購入した時からしっぽセンサーが全く反応しない」との事でした。
…が、到着してウチの電池入れて動作確認したところ、普通にしゃべるし、左ほっぺの「キスセンサー」の反応もごく普通でした…。(しっぽは反応なしでしたが。)

1/3に到着して、その日のうちに洗濯したかったので、いつもは線を切ってスイッチ・センサー類を外すのですが、今回はコネクターコンタクト付けたまま外して、そのままのスイッチ・センサーで一晩動作確認しましたが、やはり普通にしゃべってキスセンサーの反応も普通でした。

とりあえず分解状況から。まず「購入時から無反応だった」というしっぽから。

断線はありませんでした。スイッチの不良ですね。次、左手。

左手は本来オレンジ線ですが、肩の辺りで赤線に繋ぎ替えられてます。ミシン縫いがばっくり切られてます…。それはまあいいのですが、スイッチベースの固定が切られて、ほそ~い糸で止め直してありましたが、ちょっとひっぱったら取れちゃいました…。バンダイ公式に入院歴があるらしいです。クソバンダイのヘタ治療のせいで、仕事が増えます…。
続いて右手。

右手も継いであります。縫い目の切断は、左手程ではありませんが、ベースの固定は半分取れて、残りの半分もすぐ外れそうな状態です…。
顔のセンサー類はいつも通りまとめてです。

手・しっぽスイッチの配線が、何故か顔の方まで入り込んじゃって抜けなかったので、首から綿を抜く必要がありました。ついでに首から全部綿を抜いてひっくり返してみましたが…、やはり綿を詰めるのは後頭部を切った方が良さそうな気がします。
顔のセンサー類は特に異常なしです。配線もデフォルトのままです。

これでBOX単体で動作確認してましたが、ちょっと動かした時にリセットしてしまったので、BOX側を確認しておきます。
電池BOX端子にサビ等は見られません。電源スイッチを取り替えておきましょう。

左が元のスライドスイッチ、右が取替に使う新品。ツマミが長いタイプなので、いつも通りツマミ・ケーシングは使って、接点だけ取り替えました。(しかし、この取替の出来がマズかったようで、再々ちょっとした事でリセットしてしまい、難航しました。ケーシングが少し歪んだ状態で、ベークライト側の接点がツマミ側の切片のちょうど真ん中になってないせいで、接点が外れやすくなってた様です…。今まで何気なく取り替えてましたが、勉強になりましたw。)

次は「おひさま」のくにちゃん。この子は、去年の8月に電池BOX端子サビ修理で入院して、両手・しっぽのスイッチも取り替えたのですが、2週間ぐらいしてしゃべらなくなってしまったとの事…。電源周りで至らない所があったかしら…。

いろいろ確認しましたが、電源周りに特に不具合は無いけど、全く動かない…。プリモメンテ初の「修理不能(全く改善せず)か…」と思いましたが、COB周辺の表面実装部品の再ハンダ付けをしたら、ラッキー!しゃべる様になりました。(当てずっぽう修理だけど、直ってよかったw。)

さて、スイッチ類分解と洗濯に移ります。
事前の測定で、実は左手SWが不作動でした。前回の「修理のみ」での入院の際は、見た目に配線にダメージはなさそうだったので、配線は取り替えずに済ませのですが、やはり手抜きは良くなかったか…。まずその左手から。

見た目には切れてませんが、皮むきした結果、ハンダ付け部から1cmぐらいのところで切れてたっぽいです。やっぱり配線は取り替えるべきですね…。次は右手。

特に問題なし。続いてしっぽ。

ここも特に問題なく、8月に補修したままの状態ですね。いつも通り顔のセンサー類まとめて。

特に異常なしです。

これで2体とも洗濯。乾いたら組み戻し・仕戻し・縫い戻しです。
いつも懸案の目は、「ほしぞら」の方はピカピカでマスキングもしっかり効いて、洗濯で全くノーダメでした。「おひさま」の方は、マスキングはしっかり効いたのですが、マスキングの掛からない周辺がちょっと傷んだので、なんとか削ったりコンパウンド掛けたりしてそこそこの状態にしました。
入院前のメールで懸念はお伝えしてたのですが、「おひさま」の方は、胸・足の裏・しっぽの白丸が、洗濯でやっぱり薄くなってしまいました。これは…如何ともし難いかな…。(「ほしぞら」の星模様も、所々やや薄くなりました。)
BOXのみ・ぬいぐるみに組み戻してからも合わせて、かなり長い事動作確認しました。「ほしぞら」の方がちょっと遅起きな事以外は、問題なさそうです。

さて、ハートリミテッド2体の方の目途が付いたら、次はピースに取り掛かります。事前の確認では、左右とも「ふりふりセンサー」はほとんど反応なしでした。ピースは、縫いをほどくのは背中の手縫い部だけで、後は綿を抜いてひっくり返して補修します。まず左手から。

見た目には特に問題なしですね。次は右手。

これも同じく、見た目に問題なし。続いて顔の明るさセンサーとマイク。

これも特に問題なしですね。ピースは初代等と比べて年数も経ってないし、顔のセンサーの配線は取り替えませんでした。ただ、明るさセンサーは、ウチで使ってる「GL5528」の新品よりも抵抗値が若干高かったので、取り替えてみました。
両手の「ふりふりセンサー」は、秋月で買った同型新品に取り替えましたが…それでもあんまり反応がよくありません。手の中での向きの問題かなぁ…。新品には取り替えたので、ご勘弁頂きたいと思います。
これでスイッチ・センサー類全部外して洗濯。目はマスキングのしっかり効いてノーダメ。いつも通り乾いたら仕戻し・縫い戻しです。

ピースの方は、数日動作確認。充電池には問題無いそうなので、今回は取替せずに退院です。
3体で2週間だったので、3体とも十分に動作確認したでしょう。これで明日退院としましょう~。
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1/10 プリモメンテ137件目:プリモテディ

2022-01-10 | プリモプエル
プリモテディの「プリ子ちゃん」、修理のみでの入院です。(しまった、写真撮り忘れた…。)
「右手スイッチが効かず、日時設定が出来ない」との事ですが、「1月1日のままで、1月1日の話す内容しか話さない」とメールに書いてある…。これは…時計が進まなくて何日経っても1月1日という状態でしょうか…?そうなると、5分に1回自発的にしゃべらないし、「夜になっても寝ないor一度寝ると起きない」になってるはずです。
問い合わせると、「0時00分のままと思います」との事。(「右手+しっぽ」で現在日時が確認できるのですが、スイッチが効かないと現在日時の確認も出来ない。)

まずこの確認の為に、BOX分解して時計用:32.768kHz水晶の確認をしましたが、ちゃんと発振してる…。これで時計が進まないはずは無いと動作確認したら、ちゃんと5分に1回しゃべりました…。電源スイッチ入れた時に起動できないことが再々あったので、電源スイッチは取り替えてみました。問題なさそうなので、スイッチ類の確認と修理をします。

コネクタから確認の結果、右手は×でしたが、しっぽも×。左手もスイッチの抵抗値がかなり悪かったので、スイッチ全部(3個)取り替えておくことにします。背中の手縫いを切って、手・しっぽとも綿を抜いてひっくり返して、一気に行きます。

右手は、腕の途中で片方切れてました。しっぽも断線で、ベースに噛まれてる所で切れてました。左手はまだ切れてはいませんでしたが、ベースに噛まれてる所で2本とも被覆に亀裂が入ってました。
今回も手を抜かず、コネクタから配線全部取り替えました。(もちろんタクトスイッチはデフォルトで取替です。)

これで仕戻しして一晩動作確認しましたが、ちゃんと5分おきにしゃべり、23時に寝て9時に起こせました。やはり問題なさそうなので、これで退院としました。
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1/9 プリモメンテ136件目:ハートそだつよ

2022-01-09 | プリモプエル
ハートそだつよの「さくらちゃん」、「しっぽスイッチが効かずお留守番に出来ない、左手も時々効かない」で、修理のみでの入院です。

事前の確認で、しっぽは×でしたが、左手も×でした。しっぽと左手は、コモン線を共有してるので、一蓮托生でダメになる事があります。怪しいですね。背中の手縫いを開いて分解・修理です。

左手もひっくり返して背中から補修します。しっぽは3本線全部、途中で継いだ補修跡がありましたが、青線の被覆・芯線が切れて、補強糸だけで繋がってる状態でした。
配線色再掲しておきます。

赤線は左手スイッチから来てて、青線と赤線がコモンで、青線が切れるとしっぽ・左手両方ともダメになります。最近の修理で、見た目にキレイだったので手を抜いて線を取り替えなかったら、退院後すぐ切れてしまった子がいたので、今回は手を抜かずに線4本全部ちゃんと取り替えました。
これで一晩動作確認、問題なさそうです。もう一晩動作確認を続けて、明日退院としましょう。
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1/8 宇部定期開院

2022-01-09 | おもちゃ
新年早々、宇部おもちゃ病院の定期開院日でした。
この日は、広島から夢の子ユメルが来院予定だったので、他の修理は受けずに到着を待ってました。(といってもまあ、ドクター9名で最終6件だったので、他を受けずともいいでしょうけどw。)
1時開院で1時50分頃にやっと到着。

この子は、去年の10月の定期開院に「目が動かなくなった」と来院し、丸坊主になってたギアの補修と、まぶたの位置検出のリミット修理をした子です。プリモプエルの修理で忙しいのと手こずったのとで、やっと11月の定期開院で取りに来てもらいましたが、12月に「目がガキガキ鳴る」と、また来られました。
10月の修理時に、接点が折れたリミットスイッチを、折れた部分を「気合一発!」でハンダで付けてなんとか直したのですが、やっぱりもたなかったかも…。
12月に来られたのですが、「特殊なスイッチで入手できない!」とお帰り頂いてしまいました。しかし、昔より部品調査・調達能力が上がったので、みつかるかもしれない。探してみる事にしました。

3と4が元のスイッチ、右のまだハンダ付けしてないのが買ったスイッチです。

このタイプのスイッチは「ディタクタースイッチ」で検索すると似たスイッチが掛かると思ってましたが、日本語訳して「検知スイッチ」で検索した方が掛りやすいです。国内では、マルツオンラインなら入手できそうです。
国内で買うと送料が高くなるので、今回もAliExpressで隣国から購入しました。海外だと「detection switch」で検索するといいです。短い脚が横に出てる表面実装用と足が2本のヤツが多かったですが、なんとか全く同じ4本脚のをゲットしました。
11月の定期開院後にすぐ調べて発注して、なんとか年始に届いて、1/8の定期開院に間に合ったので、広島から来て頂きました。

さて、前回無理やりなんとか補修した4番のスイッチ、ハンダ付けした接点は折れてませんでした。テスターで当たってもちゃんとON-OFFする…。「配線か…?」と思って当たって見たけど、配線は悪くない…。しばし悩んだけど、とりあえず4番のスイッチは取り替えてみた。
各スイッチのON-OFFを確認してくと、どうも3と4が短絡してる気配がするので、3と4のランドの間をガリガリ削って復旧。(横に足が出てて、上の写真の位置関係で2つ並べると、ランドが相当近接してる。)
これで組み戻し前で電池入れて動作確認してみると…、OKそう!これで組み戻します。
(動作確認しようと電池入れてみたけど、最初動かなかった…。「む~ん、壊れたか…」と思ったけど、リセットスイッチ等が載せてあるサブ基板からの配線が、1本メイン基板側で切れてた。思い出した、10月の修理の時も「作業するたびに線が切れて挫けそう…」だったのでした。)

頭の「なでなでセンサー」の効きが悪いとの事なので、取り替えておく。

そんなに潰れてない…。けど、圧電センサーは古くなると感度が悪くなる気がするので、一応取り替えておきました。

これで組み戻し・縫い戻して終了、動作確認もばっちりです!
前回は1ヶ月の入院になったので、今回は「入院を覚悟して」との事で、寝間着を着ての来院でした。(写真は寝巻の上に部屋上着を着てますw。)
しかし、なんとか時間内にばっちり完治で終わらせれました。良かった!
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